このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

尼崎の救急搬送、初の3万件超

2019年02月19日(火)

尼崎市の救急搬送が、初めて3万件を超えた。
救急車一台当たりの稼働率が日本一だそうだ。
病人が多いのか、それともタクシー代わりか。

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 



救急出動初の3万件超、7割が急病 尼崎市18年

19/02/18 記事:神戸新聞

  •  
  •  
 



兵庫県尼崎市の2018年の救急出動件数が、統計を取り始めた1957(昭和32)年以降で初めて3万件を超えたことが、市消防局のまとめで分かった。9年連続で過去最多を更新。出動全体の約7割が急病対応で、同市消防局は「高齢化と、近所に頼れる人が少なくなっていることが件数増に影響している」と推測する。

 18年の救急出動件数は3万1960件で、前年から約2千件増加。初めて2万件を超えた04年から5年間は横ばいで推移したが、09年から右肩上がりで増加している。同市消防局によると、18年は16分に1件の割合で出動したことになるという。

 救急出動の主な内訳をみると、約7割を占めた急病対応は2万1513件。次いで、けがなどの一般の対応が4563件、交通事故が2134件だった。搬送した人数は2万7986人で、うち65歳以上の高齢者が61・6%を占めた。

 一方、火災件数は前年から12件減の108件だったが、火災による死者は8人で過去10年では14年と並んで最悪の数字となった。焼損床面積は1269平方メートル、損害額は約1億2506万円で、いずれも前年から大きく減らした。

 出火原因は、たばこが昨年に続いて22件で1位。16年まで1位が続いた放火(疑い含む)は、17年の2位に続いて18年は3位の12件に。市消防局は「防犯カメラの設置など街中のセキュリティー強化が進んでおり、その効果が出ている」と分析した。


@@@@@@@@@@@@

私は、この問題に10数年前から取り組んでいる。

たとえば、在宅患者さんの
・低血糖発作や
・排尿失神、などは、119番の必要はない。

私や訪問看護師さんに電話してくれれば、
救急隊の手を煩わせることは決してない。

しかし救急隊長さんにこの説明を申し込んでも門前払いだ。
救急隊は救急医の方しか見ておらず在宅医など眼中に無い。

発熱=救急搬送、を義務づけている施設もあるが、
それはおかしい、ということを1年かかりで教える。

いろんな努力をしてきたが、所詮、町医者の言う事など、誰も聞かない。
119番がこれだから、看取り後の警察介入など効く耳は全く持たない。

先日も、おひとりさまの普通の看取りの後に警察から電話があり驚いた。
「看取りの法律の講演をするから来て下さい」と言っても、誰も来ない。

それでいて、救急も警察(検視)も「忙しい」というが、
要は、無用な搬送や検視も相当に含まれている。

もちろん市民啓発もたいせつ。
今、そんな本も書いている。

尼崎市は、がんの訂正死亡率が日本一。
尼崎市は、救急搬送率も日本一。

そんな街で町医者をやっているもんだから、言いたいことが沢山ある。
しかしいかんせん、力が無いものは、権力の前では見事に無力である。

私は、もう、諦めかけている。
いくら頑張っても意味がない。

そんななか、流れてきたこのニュース。

あー、あー

PS)
今夜はケアマネさんに「検査データの読み方」の講演をした。
とっても濃密で楽しい90分であった。

検査データを読めれば、ケアマネッジメントは進化する。










 

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

私は大阪市内下町で育ち、1960年頃(小学生になった頃)から東京都内西部に20年ほど、その後埼玉都民(?)です。
すでに他界した祖母や両親の骨を収めている寺は大阪、親戚も大阪市内下町にいるので時折行きます。
しかし大阪は分煙さえしていない飲食店が多いので困る。
たぶん尼崎あたりになるともっとタバコ文化が根強いのでしょう。
それとも東京の浅草とか向島などの「ド下町」も、まだタバコ飲みが幅を効かせているのかしらね?
タバコはやめたほうがヨイ。健康のためにも、火の用心のためにも。

あと・・推測するに長尾先生は警察や消防にソフトに話すから「なんやこのおっさん???ホンマに医者か???」と思われているのでは?
もっと踏ん反り返って威圧的に話せばあっちの対応が変わるかも。
(たぶん踏ん反り返れない、ね。)

Posted by 匿名 at 2019年02月20日 01:50 | 返信

https://drive.google.com/file/d/1QIEQc2d3_lszK_PT60uNwjZDYDIV18f
尼崎市の救急車数は、急基準数をしたまわっています。中核市では最下位です。人口46万人ですが、たった9台です。さらに救急車を呼ぶ前の相談先もまだ設置されていません。奈良市が中古救急車のオークションをしていましたが、反応はありません。救急隊の大変さがすごいと思います。
このような苦渋を解決していきたいと思います。

Posted by 峯通子 at 2019年02月21日 08:01 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ