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2040年 安楽死特区

2019年05月06日(月)

日本医事新報の令和元年に出る最初の特集号に
「2040年の医療」という原稿を依頼された。
そこで「2040年安楽死特区」で書いてみた。→こちら

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2040年 安楽死特区     長尾クリニック院長 長尾和宏(ながおかずひろ)
 

【2025年 外来も在宅もすべて定額制に】

 増え続ける医療費に対応するため、療養病床も含めてすべてDPC化され病床数は3分の2まで減った。一方、介護医療院は8万床を突破した。医療・介護保険は「3年毎の同時改定」に変更、要介護認定も現行の7段階から松竹梅の3段階に簡素化された。日本医師会は最後まで反対したが、外来も在宅もすべて定額制への移行を余儀なくされた。しかし皮肉なことに包括払いにより悪徳医やポリファーマシーなどの過剰医療は一気に解消した。一方、手抜き医療との批難が生じた。要介護認定率や平均介護度は制度創設後、はじめて下降に転じた。
 
【2030年 医療も介護も「大規模多機能」へ】

消費税がついに20%になるも増え続ける社会保障費に国家予算が立ち行かなくなった。外圧も加わりついに国民皆保険制度や介護保険制度を破綻させるかどうかが国民的議論となった。日本医師会が中心となり「皆保険制度を守る会」が国家運動として盛り上がった。その結果、医療も介護も「大規模多機能」に変わることになった。小規模多機能とは一事業所単位で泊りもデイサービスもホームヘルプサービスも包括制であるが、市町村単位での包括化が決定したのだ。都道府県知事がA市の年間医療費は○○億円で年間介護費は○○億円と事前に定め、その分配方法は各市町村に一任された。病院間や診療所間の分配方法は市町村医師会に、また介護費の分配はケアマネ協会に委託されパイを仲良く分け合うことになった。医師会もケアマネ協会も入会率100%を達成した。
 
【2035年 変な診療所・変な薬局が認可】

AIの進歩に伴いすべての医療を機械が行う無人で運営される「変なホテル」ならぬ、「変な診療所」が認可された。銀行の無人キャッシュサービスコーナーのような場所に患者が立ち問診ボードをたたくと、国が決めた標準化された「ドクターAI」ソフトによる診断名と処方箋が示され、併設された無人の「変な薬局」に移動すると自動的に薬が出てきた。ここにも人はいない。不明な点は電話をすればかかりつけの医師や薬剤師が画面を通じて遠隔診療してくれる。地方の病院でも多くの手術が「ロボットによる遠隔手術」に、都市部では「自動手術」が標準となりつつある。活躍するのはデイープラーンングするAIだ。
 
【2040年 安楽死特区】

 2040年、永田町は50歳以下だけの議員で構成される「若者党」が「老人党」などの既成政党を制した。2020年ごろから安楽死に賛成する若者が9割を超え、喧々諤々の議論が交わされてきた。日本医師会や日本尊厳死協会は最後まで反対したが、国は規制緩和の一環として安楽死特区を置くことを決めた。北海道の一部と東京都お台場と宮崎県の一部の計3ケ所が特区に定められた。このニュースが流れるや否やそこに住民票を移し移住するがんや認知症の人、そして若者が続出。3つの特区の地域経済は急激に改善した。居心地の良さと「いつでも安楽死させてもらえる」という安心感のためか、実際に安楽死する人は極めて少なく、増えた税収で新たな地域づくり事業が盛んになった。その結果、子供が増えて少子化対策のモデル地区にも指定された。以上はもちろん、悪い冗談です。すみません。
 
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@



PS)

10連休も今日で終わり。
まるで、夏休みの最終日。

今夜は、常勤医8名での医局会。
明日からまた頑張りましょうね。

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この記事へのコメント

長い連休中も診療ごくろうさまでございました。

Posted by 尾崎友宏 at 2019年05月07日 01:06 | 返信

近い将来、現実になりそうで す

わたしの祖母の家は 長野の山奥で 「こんなところに1軒家」とTV番組でも出た部落にあります
そんな家の祖母は 97歳でおうちで看取る以外に方法はなかったです
救急車呼んでも 絶対に間に合いません
だから 診療所の先生が
「おうちで逝きましょう 僕がちゃんと看取るから…」と言ってくださいました
息が絶え絶えになった時 診療所の先生が往診に来てくださり 先生が手を握り 脈をとった時に
息を引き取りました 先生を待っていたかのようでした
その先生も 84歳だそうです

この部落、ほんとに過疎化が進み 選べる介護サービスなんてありません
唯一 福祉用具で介護用ベッドのレンタルだけでした

選べることができるところで生活している方は幸せです
長尾先生がおっしゃる未来が待っているかもしれませんね

天野先生、川越先生、森田先生…他の先生方が描く 未来予想図も読んでみたいです

Posted by 宮ちゃん at 2019年05月07日 10:31 | 返信

「安楽死法」は認めたくないけど、私自身は、両親を見送って、一人で暮らしていると「いつまで生きてるんだろう?早くお迎えが来ないか」なんて、思ってしまいます。
身体が動かなくなったり、認知症のひどい状態になる前に、この世におさらばしたいとは思いますけど。
このあいだも、「貴方は結婚していないのね!話を聞いていたら分かるわ」と言われました。
「一人っ子とは結婚して欲しくない」と付き合ってる相手のお母さんに言われました。相手も一人っ子でしたからね。十五年ぶりに再会したらもう結婚して一人子供が生まれたと言っていました。不倫は怖いので、それ以降は会っていません。彼のお家は結構お金持ちだったらしいけど、全く知らなかった。
私は母が薬剤師だし、父もそこそこの大學卒なんで、いつも「お勉強のできない、おバカな子」と言われ続けて何の為にうまれてきたんだ?と思いました。芥川の小説「河童」ではありませんが「生れたい」と言った人だけが、この世に生まれて来たら良いのだと思います。
中年以降子供の産めない年代になると「子供を産まなかった女」とサンザン言われるし、若い頃はゾッとするようなおっさんに「子供を産んでくれ」と追い回されたし。
日本は男系男子だけが天皇陛下になれる(隠れアルカイーダの)男尊女卑の国だと思います。
これからの未来の女の子たちは、たくましく生きるのでしょうけど、私は少し計算が狂ったようです。
ギリシャの賢人たちも、キリストも、お釈迦様も、マルクスも自分の生まれた時代の制約の中で試行錯誤したのかなあと思います。時代の制約ってあると思います。
とにかく、周りの皆さんに迷惑の掛からないように、この世に終わらばしたいものです。

Posted by にゃんにゃん at 2019年05月10日 08:38 | 返信

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