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認知症医療は医者が一番遅れている

2019年08月26日(月)

昨日は、第三回関西認知症医療研究会で、ランチョンセミナーと
トークセッションの司会を務めさせていただいた。
でも勉強会を何度やっても、医者が変わらないと犠牲者は減らない。
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500人くらいの医療関係者、介護関係者、市民が来てくれた。

河野先生と平川先生の講演はさらに磨きがかかったものだった。

ランチョンとトークセッションは
・介護福祉士の三俣さんと
・ブロガーの工藤さん、だった。

素晴らしい講演だった。
新たな発見があった。

二人の講演や話を聞きながら、すべてのお医者さんに
聞いてほしいなあ、と強く思ったのは、毎度のことか。

認知症医療に関して、医者の罪深さは半端ではない。

おそらく何万人、いや何十万人の認知症の患者さんが
薬で殺されている(薬害認知症)のは今も変わっていない。

認知症医療は医者が一番遅れている!


ここ数年、こんなセミナーを年に何度か開催していて
もう怒る元気もなく、無力感だけが残るようになった。

お金には勝てない。

正義はお金に負ける。

お金でエビデンスも肩書も買える世界であることに
市民が気が付くしか薬害から逃れる方法は無いのだ。


なんとかしないと、と思い自分なりに頑張っているが
組織とお金には勝てないことを学んだだけの数年間・・・・



正直、毎日忙しくて、研究会の世話人として失格だ。

終了後、往診。
今朝も往診。
今夜も先ほど看取り往診。

外来は認知症の人だらけ。

でも現場から学ぶことは多い。

認知症診療こそが総合診療だ。

病気も人間も生活も家族も診られる。

こんな楽しい仕事は無いと思うが、なんで医者は
薬ばかり出して、余計なことしかしないのだろう?



PS)

今日も在宅患者さんを回っていて2軒同じことを言われた。

家では大人しいのに、デイサービスに行くと暴れるので
職員から「鎮静剤を飲まないとお断わり」と言われたと。

ケアの人に鎮静剤を飲ましたい気分だけど、
介護も人手不足だから、文句は言えないな。

いや、その前に、無茶な処方をする医者にこそ
鎮静剤が必要だ。。

どうなってるの?この国の認知症政策は。

そろそろ、間違ったNHK放送もやめるべき。

























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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

少し参加者人数の空きがあったそうで、参加させて頂きました。
「認知症治療研究会が関西であれば参加したい」と言っていた知人がいたのに、その人を誘わないで自分だけ参加予約していたら、当日あわてて出かける準備をしたいるところへ、その当人から電話があり、あわてました。次回また直接申し込みできたら知人も誘って参加したいと思います。
母が、何等かの認知症であったのに、よくわからないままアリセプト3mmgを1/2か、1/3に割って飲ませていました、晩年は全く歩けなくなって寝室の前にあるトイレにも行けず、私がうっかり買い物に出かけている間に胸部大動脈解離で突然死にました。
近所の人に「私もアルツハイマーと言われたけど、東の方にいる別のお医者さんにアルツハイマーでは無いと言われた」と教えて貰ったのに「東の方のお医者さん」を探す気になれず9年間も母が歩けなくなるまで探しもしませんでした。
電話帳で見たら一件だけ載っていたので、電話したら「おかあさんを連れて直ぐ来なさい」と仰って頂いたのに、母をなかなか説得できず、やっと正月明けに、母を連れて病院に行くと、その優しいお医者さんはお正月前にやめて関東地区にお帰りになっていました。早く母を連れてその優しいお医者さんに診てもらったら、母も「アルツハイマーではない。アリセプトは、極少量にするか、飲まなくても良い」と仰って頂いて、薬剤性パーキンソン症候群になることも無く、今も元気に生きていたのに」と毎日、位牌に謝っている次第です。
認知症について、もっと勉強しなければと思いながら、日ごろは猫の餌やりや、パソコン教室や雑用に追われて、年に一回か二回認知症治療研究会に来てお話を聞くだけの生活です。
河野先生のお話も難しくてよくわかりません。面白いとは思うのですけど。
平川亘先生のお話もご著作も購入して拝聴するのですけど、結局「高齢者の認知症は混合型だらけ」とのことで、結局複雑な連立方程式を解かなけれないけない苦手な数学みたいです。
でも今年の春の東京でのご講演は、時間が足りないでお話が全部拝聴できなかったので、今回は軽度認知症MCIの患者さん達がプレタールの張り薬で、立ちどころに生気が出て意識がハッキリして認知症とは思えない状態になる症例が続出する動画に圧倒されました。物凄い興奮と熱気に会場が包まれた思いでした。
これからも、もっと勉強して「成年後見制度からお年寄りを守ろう」と思います。私自身も認知症になって成年後見制度を適用されるかもしれませんけれど。

Posted by にゃんにゃん at 2019年08月28日 06:34 | 返信

関西治療研究会の資料をコピーして知人に送ったら、早速電話が、掛かって来て「プレタールってなんだ?新薬が出たの?」との質問で「プレタールは、シロスタゾールのことで張りクスリの事だそうです」と言うと「シロスタゾールで、軽度認知症MCIが、治ったりする?!!脳梗塞でも、循環器でも、何の病気でも(まあ、一応シロスタゾールでも入れとくか・・)と、効いても効かなくても付けたしで投与してた薬よお!」と叫んでいました。
「シロスタゾールが効くとは、河野和彦先生がアルツハイマーに効くことを発見したのですけど、今回平川亘先生は、MICの患者さんに張り薬を胸部に貼って、一時間クリニックで休んで貰ったら、患者さん(高齢女性)がすっかり晴ればれし顔になって、「気分が良いです。ありがとうございました」等と言って帰宅する動画がいくつも見たよ。平川亘先生は鹿児島大学を出て、東大大学院で研修した脳神経外科医だから、嘘をついたり、詐欺師のような事は言わないよ」と言いました。
でも知人は「フーン?」と言っていました。
私も、鍼灸治療の事なら、自信をもって言えるけど、薬のことはよくわかりません。
シロスタゾールでなくても、エパデール(魚脂)は脳梗塞やアルツハイマーにも良いとは聞いています。
大腸癌検査の前日は(血が止まらなくなるから)魚油も飲んではいけないと言われましたから、効くのではないかと思います。

Posted by にゃんにゃん at 2019年09月03日 02:29 | 返信

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