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プライマリケア・ナウ
2019年05月17日(金)
37年前、大学5年生の時の大学祭で私は「プライマリケア」をやった。
日野原先生を招き、手書きで資料を作り、総合診療の必要性を訴えた。
約40年が経過し、この国のプライマリケアや総合診療はどうなった?
日野原先生を招き、手書きで資料を作り、総合診療の必要性を訴えた。
約40年が経過し、この国のプライマリケアや総合診療はどうなった?
京都で開催されているプライマリケア連合学会に、久々に参加した。
数年前に福岡で開催されていた学会に参加して以来の大会への参加。
まずは、圧倒的に人が少ない。
人気がないんかな・・・・
しかし参加費が、なんと25000円もする。
わすか30分徘徊するだけなのに、高いなあ。
驚いたのは国際プライマリケア学会も同時に開催されていること。
外人さんが嬉しそうに京都を堪能していたのでそのための寄付だ。
2ケ所を徘徊した。
1)プラマりケア研修医を募集するコーナーがあった。
全国からな何十という求人パネルが貼ってあった。
ほぼ全部、病院が母体となった総合医の募集か。
私が見たところ当院のようなクリニックは皆無。
工夫を凝らした個性豊かなキャッチフレーズが並んでいた。
しかし、「在宅看取り」など「死」という文字は皆無だった。
これだけあっても、「死」を教えようというプログラムは無い。
ここに無いということは日本中、どこにも無い、ということだ。
在宅という文字も少ない。
「総合診療の核はザイタク」と思っている私はガッカリ。
病院が主体だから、最期は入院させて鎮静かな。
思わず、そう連想した。
2)問診の取り方、聴き方、という講座を聞いた。
若い医師で満員で立ち見の立ち見での聴講だ。
話は面白いし、もっともな話だが、よく考えれば私には無関係だった。
そんなことは毎日1分でやっているし、25000円の立ち食いソバ。
しかし若い先生は、そんなことがとても勉強になるようで、満足気に聴講。
そうか当たり前のことができなくなったので、それがウケルということか。
毎日歩いているが、改めて歩き方を教わっているような気がした。
1分でやっていることを1時間かけて、しかも少しおかしな解説。
このスピードでやれば、私の言いたいことを言うなら1年はかかるな。
毎日、若い医師にずいぶんハイレベルなことをやっているんだと反省。
これが有難いとみな思うのだから、看取りの説明などは夢のまた夢か。
医師のコミュニケーションスキルの低下は、想像以上でビックリした。
年寄りが「今の若者は・・」と言ったら終わりである。
しかし想像以上のレベルだったので来た甲斐があった。
理事長の草場先生と、少し話した。
1万2千人を率いるトップは忙しそうだった。
しかし8月24日に東大のイベントに登壇される。
先週もお会いしたが、今日も再び、お願いをした。
夜は、「在宅医療を推進する会」の勉強会だった。
約70名は在宅医療のトップと役人のトップが混じってグループワークした。
今夜のテーマは、日本人がなぜ死を忌み嫌い、それをどう乗り越えるのか。
私のテーブルでは、終末期の点滴が話題になった。
最期まで2リットルの点滴をする病院と、ゼロで平穏死する在宅看取り。
病院と在宅の文化の差は、医師の意識の差にある。
一度全国の医師にアンケートを取ってみようか、という提案があった。
1)最期まで1日2リットルの点滴をするのがベストの医療
2)最期の1~2週間は点滴を差し控えて、自然に任せるのが一番。
この結果を国民に公表したらどうか。
溺れ死にが少なくなるかな。
研修病院の指導医にもアンケートを取り、それを評価としてはどうか。
そんな意見まで飛び出した。しかし核心を得ていてると思う。
まだまだ死の啓発が、必要だ。
37年前よりも後退している。
まだまだやることがある。
遊べないし、死ねないし。
ワインを飲みながら最終で帰阪。
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