十勝は、倉本聡さんの世界そもものだった。
「風のガーデン」のドラマの中にいるよう。

この作品の主題は緩和医療。
今日の講演も、そうだった。


昨夜は１５度で少し肌寒いも、心地がいい。
夜中まで徘徊したが、楽しい想い出ばかり。

北海道ホテルの「モール温泉」は、これまで味わったことが無い感触だ。
好きか嫌いかと聞かれたら、「ものすごく好き」という感じで飽きない。

すべてが絵になるホテルである。
繁華街からタクシーで６００円。

１１８年前に使われていたもの。
なんと古き良き時代か。

ホテル内にあたり前のように教会もある。

朝食は和食か洋食かスープカレーの３つから選ぶ。
スープカレーがお勧め、と知らずに和食を頼んだ。

食堂の外の芝生の上をリスさんが散歩している。

今日は眞鍋庭園に連れていってもらい、しばし散策した。
パンフレットには、「これが日本か？」と書いてあった。


なんとも巨大なしだれ柳。
北の大地はケタが違うぞ。

これは私じゃないです。
知らない人ですが、モノサシにしてしまいました。


庭園のオーナーが住んでおられると。

​ここからガラにもなく、少しだけメルヘンさせてもらう。
そんな優しい気持ちになれる眞鍋庭園さんだ。



なにげなく咲く花がこれまた絶妙。
ガーデン全体の色調が見事である。


十勝のあじさいはチト違う。
なんだか、渋い。
昼食は本格的なスープカレーの店で。
うーん、初めて食べる味に汗が出てくる。

気温は２７度まで上がっても、湿度はうんと低い。
北斗リハビリテーション病院は新しくて活気がある。

綺麗で立派な病院の１階にはちゃんと価格表が貼ってある。
職業柄か、こんな細部に経営者の意気込みや誠意を感じる。

３３年ぶりに大昔、一緒に働いていた看護師さんと再会した。
あっと言う間に人は、大人に、そして老人になっていくんだ。

８０分間の講演「痛くない死に方」はあっという間に終わった。
少し物足りなかったかもしれないが帯広では冗談は言いにくい。



帯広１５時半発のＪＡＬは襟裳岬上空を通過した。
先日、北朝鮮のミサイルもここを通過したばかり。

その後、南下して東北の被災地３県の上空をずっと飛び続ける
なんともいたたまれない気持ちで、胸が張り裂けそうになった。

宮古、釜石、気仙沼、松島、仙台空港、相馬、南相馬・・・
記憶がみるみる蘇る。

福島原発の上空を飛んでいる時に、アナンスが聞こえてきた。
「右手に猪苗代湖が見えます」と。

豊田議員ではないが、思わず、「違うだろう！」と叫びそうになった。
「左手に福島第一原発が見えます。みんな真剣に考えてください」やろ。



私はずっと窓から写真を撮っていた。
恥ずかしいが、とっても楽しい時間。

羽田に着いたらゆうや夕焼け前の雲。
今日も雨には無縁で、本当に晴れ男。

やっぱ、飛行機が好きみたい。
羽田で１時間半の待ち合わせ。

来年の帯広大会（→こちら）まであと１年、心をこめて頑張ろう！
６０歳を過ぎても、ずっとアホなことをやって、笑われていたい。


伊丹空港に着くと気温３０度と暑い。
夢のような半日は、すぐに終わった・・・

「風のガーデン」そのものだった十勝・帯広は、
年を経るごとに心に沁みる町なのかもしれない。

帯広のみなさま、北斗病院関係者のみなさま
お世話になり、ごありがとうございました！！