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尼崎市医師会としての在宅医療第一歩
2018年03月16日(金)
私は1995年から在宅医療に従事してきて、23年が経過した。
いや、独居老人の家庭訪問は医学部1年生からだから30年目だ。
いや、新聞配達やその集金などで人々の家に行き出して35年目。
いや、独居老人の家庭訪問は医学部1年生からだから30年目だ。
いや、新聞配達やその集金などで人々の家に行き出して35年目。
私の人生とは「人の家に行く」ことである。
貧乏だったので、35年前からやっている。
人の家に行くことがイヤではない。
どちらかと言うと、好きだと思う。
医療の原点は往診にある、と
看護の原点は訪問看護にある、と、ずっと信じて生きてきた。
しかし在宅をやっていると、医師会や役所から様々な圧力を受ける。
時には暴力や犯罪などにも黙って耐えて耐えて、地道にやってきた。
厚労省が在宅医療に力を入れる前からやっているのだが、
やならい人ややりたくない人から様々なイヤ言を受けた。
そんな中、先日尼崎医師会で最初の在宅医療塾が開催された。
尼崎市医師会としての在宅医療の第一歩を踏み出したわけだ。
私の講演時間は史上最短の20分だったので、驚いた。
小さな勉強会かもしれないが私にとっては大きな一歩。
昨日、読売新聞がその様子を報じてくれた。→こちら
小さな一歩かもしれないが自分が信じてやってきたことが
医師会に正式に認めてもらったとても大きな第一歩である。
正直、感無量である。
医師会において在宅医療を行うことはそれ位大変なこと。
PS)
今夜も終末期の患者さんに寄り添ってきた。
カンタキとの連携なので10倍大変である。
国は在宅医療の現状を全く知らない。
人生の最終段階の医療のACPに関しても同様だ。
役所という組織は森友事件での財務省のように
一般常識では考えられないほど遊離したものだ。
一生懸命に情報提供や説明もしているが
一介の町医者など、全く相手にされない。
しかし我慢強く目の前の困っている人に
寄りそい続けるだけが、我が日常である。
それでいいのだ。
高知県の桜が、昨日、開花した。
在宅患者さんとの花見の会の準備にも、力を入れよう。
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この記事へのコメント
郷里には、誰が植えた訳でもない、山桜の木が転々と咲いています。先祖たちが山から薪の木を伐り出す中でも、何種類かは、決して切り出さない木がありましたが、その中に桜があります。実が鳥に運ばれて、実生の桜として成長していったのではないかと思います。長尾先生は、桜の実であり、実を運ぶ鳥でもありと思います。社会の一隅で、病を得た生活に悩む私は、先生のプログに灯りを感じました。
長尾先生や長尾先生と考えを共にする先生たちが、困難な中で患者のために力を尽くして下さるという記事は、日々の生活の中で励みなのです。先生ご自身の御身体にも、どうぞ、少し、お気を付けください。
Posted by 樫の木 at 2018年03月16日 11:47 | 返信
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