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訪問看護師さんに命を延ばしてもらっている

2019年01月03日(木)

大晦日も元旦も訪問看護師さんは動いている。
施設の介護スタッフも休日返上で動いている。
この人たちこそが私の命を守ってくれている。
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もし訪問看護師さんがいなければ、私はとっくに死んでいる。
クリニックの約20人の看護師と、連携しているステーションの看護師。

日本財団は訪問看護ステーションを起業する看護師を支援している。
私も養成講座の講師として授業を受け持っている。

今月、その卒業式があるが、昨年同様、私は喜んで出る。
そして4月から全員が訪問看護ステーションを開設する。

日本の在宅医療は、訪問看護師さんが主役である。
これに異を唱える在宅医はおそそらく皆無だろう。

以下は、先日の私の講義に対する生徒さんたちの感想文。
生徒と言ってもみなベテランで私より年上もいた!!

年賀状を整理していると、全国の看護師からの年賀状が多い。
これからますます「看護の時代」になる、ならねばならない。


@@@@@@@@@@@@@@@@@@@



2018 年度「日本財団在宅看護センター」起業家育成事業 受講者感想まとめ 
 
講義日:2018 年 12 月 13 日 講師名:長尾 和宏先生 
 
①総合診療・総合看護であるべき。専門性ばかりになっている。総合も専門もどちらもみていく。 ②東京は家で亡くなった人の6割は孤独死。まだまだ在宅医療が広がらない。それは、夜の対応が出来ないからだ。 ➂孤独死をできるだけ見つける仕組みを作る。スナックなど地域の中でつどいの場を作っていく。 炭水化物のドカ食いで、血糖値が急上昇(血糖値スパイク)し血管内皮を傷つけ動脈硬化を起こし、心血管障害 を起こすため、食べる順番が大事である根拠を知った。また、糖尿病と癌、認知症との関連、在宅高齢者の糖尿病 薬服用の危険性について学んだ。在宅終末期患者の抗がん剤など薬のやめ時の根拠の説明を受け、病院との在 宅現場の処方の乖離を知ることができた。 「認知症の過食が、脳の低血糖状態である」だから糖尿病の人は認知症になるリスクが高いと言われて、認知症の 過食が理解できた。その他「治療は何時まで行うのか・薬の減量はどう考えるのか」等、今まで病院勤務中に思って いた事の方向性に間違っていなかったと感じた。しかし、病院では出来ないが、今後在宅では在宅医・薬剤師と連 携することで、出来ることが実感できた。 ①利用者の年齢や生活環境を加味して介入することが必要だと思った。②死ぬために食べないという自然な行動は普通である。 ③ACPを実施する難しさの中に「死」への考え方が関係してくると思う。ACPは治療の内容やする・しないだけを決め ることではなく、逝き方・生き方を様々な選択肢の中からタイを通じて決定していくことなのではないかと思った。 長尾先生の本を 10 冊ほど読みました。病院でされている高齢者や終末期の医療が間違っていることを知ってから、 病院に勤務することが苦しくなりました。未だに病院では終末期の患者さんに、大量の輸液が当たり前のようにされて います。医者を変えるのは本当に大変です。特に循環器と糖尿病。間違った医療を選択しないような関わりを、地 域でしていきたいと思います。 ①人を見る医療であり、在宅はたまたま総合的医療、看護の場であった。 ②食支援がこれからの医療のかなめになること。 ③在宅における血糖管理は低血糖予防であることを再認識できた。 ④孤独死をその日のうちに発見できるような社会の仕組みをこれからは地域で考えていく必要があること。 ⑤薬、抗がん剤、点滴などなど。看取りをするうえで、辞め時が大切。患者本人の意思や家族としっかり話をしていく ことの大切さを理解できた。 長く多くの実践をされてきた先生だからこその言葉の重みを感じました。自己実現できるために起業を選んだと話さ れ、正にそうだと思いました。そして先には地域貢献があることと、実践したいと思います。 今までの講義の中で、在宅医療、それを支援する医療者の考え方、その伝え方まで伝えていただき、私は一番学べ る内容のある講義だった。夜の集会にも参加したが、人を集める方法、人への気遣いされている様子も見られ、経営 者の姿もわかった。 糖尿病は、認知症とがんの発症を高い確率で発症する。高齢者の血糖コントロールは、成人より高めに維持し低血 糖のリスクに重点を置くべきである。これからは、総合的に看られるジェネラリストの医師や看護師が社会からも求めら れる。平穏死は、エンドステージでは積極的な水分や栄養を行うと苦痛が増強するため行わないほうがよい。 エンドオブライフケアの考え方について幅広いテーマで教えて頂いた。その中で、高齢者の糖尿病を患った人が在宅療 養していくにあたっての考え方などを学んだ。高齢者が糖尿病を患いながらも安心して暮らしていくには、低血糖にな らない生活を送っていく為に、薬の整理や生活(特に食支援)を見直していくことが重要であると学んだ。高齢者 が、病気を持ちながら最期まで住み慣れた場で幸せな生活していく為には、看護師が、高齢者の医療について、幅
広く知識を持ち、医師と連携しながら、人がもともと持っている力や機能を活かせるような生活支援を率先して行って いくことが、大切だと感じた。講義で、平穏死についての考え方も学んだが、私達医療者の関わりで、幸せな時間が 続くことができれば、自然と平穏死に導くことに繋がるのではないかとも感じた。 ①介護保険が出て来てからややこしくなった、訪問看護は全て医療保険にして下さいと言い続けていると話された。 かなり斬新な意見だと思ったが、昔から在宅医療をして来られた先生ならではの視点だと感心した。 ②老健局と保健局が行き来しない、霞が関が一番連携出来ていないと言われた。ちょっと笑ってしまった。 ①在宅死 13%の内、東京では 6 割、京都・大阪では 5 割が孤独死である。孤独死は年間 3 万人程度であるが これが氷山の一角であるとの意見もあり大問題だ。特に男性は社会との繋がりが希薄なのかご遺体が発見されにく い。住民一人ひとりが社会とのつながりがもてるよう支援することが第一だが、環境問題への拡大に至る前である死 後一日内に発見することを目指し地域の取り組みを支援していきたい。 ②糖尿病はがん・認知症と関連が深い。リスクを低減するためにも血糖値スパイクがなく、血糖値の変動幅を小さく する食支援や薬物療法を行っていく。 とても楽しい授業でした。糖化する体が起こす認知症と癌、枯れて死ぬ事、エンディングダイアログ、大変勉強になり ました。抗がん剤のやめ時は理解できるのですが、認知症薬の分水嶺が分かりにくいです。 ①糖尿病・認知症の連鎖を断ち切るために、食生活指導・食支援・生活指導の大切さを再認識した。 ②在宅関連でペットのことも問題になっており、それをビジネスにしている人もいることを知った。 ①血糖値スパイラル解消には、食べる順番に気をつける。朝ごはん抜きは厳禁。食後にはちょこちょこ動く事が大切 である。 ②1950年代在宅死は8割であった。在宅死と病院死が逆転したのは、1976年であり、現在は病院死が8割に なっている。 
 
 

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この記事へのコメント

現在、福岡県北九州市の老人保健施設でケアマネと相談員兼務をしています。
基礎資格は看護師です。
以前、訪問看護に携わったことがあり、先生のブログを興味深く読みました。
地域医療は増えていかねばならないと強く感じています。
私の施設は、認知症専門棟を持つ施設です。
糖尿病と認知症の関連性をもっと詳細に知りたいと思いました。
確かに、糖尿病を患っておられる方が当施設には20%程度いらっしゃいます。
介護保険は、非常にややこしい制度です。
訪問看護をしていた時、それを強く感じていました。
在宅で過ごす為には、やはり医師の力は絶大です。
理解のある先生が沢山増えてくれば良いと思うのですが、
診療所やクリニックの先生は、診療が大変でその時間が取れない方々
が殆どです。
医療保険で全て出来たら、もっと患者さんの生き方も変わるでしょうに。
また、読ませて頂きます。
有難うございました。

Posted by かおるる at 2019年01月03日 10:48 | 返信

お医者さんは、「私が正しい。正しい意見だ。正しい治療を。正しい緩和ケアを。私の意見が正しく他は間違いだ。」と連呼する。長尾先生は、「正しい。正しい。正しい。」と連呼なさらないので、「長尾先生の言ってることが、現実的に妥当な線なのでは。」と思う。看護師さんは、「私の看護が正しい。正しい方法だ。正しい看護だ。私が正しく他は間違いだ。」とは言わない。
「苦しいところはないですか。痛いところはどこですか。」と患者に聞いて、苦しみや痛みが少なくなるように力を尽くしてくれる。もちろん、そこには、お医者さんの判断や処方があるのでしょう。
私は癌患者ですが、「正しい治療、正しい緩和ケア」と、「正しい。正しい。」と言い続けているお医者さん達が、不気味でなりません。
いったい、誰にとっての「正しさ」なのかと思います。ますます、お医者さんには何も言えず、頼りにできるのは看護師さんになっていきます。「正しさ」を連呼するお医者さんは、患者のそばにはいない。そばにいてくれるのは看護師さん。

Posted by 樫の木 at 2019年01月04日 12:31 | 返信

>そして4月から全員が訪問看護ステーションを開設する。
これって凄いですね! ものすごいパワーを感じます。
各市町村等で、企業セミナーが催されたりしていますが、目的がハッキリしていて、目指すべき道を
支援して下さる財団があるということが、とても心強いことだと思います。
「そうなのかも知れないな」と漠然とした確信を持ちました。

Posted by もも at 2019年01月04日 12:04 | 返信

新しい年に早速訪問看護を取り上げて下さり感謝です。
色んな出来事に背中を押されるようにして、起業して6年経ちました。今年のお正月には、年神様の来られる日に縁起でもない看護婦が来てごめんなさい、と言うと、「年神さんより天使がええがな!」と言って下さった方がいました。もう天使と言うには体格も面の皮も成長しすぎて、魔女のようになっているわが身が恥ずかしく・・・。でも嬉しくて車の中でニヤニヤが止まりませんでした。元旦から、「やっぱり、この仕事してて幸せ!」  今年もよろしくお願いします。

Posted by ルナース at 2019年01月04日 06:00 | 返信

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