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「介護訴訟の傾向と対策」

2017年08月22日(火)

今夜の「尼から連携の会」では「介護訴訟の傾向と対策」で講演。
このテーマで講演することは初めてであるが、最近の事例数例と
阪神間の80の介護事業所へのアンケート結果について解説した。
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当院の3階会議室が阪神間のケアマネさん50人で一杯になった。

その前の講演は、粟野ケアマネによる「傾聴講座」であった。
粟野さんはこの夏、戦争体験者への傾聴で頑張っておられた。

私は、増加するか介護訴訟とその対策について75分講演した。
イヤなことであるが、大切なテーマだと思った。

・転倒・骨折、低栄養、誤嚥性肺炎がらみの訴訟が増えて、負けている。
・これらは逆らえない場合が多いことを啓発することもケアマネの仕事。
・丁寧なコミュニケーションや信頼関係構築に加えて記録が大切である。
・そのためには、家族の訴えの「傾聴」も大切。
・介護現場、在宅現場でのリスク管理を意識すること。
・ケア会議でACPをしっかりやっておくと「訴訟の予防」になる。
・医療との連携が大切でヘルパーたちを守ることもケアマネの仕事、などなど。

リアルで具体的な話をした。
各現場で活かして欲しい。

医療訴訟の増加が、一部では医療崩壊を招いたように
介護訴訟の増加が、介護崩壊を招かないか心配である。

今日の内容は、来年あたり在宅系の学会で発表したい。
ケアマネさんとともに、、介護崩壊を防ぎたいわけだ。


「尼から連携の会」と「国立かいご学院」の2本を、交互に毎月やっている。
院内でやっているので、講演直前まで外来診療ができるので気分が楽である。

懇親会の終わり頃、お看取りの電話が。
5年間診た人が穏やかに逝かれたのだ。

死亡診断書をか書いていると、咋年のお花見で私と撮った写真が。
笑顔のその写真を遺影に飾ると聞き、お花見をしてよかった、と。

次の「尼から連携の会」は、10月24日(火)
「国立かいご学院」は、9月26日(火)だ。




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この記事へのコメント

医療訴訟が増えても医療産業は崩壊しないが
介護訴訟が増える以前に日本の介護体制は崩壊します。
現時点ですでに介護職員不足は顕著。老健特養はいざ知らず私企業が運営している介護施設では、いかにして介護職員を定着させるか、いかにして派遣ではなく自前の(直接介護の)介護職員を雇うか、が最大の悩み事。
国は海外日本語学校で介護職就職を視野に入れて日本語教育をするのだとか。
外国人介護ヘルパーを入れると現場はますます混乱すると思います。
日本人であっても、職業としても家族としても介護経験のない人が、研修さえ受けずに現場に雇用されているのです。
事務作業だけならまだしも、介護現場に「無資格・未経験 可」という求人が目立つ有様。そこに外国人投入???

死ぬまで、自分で自分の世話をするのです。それしか、ナイ、と思います。

Posted by 匿名 at 2017年08月24日 02:33 | 返信

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