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施設の在宅も大きな課題
2019年09月25日(水)
夜中に数回電話がかかってくると眠れない。
そのほとんどが介護「施設」からの電話だ。
施設の在宅医療が今後大きな課題だと思う。
そのほとんどが介護「施設」からの電話だ。
施設の在宅医療が今後大きな課題だと思う。
夜中に
・発熱した
・転倒した、だけでもっ機械的にバンバン電話をかけてくる。
38度の発熱=救急搬送。
転倒=搬送して頭部CT、
と勝手に決めてそれをウリにしている施設もある。
彼らはそれが最高の介護だと信じているし、そもそも
在宅医療という仕組みを知らないのだから、根は深い。
看護師が当直だったりすると、電話でバイタルの報告を聞かされる。
午前2時、3時、4時、5時に別々の施設から電話がかかることもある。
看取りに関してもまったく無知な人が夜勤をしている。
死を一例も知らない、法律を知らない人が当直をしている。
自宅からはほとんど、電話がかからない。
深夜・早朝の電話は、ほとんど施設から。
殺される・・・
こっちは、24時間365日で働いているので、それが2日も続くと本当にそう思う。
だから、介護業界からの講演を受けるだけでなく、
本を書いたり、「国立認知症大学」をやっている。
しかしそれを受けていない人が、99%なので無駄な抵抗。
勉強していない介護職が深夜にバンバン報告の電話をする。
彼らは
・些細なことでも医師に報告しておけば自分が免責される。
・医師に電話することで、なによりも自分自身が安心する。なのだろう。
正直、国は施設の在宅にもっと力を入れるべきだ。
たとえば、看取りに関する一定の研修を義務づけるとか。
今後、施設の在宅が多くなる。
老人ホームはまだまだ増える。
しかし医療との連携は、極めて未熟な施設が沢山ある。
こちらから出前講座を申し出ても断わられるジレンマ。
ああ、早く介護医療院がバンバン増えて欲しい。
多くの施設は早く介護医療院に転換して欲しい。
介護医療院は夜間も医師と看護師がいるのが特徴。
これからの施設は、、その方向しか考えられない。
日本人はSNSには長けているが、人の死に関しては無関心。
もっともっと、在宅医療や平穏死の啓発が必要だと感じる。
PS)
最も悩ましいのが小規模多機能の在宅医療。
他の在宅医が断ったケースが回ってくる。
家に帰れない人がずっと居るのに、家に行かないといけない。
ダミーの住所に行かないと訪問診療ができないのは意味不明。
これに関しては、厚労省にも問い合わせたが制度改定できず。
保険規則は保険局で、小規模多機能は老健局マター。
要は、局の間の連携ができないことが問題の本質だ。
もっと悲しいのは、こんな問題の存在を知らない役所。
さらに哀しいのは、これを解決できない政治家、たち。
いろんなところで指摘をするが、みんなスルーされる。
もっと現場の意見が反映される世の中であって欲しい。
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この記事へのコメント
グループホーム勤務です
耳が痛いです
介護職10年目で看取り介護経験はありますが、亡くなる瞬間に立ち会った事はありません
119通報した事はありますが、救急車に同乗したことはありません
普段の受診に同行することさえ経験していない職員は沢山います
家族さんはそんな現状など知らずに預けておられるんですよね
私たちが恐いのは訴訟になることです
緊急時にベストな対応ができなくて責められたり、眠れないほど落ち込むことも嫌ですが、、、、、、
介護職は無資格未経験でも採用されますが甘くないですね
優しいだけじゃダメですね
Posted by あんこきなこ at 2019年09月25日 10:05 | 返信
在宅医療の意味
勝手気ままですね
悲しい。気ままですね!
在宅医療の意味
定義しな
最近よくわかるもの
最後の意味
裏切り、
闇社会に福祉がなりさがる
限り私がなりさがる
限り
Posted by 匿名 at 2019年09月25日 06:01 | 返信
いま、某クリニックのオンコール代行受託をしていますが…本当に驚きの連続です。そりゃ、在宅の先生がた疲弊で閉鎖になりますわな…と長尾先生の仰る通りであり、今からの日本の状況を考えると 研修システムは必須ですよね…同じ看護師なのに 判断できない、逐一連絡では なんのために看護師が駐在しているのか理解不能になります。保身のために行うことが いろんな無駄を結局は生み出している気がします。
プラス感じるのは コミュニケーション能力の低下… どのように関わるか ひとつで わけのわからぬ保身行動に至らなくても回避できることは山ほどあるはず。
Posted by 梶原裕麻子 at 2019年09月26日 12:19 | 返信
特養・老健は施設で看取りをすべきだ。そして、高齢者(65歳以上)は死ぬ覚悟をして施設に入るべし。そのように法律を替えるしかない。さらに、各施設に医師と看護師を常駐させ、その施設内で看取りをする。勿論、自然にまかせて積極的治療はしないのだ。施設では食事介助はしない。施設内で死者が出たらそこの医師が看取る。
施設に入ることは死ぬことになるが、長生きしたい高齢者は施設入所を拒否して自力で健康に留意して暮らせばいい。自分の実力以上に長生きするから家族や他人が犠牲になる。
Posted by 古希まえ男性 at 2019年09月27日 08:49 | 返信
古希まえ男性さん
なにか日本社会は、イラついていませんか。
「あおり運転」を繰り返す御方も居れば、「ガラケー女」でない別人の実名・画像を拡散し「死ね!ブス」と血祭りにあげる数万人の「善良な普通人」も居る。
「畏れおおくも陛下の御真影を焼く展示」に「放火テロ」予告する「市民」も居た。「権力に庇護されている」甘えがあるので、安心感があるという。
文化庁は苛立ち「補助金不交付」決定。県知事提訴に係争委員会は「そんたく」か。
日本郵便と総務省OBはお仲間のNHK経営人に圧力をかけ、経営委員会は「クロ現」後編を潰してしまった。アヘ・スカが苛立ったようだ。日本最大最強の「国家的詐欺」が暴露されるのを恐れたのだろう。
「自分の実力以上に長生きするから家族や他人が犠牲になる」。
ぼくは不摂生か年相応か人生初めての脳梗塞を呼び込んだ。
朝まで寝込んでいたら呼吸中枢もやられ、宇宙に還るはずだった、かも。
幸か不幸か意識晴明であったので、「消防」や「病院」の人々を「犠牲」に引き入れてしまった。救急医療費は、ぼくの年間保険料額をオーバーし、医療財政を破たんさせた。
「自分の実力以上に長生きする」ことになってしまい、コメント仲間である「古希まえ男性」さんには、ご期待に沿えず申し訳ない。
だが、これからは堂々と「他人の迷惑」なんのその、死に急がず生き抜いて生き抜いてやろうと、肝に銘じているところ。
五木寛之は成人してから60年間、病院という軍門にくだったことがなかったという。80歳代にして初めて診察室に入ったところ、医師は顔を見ず痛む膝に触りもしなかった。
「年齢で」区切るな!
「古希」という漢語に囚われるな!
「老婆心」ながら、いや「老爺心」ながら。
鍵山いさおから古希まえ男性への返信 at 2019年09月29日 09:53 | 返信
私は 今 自律神経失調症で夏の暑さで特に症状が苦しく 何もやりたくない。 死ねないのだから終末期看取りをしてくれる 老人ホームに入るしかないと、探し始めてますが、↥のコメント様 =自分の実力以上に長生きするから………ピッタリの表現 使わせて頂きます。
Posted by satsuki at 2019年09月30日 10:03 | 返信
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