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「老衰」も在宅ならがん以上にピンピンコロリ

2018年01月18日(木)

今年に入り17日間でお看取りが12人と多忙。
その中で、ひとつの発見をしたような気がする。
老衰も在宅ならピンピンコロリ、と確信を得た。

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直近に死亡診断書の死因に「老衰」と書いた20人を振り返ってみた。

みんな年末年始を普通に暮らして、直前まで完食して普通に会話して、
急に弱り、1~5日くらいの衰弱という経過で亡くなっている。

死亡診断書には「老衰」に至ってからの「期間」を書く欄がある。
最近、ここを書く時に困るケースが相次いでいる。

1日とか3日とかいうケースが多いのだ。

末期がんの場合、3ケ月とか1年とか、書くのに
老衰が、1日や3日と書くのはかなり抵抗がある。

がんは、ピンピンコロリ(PPK)として人気があるのに
老衰はもっとPPKである、という現実が日々続いている。

従来のイメージとは真逆。

「認知症の臨床経過も末期がんと同じ」といつも話しているが、
老衰はそれどころではなく、直前まで本当にお元気なのだ。

見事なPPKぶりには、どの家族も驚く。

その理由は、やはり「在宅医療」にあるのではないかな。
美談仕立てに書くつもりは毛頭無いが本当にそうなのだ。


PS)

インフルが猛威、だ。
職員も1人やられた。

在宅患者さんや介護施設でもインフルが出て毎日大騒ぎ。
夜間や深夜往診が続き、この1月はふんばりどころだ。

みなさまも、くれぐれも気をつけてね。

気合いですよ!
睡眠、ですよ!




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この記事へのコメント

老衰の年齢もそれぞれと思います。
まず父が無事に逝ってほしいとき
父の「ピンピンコロリ度」と同居の長女の健康度には
相互作用がありますか?

老い、衰えて、ぴんぴんしているという表現に矛盾があると思いますが。

Posted by ま at 2018年01月19日 07:55 | 返信

なんどもすみません。
コメントというか相談になります。
両親と同居、今年50歳長女です。
父が80歳、母が74歳、ほかに住んでいる妹がいます。

約3年前飼い犬が亡くなったころから母が話さなくなり、
半年かけて寝ている(横になっている)だけの生活になりました。
対等な関係の父と母だったので、いま思ったら父がパニックになったみたいで
お金の管理を父が握り、母の分もどうなっているかわからなくなりました。

そのころわたしが20年ちかくお世話になっていたドクターがなぜか
(薬がかわる説明はありましたが)、診てくれなくなる気がして
自分の年齢も考え近くのクリニックに自発的に変わりました。

母と仲がよかったので先生を変わった話などしていましたが
徐々に反応がなくなってきました。
「しんどいときはお薬でのりきって」と言い寝てしまったり、でした。

父はキッチンにたつようになり、父なりにバランスはいいのですが
毎日同じメニュー(肉じゃがに白菜を追加した感じ)です。

わたしが向精神薬の服用をはじめたころ母は「うつ病」と診断をうけていて
4年近く外出できなかったそうです。(母の友人談。わたしはしんどくて
あまりおぼえていません)。Uターンのわたしを追いかけるようにそのころ妹が
帰省(?)かと思っていたら、工芸のアルバイトをやめて帰ってきたようで
突然へんなことばを母にかけるようになり(タオイズム、雑誌を検閲する、
ネグレクト、など)家がめちゃめちゃな時期がありました。

現在は妹ははっきり言って看護師なのですが、母のまえ「帰ってきて」と
1度だけ言ってみるとすごい勢いで首をふりました。
別の機会に「点滴は?」と、救急車を呼ぼうとしたら手をあげます。

この半年こちらから働きかけないので、落ち着いているようですが
ひとことも喋らず食事以外はねています。

父もわたしも精神的にもちません。
どなたかに定期的に家にきてほしい場合はどういう方に
きていただけるのでしょうか?
妹は1週間に1度くらい寄って行きます。
妹もなにも喋りません。3年がまんしましたが母のための訪問の
治療があれば妹の仕事より優先です。
よろしくお願いします。

Posted by ま(池井戸潤みたいな病気の者です) at 2018年01月19日 08:47 | 返信

「ま」さん、お困りのこととは思いますが、
少なくともネットを使えるのですから、しかるべきところに相談されては。
ここはコメント欄で 万相談所ではありませんよね。
医師は仕事です。 こうした欄で 病気も個々に違い、それぞれの事情や背景のある質問に
無責任に回答できるはずがないと考えられませんか?

Posted by 本日記の一ファン at 2018年01月24日 05:12 | 返信

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