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30代、40代の平穏死
2018年08月19日(日)
このお盆も休み無しで、真夜中も走り回っていた。
そして30代、40代のお看取りもあった。
たとえば麻央ちゃんと同じ、30代の大腸がん末期の患者さん。
病院から「余命2週間」と言われて帰ってきた。
初めて訪問するとお腹は腹水でパンパンで食べられない。
私は、抜かないで減らす方法を1時間kかけて説明した。
それから1ケ月が過ぎ、2ケ月が過ぎ、そして3ケ月が過ぎた。
結局、亡くなる2時間前まで
・食事をして
・自分でトイレにも行き
・普通に話をして、旅立たれた。
腹水を抜くことは一度も無かった。
最期まで普通に生活して逝かれた。
まさに小林麻央さんと同じ。
大腸がんの肝転移、がん性腹膜炎、大量の腹水でも
最期まで食べて動けて話ができる。
もちろん鎮静なんてまったく必要無い。
よく「長尾先生は年寄りしか診ていないから鎮静不要なのでは」
なんて言われるが20代、30代、40代のがんも看取っている。
鎮静の「チ」の字も関係無い看取りしか知らない私。
鎮静派の医師には本当に申し訳ないが、それが日常。
私は、0歳児から104歳まで診て、看取っている。
平穏死は年齢を問わない普遍的な「概念」だと思う。
というわけで、いつも書いている事実を
ヤフー記事にかこつけて、書いてみた。
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この記事へのコメント
若い人にはACPを定着させておいた方がいいと思いますが、そんなこと考える時代を生きてこなかった今の高齢者に関しては、自分の最期は子が勝手に決める、それでいいと思っている人が大半のように感じます。認知症や老衰状況になると、その人の命はもはや自分の命ではなく家族の命になる、と数々の最期を見てきた私は思います。親は、その選択が自分にとってどんなに辛い選択であっても、自分が生み育てた子が望むのなら、最期の子孝行として受け入れるんじゃないでしょうか。老衰状況の方の家族が老健で亡くなるのは望まないというので病院を段取るケースがあり、そんな時つくずくそう思います。子がない人はその点、かなり平穏死できる確率は高いように感じます。さらにひとつの担保として尊厳死協会のカードがあると万全かとおもいます。
Posted by 遠い声 at 2018年08月19日 09:02 | 返信
記事を拝読し、高齢者じゃなくても死は訪れることを思い出しました。普段、高齢者施設で働いているので、高齢者の死はよくある話で、それが当たり前のことと思い込んでしまっていたかもしれません。若い方も平穏死のことをもっと知って欲しいなと思いました。
Posted by 尼崎の社会福祉士 at 2018年08月23日 10:37 | 返信
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