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医療安全="免疫" by長尾能雅医師

2019年02月28日(木)

名古屋大学病院の医療安全を担う、長尾医師がいる。
NHKの「プロフェッショナル」で長尾の日常を観た。
こうした医師がいることをもっと広く知って欲しい。
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医療事故をなくせ、信念の歩み  ~医師・長尾能雅医師~

プロフェッショナル 仕事の流儀    2月25日(月)22:25~23:10(NHK総合)

院内で起きる様々なインシデントに対し医療安全管理部門がどのように活動し、
再発防止策を講じているのかにスポットが当てられた。
「医療安全は”免疫”である。免疫が枯渇するときが組織の死」という言葉が印象に残る。

プロフェッショナルのサイト
http://www4.nhk.or.jp/professional/x/2019-02-25/21/5920/1669523/

いまなお絶えない医療事故。名古屋大学病院の医師・長尾能雅(49)は、
医療事故の原因を徹底的に解明し、再発を防止するための策を練る、日本の“医療安全”のパイオニア。

時に診療科の壁を取っ払い、時に反発する医師たちを説き伏せながら道を切り開いてきた。
「逃げない、隠さない、ごまかさない」。院内で次々に上がってくるトラブルの報告!
患者の悲劇を減らし、医療をよりよいものにするために。

@@@@@@@@@@@@@@@@



長尾医師は、「医療安全」を専門とする医師である。
番組を観れば分かるが、彼の活動は実に素晴らしい。


医療安全に本気で取り組んでいる医師だ。
縦割り医療の大学病院には特に彼が必要。

どんな病院でも事の大小はともかく「過誤」は毎日起きている。
ヒヤリハットレベルなら、私のクリニックでもいくらでもある。

医療安全あっての医療、である。
すべては患者さんの利益のため。

医療安全があることで医療が進歩し
幸せになれる患者さんが、増える。


彼は自分の仕事を「免疫機構」に例え、
これが枯渇した状態を「死」、と呼ぶ。


私は薬害認知症など薬による害も「医療事故」の一種だと思う。
その意味で、私自身も「医療安全」を担っているつもりでいる。

こうした活動を嫌う医師も、いる。
しかし長い目で見れば理解される。


彼のモットーは「逃げない、隠さない、誤魔化さない」
しかし、薬害における現状は、まったく逆である。

医療安全のあり方とは、長尾医師の活動をいう。
どんどん日本の医療安全を、引っ張って欲しい。

私自身も自分のクリニックの医療安全を考え直した。
まだまだやるべき仕事があることに気が付かされる。

医療安全は、チームでやらないといけない。
医師が本気にならないとチームは動かない。


医療安全専従の医師が、評価される時代がやっと来た。
当たり前のことを当たり前に、愚直に進むことが大切。


当院でも医療安全部門を作ることに決めた。
私は単純なのだ。



PS)
3日間、寝ていないと動悸や不整脈で息が苦しい。
今から寝るが、なんとか寝られたらいいな。

常に危ない人が数人いるので、油断はできない。
いつでも臨戦体制。

でも携帯電話よ、今夜だけでも、鳴らないで!
介護職員よ、どうかバイタルサインを測らないで!
(深夜の電話は、介護職からのくだらない電話ばかり)

でも彼らが悪いわけではない。
彼らの教育を無視している国の責任。

だから、国に代わって私が立つ。(国立 こくりゅう)



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この記事へのコメント

番組を見ました。
医療安全のために奔走・改革なさる医師の行動に、新鮮な衝撃を受けました。
印象に残ったのは、手術後に医療器具やガーゼが体内に置き去りにされる事故を防ぐための
検証と対策を練るための会議場面でした。縫合前に数をカウントする看護師が作業を終えるのを
待たずに縫合を始める医師が居る、とか、長尾医師の言葉をお借りすれば「自分は大丈夫(置き忘れは
ない)」という過信がある執刀医が多いという指摘でした。
『過信とコミュニケーション不足』この件を見ながら、単に事故問題に限られた話では無いと
私も思いました。かつての癌見落とし問題の一つに、病院を受診し、CT検査を受け、画像検査の
専門医が腎臓にがんの疑いを見つけていたにも拘わらず、主治医が、その報告書を読まなかったため
に癌診断がなされなかったというニュースがありました。他者の仕事を無にする医師像が見えましたし
書類を過信せずに、大事な事柄は口頭でも伝達する(念を押す)のが当然ではないのか? と
医療界だけでなく、それはどこの社会でも基本中の基本だと思うのに、ケアレスミスでは済まされない
重症な問題だと思ったものです。

...名古屋大学大学院HPより、長尾能雅医師挨拶文を抜粋...

さらに医療の高度化、複雑化がヒューマンエラーや
コミュニケーションエラーを原因とする医療事故を顕在化させました。
これらはいずれも多くの人を不幸にする、文明がもたらした人類にとっての脅威といえます。
...................
先の会議場面で、手術終盤でカウントを行う看護師業務を徹底するために
看護師に意見を求めて、対策を練る長尾医師の姿勢が印象的でした。
対策は、「医師が縫合開始宣言をする」という徹底だそうです。

Posted by もも at 2019年02月28日 11:26 | 返信

初めまして。
私は、長尾能雅様とは、先祖が同じと聞きます。尼崎神戸辺りにも関係する方がいらっしゃると思います。
やはり何か血筋を感じます。
正しいのか、人々の為なのか、信念なのか、私は会社を経営していましたが、間違った事や義に反する仕事はしないと利益より可能な限り、良い物を良い判断を薦めるよう努めたつもりです。
長尾様、揺るぎない心で、医療を。先生方の活躍は医療への信頼になります。
突然に乱筆にて失礼いたしました。
今は先祖伝来の地近くで隠居生活です。

Posted by 長尾景国(仮名戒名俗名) at 2021年08月15日 11:29 | 返信

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