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早期がんを手術したらがんが暴れて・・・

2019年08月27日(火)

この夏、早期がんと診断されて内視鏡手術などの治療を受けた
3~6ケ月後に、がんが全身に転移して大暴れする人を数人診た。
沢山のがんを診ていると、がんのしたたかさに驚くことがある。

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早期膀胱がん
早期腎がん
早期胃がん
早期肝臓がん
早期肺がん
早期甲状腺がん・・・

いずれも、Ⅰ期の診断で内視鏡手術などで
割と簡単な処置で完治せしめたと思いきや。

気がついたら、がんが多臓器や骨に転移していた・・・
Ⅰ期で完治したはずが、一瞬にしてⅣ期に突き落とされる人。


そんな人の家に訪問する時、辛い。
心苦しくて、かける言葉に迷う。

いわゆる「がんが暴れる」メカニズムについては、
拙書「抗がん剤が効く人、効かない人」に詳しく書いた。

運が悪い、としか言えない。

今の医学では、その事前予測はできない。

たとえ遺伝子診断を駆使しても無理だろう。

がんのしたたかさ、凶悪さを感じながら
病院でまだ受けていない緩和ケアを急ぐ。


たった1cmの肝臓がんを私が「見つけてしまった」ために
手術後にがんが「暴れて」、あっと言う間に亡くなった人の顔が浮かぶ。


しかし、「では手術しなかったほうが良かった」かと問われたら
「手術という選択肢で間違っていなかった」としか答えられない。


美智子さまに早期の乳がんが発見され、外科手術の予定だそうだ。


84歳美智子さまが手術へ 
でも国は「75歳以上の乳がん検診は推奨していない」2つの理由(文春オンライン)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190820-00013467-bunshun-life

この記事を見て笑ってしまった。

文春は、なぜ今こそ、近藤誠氏を登場させないのか。
週刊現代も同じことだが、誰も反対する記事は書かない。

近藤誠氏の記事の後に、「がんは早期発見・早期治療だ」
という内容の記事が載っていた時も、笑ってしまった。

私は、手術でいいと思う。
同じ年齢の患者さんを手術したが、経過良好で家族も喜んでいる。

元気な高齢者なら、手術を勧める理由とは、
・侵襲が少なく、安全
・放置すると後に皮膚浸潤の可能性がある
・なにより、精神衛生上、スッキリする

まあ、ケースバイケース、だろう。
本人の生き方や家族の希望もある。


個人的には、泌尿器科系の早期がんが曲者だと感じる。

・早期膀胱がん
・早期腎盂がん
・早期腎臓がん、は甘く見ないほうがいいと思う。

在宅医は、言葉は悪いが、がんの最終段階をすべて診ることになる。
町医者型ならば、場合によっては最初から最後まで診ることもある。

ご遺体を見つめながら、いつも想う。

・なぜこの人は、亡くなったのだろうか。
・手術はどんな意味があったのだろうか。
・そして、手術しなければどうなっていたのか。
・プレイバックしたら、こんな運命は変えられたのかなあ・・・・


がん医療はいまだ不確定な要素が大きい。

「運」でしか説明できないケースも多い。


PS)
今日はNHKのロケ隊が来る。
テーマは人生会議、だとさ。






























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この記事へのコメント

 今日の記事を読ませていただいて、本当に・・そうだな~って思いました。
「がん」には性質の良いものと性質の悪いものがあるが、早期発見の段階で
性質の良し悪しを判断できないだけに難しいですね。 どうして?と思うほどに
早くがんの転移が進んで亡くなってしまうがん患者をみていると気の毒としか
言いようがないものです。 がんはまだまだすべてが解明されてはいない病気だと、
多くのがん患者と接してきて感じています。早期発見で喜んでいた方のがんが
進行していくのは傍目にも辛いものです。
 先生の場合は、早期発見に携わることもある訳ですから余計に辛いことでしょう。
今週土曜日の講演会に出席します。楽しみにしています。
 

Posted by 中原武志 at 2019年08月27日 09:21 | 返信

右側乳ガン患者です。3年前に、乳ガンとわかり、次年度初めに、手術しました。PCは、使えない。自営ですが確定申告は、ギリギリでした。6-7ヶ月以降に、ガックリと来ました。体が、弱ったナァーー。仕事は、仕方無いにしても、
ヘルパーさんの、派遣はできないものでしょうか?病んだ体に、鞭を打ちながらは、精神論に思います。今でも、天気が悪いと傷が痛むのです。自費のヘルパーさんしかお願い出来ないのでしょうか? 余りの辛さに、スイスディグニタスを、検査しました。

Posted by ひろっち at 2019年11月23日 06:35 | 返信

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