患者は「AIドクター」のアプリを開いて
自分の症状を、クリックしていくだけ。

AIドクターが、コロナ感染かどうかを
どんどん絞りこみ、可能性を表示する。

病気かどうか、検査の必要性とタイミング
をスマホ画面で分かりやすく教えてくれる。


どのコロナクリニックにいつ行けばいいのか、
どのコロナ病院に入院すべきが、指示が出る。

国家が運営しているので、ここまでは無料。
要するに、厚労省がトリアージをしている。



患者は安心する。
ヤブ医者は淘汰される。

誤診の可能性は大幅に減る。
診断の遅れや治療の遅れはどんどん減少。

このアプリを使う人が増えれば増えるほど、
ビッグデータが増えてAIはデイープラーニングで進化する。

下手なプライマリケア医は、AIドクターにどんどん負ける。
AIができない特殊技能や、AIを操れる医師のみが生き残る。


コロナクリニックやコロナ病院での結果や経過もすべて
AIドクターに入力されて、ビッグデータは膨らんでいく。

益々ビッグデータが蓄積されて、最適化されることで
AIドクターの信頼度も正診率が向上し、利用者も急増。

AIは地域の感染状況を分析して、休業や休校の要請も
すべて人間ではなく、AIが判断して、最適化を目指す。


自粛の「やめどき」も、AIドクターが判断する。

コロナの感染者は３年間に徐々に増加していくが、
死亡者はゼロのまま、経過する、

感染者は５割を超えたが、死亡者はゼロのまま、
「集団免疫」を獲得して、感染は収束に向かう。


AIドクターは、新型コロナに克った！

３年後にはヤブ医者一掃セールは終了して
９割の医師が、AIドクターの部下となる。


当初「AIは医者に勝てない。補助者に過ぎない」
と言われていたが、その評価は完全に覆えった。


そう、コロナは医療の仕組みを根底から変えてしまった。

その一方でドクターショッピングをする患者もＡＩが一喝する。

厚労省と財務省は大喜び。
コロナちゃんのお陰で「医療制度改革」が３年で片づいた。


人々はこう叫んだ。

「コロナちゃん、ありがとう！」

医者はこう叫んだ。

「コロナの馬鹿野郎！」







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