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家族が医療を決める世界で唯一の国
2019年09月02日(月)
日本の医療の特徴は、本人ではなく家族が決めていることだ。
本人意思とは無関係に家族の想いに医者は振り回されている。
だから日本の医者は本人よりも家族の方を向かざるを得ない。
本人意思とは無関係に家族の想いに医者は振り回されている。
だから日本の医者は本人よりも家族の方を向かざるを得ない。
朝から晩まで本人ではなく、家族と話している、
ような気がする。家に帰ると、そう感じる。
遠くの長男・長女の気持ちをしばらく傾聴して
お伺いを立ててからでないと、物事が進まない。
外来医療でもそうだが、在宅医療で特に顕著だ。
終末期になればなるほど家族に振り回さ絵れる。
在宅か入院かホスピスか。
抗がん剤、続行か中止か。
考えてみれば、家族のために医療をやっている。
本人が喜ぶ医療をしても、家族が気にいらなければ終わり。
そんな閉塞感にすっかり慣れきってしまった自分が、怖い。
ヒポクラテスの時代から医療の基本は「本人意思の尊重」。
医療は本人のためにある。
しかし現代においては「家族意思の尊重」に置き換わった。
これがリビングウイルの法的担保が無い国、ということだ。
人生会議をやってもその矢先から家族がぶち壊していく。
せっかくいい方向に行きかけても、壊すのは遠くの子供。
家族の方ばかり向いている自分が、段々嫌になってきた。
「こんなはずじゃなかった」とか「貴方さえいなければ」。
当たり前のことが当たり前でない日本の医療を、
思いつくまま列記してみよう。
・薬のやめどきを認めない(ブレーキ無し)
・抗認知症薬の増量を義務づけられていたこと
・点滴という文化、末期がんに高カロリー点滴
・老衰への胃ろうや鼻からの管による栄養
・なんでも脱水!と言いすぎ・・・・・
安楽死を煽るメデイアは、その前提となっている
「本人意思の尊重」にもう少し目を向けてほしい。
本人の意思とは反対の方向に進むことが、実に多い。
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