発熱患者さんが、接触者センターに電話しても
「どこかを受診して」と全く相手にされません。

いろんな病院に電話しても門前払いにあいます。
ようは、発熱患者さんはたらい回し、状態です。


盲腸の患者さんが来ても受け入れ不能が多い。
心不全の患者さんも、受け入れてくれません。

病院のスタッフが、感染しています。
濃厚接触者達は、隔離されています。


つまり、「病院崩壊」しています。


たらい回しになった患者さんは、開業医を
ぐるぐる巡って、大変なことになっている。


当院にも、そんな患者さんが来られます。

会社から「コロナを否定してから出社して」と。
仕方がないので、レントゲンとCTを撮ります。

PCRは１日かかり、検体採取が極めて危険だが、
CTは、５分でできて、肺炎の有無が一発で判明。



当院は、屋外に３ケ所の待合があるので、
短時間のレントゲン撮影以外は全部外だ。


コロナかどうかは分からないけども、
コロナ肺炎かどうか、だけは５分で分かる。

もちろん全然別の思いもかけない病気が判明する
こともあり、極めて難しい診療が今も続いている。


明日からは、入り口の横に机を置いて私が座り、
来院者に問診をして、発熱者は明確に区別する。


受け付けから支払い、薬局まで、すべて屋外。
短時間でのレントゲン室がある場合は、ある。

患者さんが多いようなら発熱外来は昼休みに枠を作り
屋外でやる予定であるが、明日やってから決断したい。


志村さんのコロナはスペイン→大阪→東京。
欧米のコロナは変異していて、タチが悪い。

京都の大学での集団感染も、スペイン発。
京阪神には、スペインのコロナが沢山だ。


もはや、状況は一変している。

それが分からない人が多すぎる。
今、その人たちが感染を拡大している。

一日でも早く、非常事態宣言を出して
欧米のように、都市部を封鎖すべきだ。

もはやオーバーシュート寸前。
為政者は、今決断しないと、意味がない。


今、医療者ができることは大声で警告を発する事。
１日早いだけでも、沢山の命を救うことができる。

怖い人は田舎に暫く疎開するのもいい。
田舎は、人が少ないので、安心である。

有名人の感染者はすべて都会だ。
田舎で発症した有名人はいない。


梨田さんのような人でも、入院してすぐに人工呼吸器装着。
それは、すなわち鎮静（麻酔で眠らせる）を意味している。

志村さんも入院してすぐに、鎮静・人工呼吸器になったので
亡くなるまで誰とも話をしないまま、後は骨で家族とご対面。

話が飛ぶが、今日も若い人の在宅お看取りがあった。
昨日もご家族と本人と１時間以上会話して旅立った。

家族は笑いながら泣いていた。

平穏死、のなかの、コロナ（疑い）との闘い。

かなり　キ　ツ　イ。

災害時もそうだが、私たちは、慢性疾患と並行して
急患も診ないといけない身（飛び込んでくるくる）。


でも今は、まだ序章。

しかし序章で、クライマックスを変えることができる。

ロックダウンに反対する人もいて、その気持ちも分かるが、
今の私には、「一刻も早く宣言してー！！」しか言えない。



PS)
昨日からマスクを着けている。

「長尾がマスクを着けだしたらヤバイと思ってね」
職員たちには、常々、そう言いきかせている。

毎日３０分、コロナ演説をしているが、
明日も、臨時コロナ会議をする事態に。

諦めの４月、を覚悟している。