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新型コロナウイルス ナウ

2020年03月28日(土)

新型コロナウイルスの行状が分かってきた。
なんとしたたかであくどいウイルスなのか。
まずは相手をよく知っておくことも必要だ。

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1 新型コロナは変異をして、100種類に。
 
  変異を繰り返し,既に 1000 近くの型が存在する。
  
  ヨーロッパ,アメリカ,アジアで分かれている。
   ⇒ https://nextstrain.org/ncov



2 高血圧と新型コロナの関係について


COVID-19に関する国際高血圧学会の声明 
A statement from the International Society of Hypertension on COVID-19 
 
国際高血圧学会はコロナウイルス感染と高血圧症について一部で心配され、メディアにより過剰な反応が起きている懸念事項を承知しています。 
懸念1:高血圧症が新型コロナウイルスに対して感染しやすくなるか? 
懸念2:高血圧症の治療に一般的に使われているアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)が新型コロナウイルス感染者の予後を悪化させるか?(1) 
 
国際高血圧学会は2つ目の話題に対して先にヨーロッパ循環器学会の高血圧部会並びにヨーロッパ高血圧学会が発表した回答を支持します(2,3)。すなわち現時点であるデータからは新型コロナウイルス感染症を予防と治療するという観点からACE阻害薬やARBの使用を変更すべきという確証はありません。 
 
さらに、ISHは、1,2の問題に対して次の4つの重要な点を強調します。 
1. 今のところ高血圧患者が正常血圧患者に比べて新型コロナウイルスに感染しやすいとは言えません。むしろ、高血圧が原因ではなく、新型コロナウイルスが60歳以上の高齢者で感染しやすいために、高齢者に多い高血圧患者が感染しやすいように見えるといえます。 
2. 新型コロナウイルスについては、ACE阻害剤またはARBは感染に対する感受性を改善または悪化させることも、感染した患者の結果に影響を与えることを示す臨床データはありません。 
3. 現状ではACE阻害剤またはARBについて否定的、あるいは肯定的な十分なデータが示されていません。それゆえ、国際高血圧学会は、高血圧症患者を治療する際にACE阻害剤またはARBを使うことに格段の配慮は必要なく、通常通り適応に応じて使用を継続することを強く推奨します。新型コロナウイルス感染に関する懸念に影響されて処方を変更すべきではないと考えます。 
4. 将来的には新型コロナウイルス感染に対して降圧治療が影響を与えることが明らかになり、治療指針を変更する必要が生じるかもしれません。しかし、現在のところそのような研究結果は発表されておらず、現状の高血圧診療ガイドラインを変更する必要はないと考えます。 



3 免疫を獲得しても便から排出される可能性あり

コロナウイルスの一種であるマウス肝炎ウイルス(MHV)ではIgG抗体出現後も
ウイルスが腸粘膜に生存し便中に排泄されると言う報告もあるので、話は単純でない。

再陽性化率が14%もあることの説明にもなりえる。
「治癒」の意味を、一から考え直さないといけない。



4 システマテイックレビューから

  口腔粘膜に受容体がある。
  嗅覚喪失や味覚障害の傍証。

  タバコの関与もようやく表に出てきた。
  
  喫煙者のコロナ感染がどうも楽観視できない訳 米の研究論文で重症化リスク指摘、WHOも警鐘
  東洋経済オンライン
  https://toyokeizai.net/articles/-/339751
 


【コロナウイルス文献情報とコメント】

松崎道幸先生(道北勤医協 旭川北医院)

2020年3月26日

l(再掲)舌・口腔粘膜にCOVID-19受容体あり
lCOVID-19感染症に関する現時点のレビュー
lCOVID-19感染症におけるウイルスクリアランスと症状消失の時間関係
lCOVID-19感染と喫煙:システマティック・レビュー
 
 

(再掲)口腔粘膜上皮細胞にACE2受容体が高度に発現
Xu H, Zhong L, Deng J, et al. High expression of ACE2 receptor of 2019-nCoV on the epithelial cells of oral mucosa. Int J Oral Sci. 2020;12(1):8. Published 2020 Feb 24. doi:10.1038/s41368-020-0074-x

【松崎コメント】
このXu論文は、ACE2受容体がCOVID-19の主要な侵入門戸と指摘されていることに沿って、口腔粘膜を含む13種類の臓器細胞についてACE2受容体発現状況を測定した結果、口腔粘膜細胞、とりわけ舌上皮細胞に高度に発現していることが分かったとするものである。昨日の316コロナ情報で、肺、心臓、食道、腎臓、膀胱、回腸にACE2受容体が発現しているとのZouの論文を紹介したが、Xuは考案で自分たちの成績がZou等の指摘と一致していると述べている。バイオリン図を見ると、肺のACE2受容体発現強度は必ずしも大きいものではないが、呼吸器細胞全体に占めるⅡ型肺胞上皮細胞の密度が少ないためであろうと指摘し、肺がCOVID-19の主要な感染門戸であることに変わりはないと述べている。
この論文の重要点は、①舌がCOVID-19の感染門戸となる可能性があること、②歯科治療の場面でも感染予防に留意が必要であると思われることである。ただし、ACE2受容体発現が、実際の臨床の場における感染リスク増加に直接結びつくかは、今後の検討が必要だろう。



COVID-19感染症に関する現時点のレビュー
Wang LS(華中科技大学同济医院), Wang YR, Ye DW, Liu QQ. A review of the 2019 Novel Coronavirus (COVID-19) based on current evidence [published online ahead of print, 2020 Mar 19]. Int J Antimicrob Agents. 2020;105948.

【臨床症状部分の要旨】
…COVID-19は潜伏期3日(中央値)の急性ウイルス性感染をヒトにもたらす。潜伏期間が2~10日のSARSと似ている。成人には、発熱(87.9%)、咳(67.7%)、倦怠感(38.1%)などの著明な症状をもたらす。下痢(3.7%)、嘔吐(5.0%)は稀である。これらは他の種類のコロナウイルスと類似している。発病時に呼吸困難を呈する患者も多い。これはCOVID-19感染からわずか9日でARDSが発症するという進展の速さによる。そのうえ、重症例では、ARDSのほかに、急性心筋傷害と他の感染症の合併が多い。COVID-19感染は肺以外の臓器に障害をもたらすことが分かっている。COVID-19感染214症例中78例(36.4%)に神経学的異常が見られた。また、COVID-19感染者では眼球表面への感染も確認され、涙液からCOVID-19のRNAが検出されている。不整脈、急性心筋傷害、腎不全、肝機能障害(50.7%)を呈する患者もいる。中等度の小滴性脂肪沈着の観察された肺炎患者の例も報告されている。また、胃、十二指腸、直腸粘膜の組織検査でCOVID-19が検出されている。


COVID-19感染症における
ウイルスクリアランスと症状消失の時間関係

Chang D(中国人民解放军总医院海南分院・エール大学医学部), Mo G, Yuan X, et al. Time Kinetics of Viral Clearance and Resolution of Symptoms in Novel Coronavirus Infection [published online ahead of print, 2020 Mar 23]. Am J Respir Crit Care Med. 2020;10.1164/rccm.202003-0524LE.

【要旨】
16例のCOVID-19感染患者について、1日おきにRT-PCRを行い、症状との関連を調査した。症状消失の8日後でもCOVID-19のRT-PCRが陽性だった。しかし、この時期のウイルスに感染性が保持されているかどうかは、さらに検討が必要だろう。


COVID-19感染と喫煙:システマティック・レビュー

Vardavas CI(ハーバード大学), Nikitara K. COVID-19 and smoking: A systematic review of the evidence. Tob Induc Dis. 2020;18:20. Published 2020 Mar 20. doi:10.18332/tid/119324

【要旨】
 現在までにCOVID-19感染と喫煙との関連を検討した論文が5件発表されている。対象患者数が最も多い論文では、現在および過去喫煙者でICU入室患者、人工呼吸器装着患者および死亡者が多く見られた。また重症例に占める喫煙者の比率が多かった。われわれの計算によれば、喫煙者は非喫煙者よりも1.4倍(95%信頼区間0.98-2.00)重症化しやすく、2.4倍(1.43-4.04)ICU管理を受ける者が多かった。証拠の重みを確かにするためにはさらに調査が必要であり、他の危険因子は未調整だが、これまでに明らかになったデータによっても、喫煙がCOVID-19感染の重症化をもたらす因子である可能性が高いと言えよう。


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PS)
当初から武漢の細菌兵器だ、という噂があるが、
私は信じている。

ありえないレベルのしたたかさ。

賢い経済ヤクザ。




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この記事へのコメント

韓国の中央日報で「武漢の近辺に細菌兵器研究所があって、以前から何かキケンな場所と言われている」と言う記事が載っていました。
今朝のテレビ朝日の「正義のみかた」(題名がおかしいと毎日テレビは言ってますけど)でロシア政治研究家のひとがロシアのスパイは初期から武漢の細菌兵器研究所で細菌をいじくっていると言うニュースがあるといっていたそうです。それでプーチンは1月の初期から中国からの入国を禁止したそうです。
それでロシアのコロナウイルスの患者も少なく、死者もあまり出ていないのだそうです。
でもプーチンはコロナ禍を利用して、「コロナウイルス肺炎が蔓延しないように、国民は多数で集会を開いてはいけないと、大衆の集会を禁止したそうです。ロシアの研究家のお名前は忘れましたけれど、武漢の細菌兵器研究所の噂はかなり有名なんだそうです。
戦争中の日本軍も中国大陸で細菌兵器研究をして中国国民に悪い事をしたと、森村誠一の「悪魔の飽食」に書かれています。その時の九州大学や東京大学のお医者さん達はアメリカ軍にその時の資料を提出して刑罰を逃れたのだそうです。血友病の血液製剤の安倍英教授もその中の人です。日本も随分悪いことをしたのですね。でも日中国交回復して平和条約を締結しても、習近平首席の時代になると仕返しされるのでしょうか。

Posted by にゃんにゃん at 2020年03月28日 08:50 | 返信

Facebookでも拡散してもよいですか。 むつかしいことはわかりませんが、変態して進化する速さが、半端ない生物が、コロナ?    コロナは保護するもの(車の名称にもあったような)とも言われていますが、コロナ自身が生き抜くために、ものすごい速さで、進化変容しているってことですよね?   

Posted by 石井啓子 at 2020年03月31日 09:53 | 返信

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