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生活保護の人への在宅医療

2017年12月06日(水)

生活保護の人が、日本中で、年々増加している。
要介護となり在宅医療が必要になる人も増えている。
しかし行政から様々な介入があるので、その対応にも難渋する。
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在宅医療は、外来医療より医療費がかかるもの。
だから行政は、少しでも医療費を削りたい一心。

生活保護課は「タクシー券をいくらでも出すから通院して」と間接的に言う。
そうした指示を受けたケアマネも、そのようなことを言ってくるので戸惑う。

そもそもに認知症で寝たきりに近い高齢者がどうやってタクシーを呼ぶのか。
誰がタクシーに乗せるまで介助して、院内の車椅子での移動を介助するのか。

酷い場合は「誰か代理の人が薬だけ取りに行けばいい」という旨の伝言が耳に入る。
行政は、「在宅医療=不要な訪問診療をして不要な薬を出すだけ」との認識だろう。

そう言われれば、もうい行けないし、行きたくないし。
でも放置すれば床ずれは悪化するし、大変なことになるかも。

行政に在宅医療をストップされた2ケ月後に孤独死で発見された60台の男性がいた。
「あああ、やっぱり」と私は思うも、そもそも行政もその男性も孤独死で良かったか。


在宅医療=薬出すだけ、ではなく、
在宅医療=生活を診る、と研修医君にはいつも教えているが、そんな美談は通用しない。


「これはあんまりやろ」と思う時は生活保護課のケースワーカーに直接電話を入れて確認する。
すると必ずどのケースワーカーも「いいえ私どもはそのような事は一度も申していません」と。


ケースワーカーが悪い、わけではない。
もちろんケアマネが悪いわけでもない。

もっといい方法があるのではないか。
いつも考えている。


生活保護の人の医療は、自治体が経営する「生活保護クリニック」が担当すればいい。
各自治体には「医務官」と呼ばれる名医がいるので、彼らが診察して往診すればいい。

生活保護の医療を巡っては、開業医にさまざまな締め付けが年々強化される。

・薬はジェネリックを出せ
・睡眠薬はあんまり出すな
・在宅医療はやめて通院に、などなど。

開業医性悪説丸出しで、情けない。
心が折れる、とはこんな時である。

しかし受給者は必ず相反する希望を曲げないので、その狭間で苦しむことがよくある。
だから行政が直営で経営する「生活保護クリニック」で一括して、医療や介護を提供。

そもそも生活保護を受け入れなくてもいいので指定医を返上する開業医も増えている。
医師会で指定医を総辞職して行政に真剣に考えてもらう時期が近いかなと思う日々だ。

これは冗談ではなく、本気の提案である。

・アル中
・セルフネグレクト
・虐待
・ゴミ屋敷・・・


これらに関わべきなのか。
でも関われば、悪得医に。

関わらないと、町医者ではない?
そろそろ真剣に議論すべき時期。









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この記事へのコメント

長尾先生は真面目すぎるからやっぱり私よりも先に死ぬと思います。
私は今後いい加減に生きて行こうと思っています。
いい 加減 って、難しい?

Posted by 匿名 at 2017年12月06日 01:01 | 返信

施設介護の箱ものにお金がかかるとか、病院の社会的入院がお金がかかるので、「在宅医療」というはずでしたのでに、その在宅医療の恩恵にすら預かれないとは、怖い話です。
北朝鮮のミサイルのせいか、しりませんけれど、軍事費ばかり値上がりして福祉切り捨てです。
週刊誌の拾い読みですけど、日銀のマイナス金利のお蔭で、銀行も統廃合されて、メガバンクだけ残るのだとか。
地代や家賃ばかり値上がりで、安いコーヒー喫茶や、うどん屋さんは倒産。シャッター街だけが残ります。
相続税も世界一高くなって、中間層から盗っている日本です。
年金が下がって、物価と税金は上がる。世界中が貧しい移民や難民だらけで、ヘッジファンドや、大企業ばかりが儲かる世相です。貧しい子供達やお年寄りが犠牲になるひどい世界になりそうです。

Posted by にゃんにゃん at 2017年12月06日 06:06 | 返信

阪神地区の実話で、生活保護受給者と女医さんの話、
医師の死、不可解な話をNagaoブログで読み、
怖い話だと驚いた記憶があります。
指導・監督付きの専門部隊を行政が担う必要が
あるかも知れませんね。
なにせ、税金なんですから。

Posted by もも at 2017年12月07日 08:06 | 返信

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