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パニック処方だらけ
2018年03月15日(木)
介護認定審査会をやっていて、いつも感じることがある。
こんなことをしていてこの国は持つのだろのだろうか?
どう考えても、このままでは持たない、といつも感じる。
こんなことをしていてこの国は持つのだろのだろうか?
どう考えても、このままでは持たない、といつも感じる。
介護認定の大半は認知症がらみである。
調査員の報告書と主治医の意見書を読んでいると目まいがしそうになる。
「90歳台の認知症で暴れて困る」みたいな記載があちこちにあるが、
主治医の意見書には「抗認知症薬+抗精神病薬でも治らない」とある。
「抗認知症薬+抗精神病薬」のことをパニック処方と呼ぶのだが、
これを止めるだけで穏やかになるのになあ、と思うケースが1割位ある。
まさに「薬害認知症」に対して、入院管理料や施設管理料など、
毎月、数十万円が使われているのだが、税金が相当入っている。
「パニック処方は悪である」ことを啓発するだけでも、おそらく
年間に何百億円もの財源がセーブできるだろうに、勿体ない!
何より、寝たきりや廃用症候群にされてしまう人が減る。
つまり人間の尊厳が守られることになるのになあ。
しかし以上のことを大きな声で啓発しただけでも大きなダメージを食らう。
認知症ムラの偉い先生がたの逆鱗に触れて、様々な処分を受ける日本医療。
介護認定作業は実は、認知症医療の通信簿なのである。
そのビッグデータをなぜ活かさないのか不思議でならない。
毎日のように、病院から家に半ば逃げてきた人と出会う。
次の日から見る見る元気になり、食べられるようになる。
「あの入院は何だったの?」という質問には答えない。
その入院があったから今の有難味が分かるのだと思う。
いずれにせよ、パニック処方だらけであるのが、現実だ。
こんな無駄使いになぜメスが入らないのか不思議である。
「もっと知りたいよう」という人は、是非、3月25日(日)の
日本認知症治療研究会に勉強しにきて欲しい。
と書いたもののリンクを張ろうとしたら
もう満員御礼になっていたので、諦めた。
関東認知症治療研究会は6月10日(日)東京
関西認知症治療研究会は8月26日(日)神戸
PS)
河野先生から近著が届いた。→こちら
これをしっかり読めば大丈夫。
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この記事へのコメント
3.14。岡山地裁が、岡山市の処分を取消した。
違法としたのは、障害者自立支援法の解釈適用を誤り、
介護保険適に切替えたととである。
65歳での違法切替えをやっている自治体は、全国で99.98%。
行政権力に、ただひとり抵抗した、当時65歳の男性。
今日、全米3000の高校で、
「17分間ストライキ」が決行された。
日本では、アキエ名誉校長の財務省本庁働きかけた事件が、またまた判明。
でも、アキエを24時間つけまわす、週刊誌もテレビもない。
このブログ読者のみなさんも、「賢明な沈黙」で、「空気」を読む。
すべては、誰かに、「丸投げ」?
楽ちんだネ。
「適材適所」で、籠池夫妻は、「塀の中」。接見禁止、着替え差入禁止。
そのうち、トランプが、ツイッターで「シンゾウよ、グッバイ」か。
Posted by 鍵山いさお at 2018年03月15日 01:07 | 返信
鍵山さんへ
「賢明な沈黙」で、「空気」を読んでいる人もおられましょうが、
ほとんどは「何を言っても何をやってもしょうがない」諦めではないかと。
同時に、現時点で高齢者の範疇に入る日本人は、「逃げ切り可能族」
私が勝手につけた名称ですが、
国民年金にしても満額で一ヶ月約6.5万円出るラストジェネレーションかも。
厚生年金がある人はもっともらえる。
また、慎重に生活してきた人ならば、自分は国民年金だけだから、と、それなりに貯蓄に励んできた。つまり、何とか死ぬまでギリギリ生活保護にならずにやっていける。
私も同様です。
何を言っても世の中変わらないと思う。
ああ、またやってる、と。
8億円ですか、8億円値下げした理由はどこにあるのでしょうね。
なんとかギリギリ、と思っていたら、預金封鎖・通貨切り下げ、なんて
麻生さんはもう計画しているのかな?
国民年金だけじゃやっていけないからって、
老後のために光熱費や食費を切り詰めて
ちびちび貯めた老人の虎の子を全部、お国が奪い取っていく。
ほんとのお金持ちはすでに外国の銀行に資金移動しているそうですよ。
匿名から鍵山いさおへの返信 at 2018年03月17日 01:48 | 返信
ご意見ありがとうございます。
(長尾先生も、)ボクも、「浮いてる感あり」と、少々恐れていましたが、
なんとか、もちこたえたいと思います。
読者の「ほとんどは,諦め」とのこと。
なるほど!
前・首相補佐官の言によれば、「名護市の若者は、
『どうせ基地は造られてしまうのだから、政府からカネもらって
映画館でも建てた方がいい』と言っていた」そうだ。
「森友の教育はすばらしい」と褒めあげたあと、一転して籠池を「喚問」。
「籠池はシツコイ」と答弁した権力。
文科省が、名古屋市立中学校の「授業」に、イチャモンをつけた。
「外部から指摘があったので」やったと、すべらした。
籠池も、検定外歴史教科書を採用した私学に、
日本会議の役員として、せっせと数百枚の抗議ハガキを送っていた。
「外部」って、アヘ? スガ? それとも「赤報隊」?
「匿名」さんにも、長尾先生にも、ボクにも、
いつ、「非違行為」者として、メールが送りつけてこられるかもしれません。
いま、老人社会は、超上流、中流、下流の格差社会です。
インドで、「不可触民」が仏教とITに救いをもとめているように、
「万引き」を繰り返すことで、拘置所を居所とする、
「カースト外カースト」が急増しています。
若者、女性の非正規化社会は、今後の日本社会を底上げ!していくことでしょう。
「生活保護受給者を目にしたことも、料亭にお誘いしたこともない」(アヘ)。
Posted by 鍵山いさお at 2018年03月17日 02:30 | 返信
鍵山さんへ 匿名でごめん。
万引き老人についてはネット記事で何度か読みました。
たとえばダイヤモンドオンラインという、読みたびに(-_-;)なネット記事があります。
http://diamond.jp/articles/-/93592?page=3
また、60歳過ぎて暴力亭主からようやく逃げ出して、でも仕事無く自殺に失敗した後再び自殺を試みるのが怖くなって、藁にも縋る思いで最後の10円玉何枚かで公衆電話から熟女アダルトビデオに志願して採用されてうれしかった、おかげでしばらく生き延びることができてその後パートの仕事をみつけた、こうなったら死ぬまで生きる、とか、ドラマみたいな、しかし99%現実のハナシもありました。その他、最下層といわれる現実がたくさん。
今の日本の状態が悪いことは確かです。
でも、「でも」というのが適切か否かわかりませんが、バブル期にも同様な事実はあったのではないかと。
Windows95が1995年から、2000年頃はまだ使用時間課金制のインターネットで、使い放題のネット普及はその数年後くらいと記憶していますので、インターネット普及によって今まで表に出なかった「現実」が出てくるようになっただけではないか、とも、思います。
格差社会というのも、ず~っと格差社会でした、よ。けして平等な社会ではなかった。
その格差が広がっているというけれど、バブル期に一時的に格差が小さくなって「みんな中流幻想」を抱いてしまっただけではないかしら。
根本的な社会構造はず~っと変わっていなくて、投機的マネーゲームに踊らされているだけのような印象があります。つまり政府はず~っと何もしていない。自分たちのポジションにしがみついているだけ。
何か支離滅裂な文脈になっていますが、年金制度は根本的に私たちは騙されているような気がしています。たとえば明大のMeiji net連載コラム「150兆円もの余剰金が出る年金制度は、世界でも日本だけ」
http://www.meiji.net/topics/trend20180216
私達は知らない(知らされていない)内容がすごくたくさんある。
生保にしても私はなぜ生活保護受給者がスマホを持っているのかわからない。
私は、最近の格安スマホにしても私のガラケーよりは毎月の支払額が1000円以上多くなるから使わない。ひとえに経費節約のためにスマホは使わない。ネットはパソコンでやる。私の場合はパソコンは必需品です。テレビも無いし。
医療も同様ですが年金についても一般市民がガチで理解し議論する土壌が無いのです。
それが「日本的風土」なのでしょう、ね。
匿名から鍵山いさおへの返信 at 2018年03月18日 02:04 | 返信
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