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やっぱり空気感染、しまーす!

2020年03月14日(土)

ずーと、「空気感染しない」と言われていた。
しかし、今週、その前提がくつがえされたよ。
私は当初から「空気感染する」と書いてきた。

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「ついに証明された、新型コロナは空気感染する」 →こちら
(一部、デマという情報もあるので、削除されるかもしれない)


だから最初からそう言っていたじゃないか!
なんだ、今頃、っていう感じだが、専門家じゃないしね。


・ダイアモンドプリンセス号での集団感染
・その後のイギリスのクルーズ船での集団感染
・複数のライブハウスでの集団感染
・屋形船での集団感染
・複数の介護施設での集団感染


これらは濃厚接触ではなく、主に空気感染であることの傍証だ。
たったそれだけでも「充分なエビデンス」になると私は考える。


先週から「1時間に6回以上換気」と言われているが、
それは「空気感染」を」を認めたことと同じことだ。

「空気感染と飛沫感染は違う!」という主張もあるが、
「両者は連続性がある」、と私はずっと思っている。

先入観にとらわれないで、直感で考えたほうが正しい。

そのほかにも、

今、一人も感染者が出ていない県は、人口密度が少ない県だ。
人の密集度と閉鎖空間こそが、ハイリスク、なのだ。

2mルールが強調されているが、それだけでは不十分。
今後は「換気の度合い」も強調されるべきだと思う。

一番安全なのは、風通しのよい「屋外」。

高校野球自体は、観客数を5分の1にすれば可能だ。
ただし、地方からの応援バスや鉄道移動が危ない。

ひとつ言えることは、近くに人があまりいない
公園や川原を歩いたりすることは何の問題もない。

私は10年前の新型インフルの時、屋外で診療していた。
保健所に許可をとって、敷地内にテントを張っていた。


一番大切なことは、
閉鎖空間はすべてレッドゾーン
だと思っていたほうがいい。


そう考えると、病院が一番の危険地帯だ。
いくらゾーニングしても、完璧ではない。


介護施設も危険地帯であるし、今後、感染は拡大する。
佐々木先生は「安全地帯に」と言われるが限界がある。


一番安全なのは、自分の部屋に一人でいることだ。

当初から何度も言っている(10年前もさんざん言った)が、
「在宅医療と遠隔診療」で、日本の感染拡大は防げるはず。

・国民皆保険制度も
・在宅医療制度も
世界中で日本にしかない社会保障制度。



日本だけが「在宅医療と遠隔診療」が可能な国、なのだ。
これだけ凄い武器を有している国なのに誰も気づかない。

期間限定で自己負担をゼロにして、感染拡大を抑えることができれば、
国家的損失に比べて極めて軽微なことに気が付くような政治家はいない。



家族内感染を防ぎたければ、「ひとりぼっち」に
耐える精神力をもつしかない。

つまり、群れるのが良くない。
「ぼっち」こそが、身を護る。

「ぼっち宣言」をしてもいい。
みんなワッペンを胸に付けたてはどうか。

ヘンな時代になってきた。


10年に一度くらいは、私たちはフリーズする。

感染症だけではない。

25年前の阪神大震災。
9年前の東日本大震災。

ほぼ10年おきだ。

経済活動の休息をどう受け止めるのかは人間次第だ。

アドラー的に言えば、優越感/劣等感では、絶対にいい方向に解決しない。
ありのままを受け入れて、前向きな施策を打てれば、災い転じて福となる。

過去は変えられないが、未来は変えられる。
現実を「どう意味付け」するのかで変わる。

日本は、これからどんな手も打てる国。
問題は、それを議論する場がないこと。

今夜、緊急会見があり緊急事態宣言がされるのかもしれないが、
いたずらに市民の恐怖を煽ることだけはやめて欲しい。


今日は、新潟県で講演するはずだった。
最後まで強行を模索して頂いた五泉市の皆様に感謝申し上げる。



PS)
今も、中居くんの番組が「早くPCR検査を。ドライブスルーで」
と煽っているが、現在の法体系では医療介護崩壊を招くだけだ。

介護現場の苦悩を知らない専門家が煽っているが、
現時点では完全なミスリードで、呆れるばかりだ。


検査の意義は、社会制度や法整備と両輪でないと発揮できない
ことを教えたいができないのが残念だ。 無力感の日々である。

そんな偏向報道が、不安を煽っている。
善意の報道が二次被害を増やしている。

まあ、それが人間の「業」なのか。








































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この記事へのコメント

未来は…
変えられる〜♪…そうですよね…

Posted by 宮ちゃん at 2020年03月14日 09:50 | 返信

つい最近(3月16日)WHOのテドロス事務総長が
「すべての疑わしいケースを検査すべしWe have a simple message for all countries: Test, test, test. Test every suspected case. If they」とおっしゃっていましたが、
WHOも「現場を知らない専門家」ということになるのでしょうか。

「いたずらに市民の恐怖を煽ることだけはやめて欲しい。」
「空気感染する」とおっしゃる先生も読者の不安をあおっていらっしゃるように
見えますが、それは「真実」だから良いのですか?
WHOのFinal Reportでは「空気感染は確認できない」とされていました。

Posted by 通りすがりの介護者 at 2020年03月19日 05:21 | 返信

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