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平穏死の講演のあと平穏死の往診
2018年08月11日(土)
今週6件目の講演は、大阪府堺市での平穏死の講演だった。
ほんとうに沢山の人に熱心に聞いて頂き話し甲斐があった。
また後半のパネルデイスカッションも、とても楽しかった。
ほんとうに沢山の人に熱心に聞いて頂き話し甲斐があった。
また後半のパネルデイスカッションも、とても楽しかった。
講演会場に入りきれなくて、第二、そして第三会場まで用意して頂いた。
それでも入りきれなくて、断った人が沢山いたと聞かされて残念だった。
実は、新発田市でも第二、第三会場にも中継されたそうだ。
そういえば咋年の長崎講演の時も、第二会場が用意された。
「だったら最初から1000人位の会場でやればいいのに」なんて
思うのだが、いつもあと後の祭りになってしまうのが平穏死の話だ。
大病院の医師から平穏死の報告があった。
第一例目だったという。
「長尾先生が言うようう点滴を止めたらなかなか死なないどころか
元気になった。そして予想よりずっと長く生き苦しまずに逝った」と。
嬉しかった!
病院のスタッフにも分かってもらえたんだ。
たった一例でも経験すれば信じてもらえるんだ。
講演が終わり、懇親会が始まってすぐに電話が鳴った。
老衰の方の看取りの知らせであった。
伺うと、家族が数人と訪問看護師さんが2人いた。
家族は、わざわざ長尾に家で看取ってもらうために
親を九州から尼崎に呼びよせたことを、思い出した。
というのも、気が付いたら在宅期間が1年半に及んでいた。
普段は私は行かずに別の医師に訪問診療してもらっていた。
直前まで、会話をしていた。
直前まで、何かしら食べていた。
苦しまずに、すーーと逝った・・・
家族が交互にみんな笑顔で、そんな説明をしてくれる。
誰ひとり泣いている家族はおらず晴々した表情だった。
その人の生い立ちや仕事や普段の生活ぶりを改めて伺った。
徐々に衰弱していき、最期は家族に看取られての大往生だ。
「これが平穏死です。今、堺の病院でその講演をしてきた」
と思わず、言ってしまった。
家族は「そのために九州から連れてきたのですよ」と言ってくれたが
まさに「町医者冥利」につきる時間を過ごさせて頂き、私が感謝した。
帰りに行きつけのスナックに1ケ月ぶりに寄り、飲み直した。
常連さんたちと順番にカラオケを歌い、ストレスを発散した。
なんという泥臭い1週間だったか。
しかし、しぶとく生きていまーす。
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