このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
韓国でも広がる尊厳死
2018年09月14日(金)
台湾に続いて韓国においても、尊厳死が広がっている。
2016年にリビングウイルが法的担保されたからだ。
一方、日本はリビングウイルには「鎖国」状態にある。
2016年にリビングウイルが法的担保されたからだ。
一方、日本はリビングウイルには「鎖国」状態にある。
韓国で広がる“より良い死”とは
延命医療を受けない選択
水) 17:50配信
「延命医療計画書」とは?
MBSニュース
韓国・仁川市にあるカトリック関東大学国際聖母病院のホスピス病棟。今年2月に施行された「延命医療決定法」で患者の受け入れ病院に指定されています。痛みを和らげる緩和医療が中心で、延命医療は行っていません。
Q.29床のうち尊厳死を申請してる人は何人?
「この病院には病気になってから運ばれてくる患者さんが多いので、入院している人は全員延命医療計画書を書いています」(カトリック関東大学国際聖母病院 キム・ソンヒョン医師)
「延命医療計画書」とは、回復の見込みがないと診断された患者が延命医療を受けないという意志を表明するものです。脳腫瘍で入院する63歳の男性。回復の見込みはないと診断され、このホスピス病棟に転院する際に延命医療を受けないと意思表示しました。
「ソウル大学病院でホスピスを薦められ、延命医療計画書を自ら書いてここに来られました。当時は食事も会話もできましたが、今はガンが広がっていて食事も難しい状態です」(カトリック関東大学国際聖母病院 キム・ソンヒョン医師)
男性は、以前から延命医療は受けたくないと家族に話していたといいます。
「延命医療については、夫が病気になる前から家族で話していました。夫は『延命医療はしたくない』と話していました。前の病院で『これ以上治療は難しい』と聞いたとき、私たちも1年くらい看病などで苦労していたので、息子や娘とも相談して決めました」(男性の妻 62歳)
19歳以上なら誰でもできる「事前延命医療意向書」
MBSニュース
延命医療を受けないと意思表示するのは、病気になった人だけではありません。社団法人「事前医療意向書実践の集い」の事務所では…
「この意向書で登録しておくと、専門医が医学的な治療が不可能だと判断した場合、延命医療をやめることができます。19歳以上なら誰でも登録できます」(実務責任者の女性)
まだ健康でも将来、病気やけがなどで回復が見込めなくなったときに備え、事前に延命医療について意思表明しておく「事前延命医療意向書」です。
「4つの項目にチェックすることになっています」(実務責任者の女性)
心肺蘇生術・人工呼吸器の装着・血液の透析・抗がん剤の投与について、実施するかどうか選択することができます。43歳の男性は家族の為にも必要だと思い、申請を決めたと言います。
「死を迎えるときに尊厳の死を迎えたいと思いました。家族に負担をかけないためでもあります。年をとっていきなり死を迎えるよりは、自分はこういう準備しているということを家族にも伝えておいたほうがよいと思いました」(男性)
「ちちんぷいぷい」の映像は →こちら
やはり動画で観たほうが説得力があると思う。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
台湾は、2000年にリビングウイルを法的担保した。
その原動力は1993年公開の日本の映画「大病人」(伊丹十三監督)だった。
それから18年。
今、尊厳死が当たり前になり、現在は安楽死議論に移っている。
韓国は、2016年にリビングウイルが法的担保され、この報道のように施行されている。
一方、日本では・・・
リビングイルの法的担保の議論自体がこの5年間、凍結している。
それどころか政府(内閣府と総理)は、「患者がリビングウイルを書くと
医師の訴訟リスクが増す」という見解を、この2年間崩していない。
そうした判断の正否を問う行政裁判が2年前から続いているが、本日結審した。
2019年1月18日13:25 に東京地裁で判決が言い渡される。
要は、日本は完全にガラパゴス化している。
政府は、リビングウイルを「隠ぺい」して、ACP一本に舵を切った。
そんな現状(ACP原理主義)の危うさを、日本医事新報で指摘した。→こちら
せめてリビングウイルについてまずは医療者がよく知って欲しいとも。→こちら
残念ながら、医療界からも反応は薄い。
なぜか。
外国の動きを知らないからだ。
リビングウイルに関しては、日本政府は「鎖国政策」を取り続けているが
せめてこのブログの読者は知っていて欲しい。
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
日本は遅れていますね。悔しいです。
Posted by ある患者 at 2018年09月14日 03:25 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: