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エンドオブライフケア協会4周年記念シンポ
2019年04月14日(日)
今日は、エンドオブライフケア協会の4周年記念シンポジウムだった。
全国から医療・介護だけでなく教育関係者も集まり、楽しい会だった。
小澤竹俊先生が子供達に「いのちの授業」を実演されるなど盛り沢山。
全国から医療・介護だけでなく教育関係者も集まり、楽しい会だった。
小澤竹俊先生が子供達に「いのちの授業」を実演されるなど盛り沢山。
今回は、「教育」がテーマだった。
主体的、対話、深く、がキーワード。
カリスマ教師の名講義の前では
小澤先生が大人しい人に見えた。
いろんな人との新たな出会い、もあった。
私も理事として今後も協力していきたい。
それにしても、北海道から九州まで、
いや奄美からも仲間がいるのは凄い。
小澤先生や千田さんの献身的な全国行脚は続く。
人生の最終段階にある人の支援が広がればいい。
前の席に在宅医療のカリスマの佐々木先生が座っていた。
昨日、中国視察から帰国したばかりだという。
彼の許可を得て、中国の介護施設の様子を転載する。
こんな施設、「あったらいいな」である。
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中国の高齢者と日本の高齢者、施設入居者に関してはBMIが全然違う!
高齢者ケアが十分行き届いてないのに、なぜ中国都市部は平均寿命が日本とそう変わらないのか。ずっと疑問だったのだけど、その秘密は栄養状態にあるのかもしれない。
安徽省で高齢者ケア施設「紅葉林」を見学。
これまで中国で見た高齢者施設の中では一番しっくり来た。
一見、日本の古い特養か老人病院のような佇まい。建物も内装も古さが目立つ。しかし、入居者はみんな笑顔で暮らしていた。
感じたポイントを箇条書きでまとめてみた。
●管理施設ではなく「すまい」
大部屋主体の中国の施設だが、ここには個室がある。部屋の中はそれぞれ使い慣れた家具や日用品が置かれ、生活感のある空間。家族が同室に泊まることもできる。
正面玄関のドアは大きく解放されているけど、誰も外に出て行こうとしない。入居者にとって穏やかに過ごせる環境になっている、ということなのだろう。
スタッフの子供が施設内を歩き、入居者たちからみんなの孫のように可愛がられている様子は、あおいけあを彷彿とさせる。
●高齢者に理想的な栄養状態
入居者は80代から90代が中心だが、平均BMI(Body Mass Index)はおそらく25くらい。画像を見ていただければわかるとおり、みんなコロコロしてて肌ツヤも抜群。日本の在宅高齢者の平均BMIが18.5を下回っていることを考えると、その差は歴然。
食事は食堂でみんなで食べる。一応配膳だが、品数多く、おかわり自由。みんな食事の盛り付けが多いらしく、「残さずに食べられるだけ、取りましょう」という掲示も。タンパク質や脂質もしっかり摂れていそう。
●入居者同士の「支え合い」の仕組み
ここでは、自分のできる範囲で他の入居者の生活を手助けする。決して身体的に自立していなければ「支える側」に回れない、ということはない。ベッドから動けない仲間を傍らで見守る、話相手をする、というのも立派な支え合い。これらは1時間10元のポイントが付き、貯まれば外食や買い物などに使える。もちろん、支える側には金銭以外に、役割や居場所、生きがいも発生する。素晴らしい仕組みだと思った。
地域住民のボランティアも積極的に受け入れている。
●もちろんケアはきちんと行われている
建物内には異臭はない。入居者はみな清潔感あり、身だしなみもきちんとしている。
350床の介護施設の他、150床の療養施設を有しており、こちらでは医療依存度の高い患者、終末期の患者など、主に病院からの患者の受け入れを行なっているという。医師や看護師も配置されており、ここで看取りもしている。
特に印象に残ったのは、入居している高齢者の元気さ。しっかり食べて、日中は何らの活動をしている。それも強いられるものではなく、やりがいを持って楽しく参加できるものばかり。
日本の在宅高齢者、一番の課題はやっぱり栄養。
低体重は要介護や死亡のリスクであることが明らかになっているのに、多くの高齢者は羸痩を放置されている。慢性心不全や呼吸不全などの慢性炎症性の合併症があっても、多くのケースは基礎代謝の亢進分が考慮されていない。食事の絶対量が少ないし、食事が足りないという人も主食(糖類)を増やす以外の選択肢がない。
しっかり食べて、しっかり太っていただくだけでも、健康関連のアウトカムは相当に改善するのではないか。ぜひここの施設と高齢者の栄養とアウトカムの共同研究をしてみたいと思った。
紅葉林では、たくさんの認知症の高齢者たちと握手やハグ、非言語コミュニケーションを楽しんだ。なかなか解放してもらえず、エネルギーを吸い取られるかと思ったけど、逆にエネルギーをもらった気がした。
セロトニンがたくさん出たのかな?改めて、ごちゃまぜのパワーを体感した。
一番上の写真のおばあちゃんは97歳。
認知症があるので、非言語コミュニケーションはとても「流暢」。しかも普通に歩いている。
中国にはキラキラの高級お世話付きホームよりも、こういう施設がもっとあったほうがいいと思った。
こういう視察先を見つけてくる王 青さんの目利きは本当に素晴らしい。
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PS)
北海道、東京、と、やっと仕事が終わった。
天気に恵まれ、まずまず快適な3日間だった。
しかし今週は毎日、深夜3時に看取りや急変があった。
看護師さんや代理医師にお願いするしかなかった。
それにしても、毎晩、ベッドからの転落の電話が午前3時にある。
私はその電話に出るたびにホテルのベッドから転げそうになった。
考えてみれば、在宅療養は「夜間対応」がすべてといっていい。
夜間も医師も看護師がいる「介護医療院」の普及が待ち遠しい。
1週間、まともに寝ていないので
ぼーっとしたまま、過ごしていた。
今夜こそ、寝るぞ。
もう少しで新大阪。
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