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すさまじいコロナ差別

2020年04月15日(水)

「○○施設関係者お断り」「○○大学関係者お断り」。
すさまじい「コロナ差別」が各地で広がっている。
差別している人は、コロナに感染しないのかい?
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◆医療機関への偏見や差別◆
皆さんは、咳をしたり、熱が出ていたりする人が近くにいたら、きっと嫌な
顔をして、文句を言うか、離れていくことでしょう。今この時も医療関係者は、
コロナ感染の恐怖の中で戦っています。戦っている医療機関の医師や看護師
や事務職員にも、子供や孫、そして親はいます。その愛する人たちに、うつす
かもしれないという恐怖の内で、医療職という使命の中で戦っています。そし
て自分の子供が、バイキンと言われ、いじめにあうかもしれないという、悲し
みとも戦っています。

市中の診療所ならば、医師自身が罹ったら、当然一定期間休診にするばかり
でなく、診療所のすべてのスタッフやその家族の心配もしなければなりませ
ん。そして、自分の家族そのものに危害が及ぶことになります。実際に病院の
中で重症の患者さんの治療を毎日繰り返し繰り返し治療にあたり、家に帰っ
ても人工呼吸器の音が耳から離れず、懸命にしている立ち向かっている医師
や看護師の人たちのことを想像してください。そんな恐怖といら立ちと、そし
てストレスの毎日の中で生活しています。

わかってください。知ってください。理解してください。感染が拡大すれば、
誰もが感染者になります。そのとき、偏見や差別を受けたらどんな思いをする
のか、一人ひとりが賢明に考えて、不確かな情報に惑わされて。人を決して傷
つけないように、正しい情報に基づいた冷静な行動をするようにしてほしい
のです。まして、地域の医療機関の活動が差別意識で妨げられるようなこと
は、決してあってはならないことでしょう。
  
---------------------


当院の受付け嬢たちは年中無休で、闘ってくれている。

いろんな患者さん、いろいな電話、いろんなクレーム・・

平時とは全く違う強烈なストレスに耐えて、頑張ってくれている。

今は発熱者の検温をしたり、屋外に誘導したり、案内係もしている。


門番だ。

私のコンシェルジュも、私のすぐ横に張り付いてくれている。
私は電子カルテが打てないので彼女がいないと生きていけない。


親御さんたちは、心配だろう。

「我が娘が、あの過激な長尾クリニックの窓口にずっと
 居て、多数の患者さんと接しているが大丈夫かいな・・」


しかし一人の脱落者もいない。
一人の体調不良者も、いない。

今日の診察が終わり、彼女たちに聞いてみた。
「コロナ、怖いでしょう?」

すると、
「いや、もしも感染しても仕方がないと覚悟しています。
 でも、自分が感染していて患者さんにうつす方が心配です!」

おじさんを泣かせてくれるじゃない。

「おじさんもそれが心配なのよ。医師や看護師は
 自分が患者さんにウイルスをうつすことを心配しているのよ。
 でも自分がむ無症候陽性者かどうか、誰も分からないのよ」

朝一で、死にそうな人を、ある施設往診に行った。

いろんなスタッフが大慌てでついてくる。

自分がウイルス扱いされているのを「肌」で感じる。
当然なので、診察が終われば逃げるように立ち去る。

私たちは、寿分がバイ菌扱いされることは覚悟している。

自分が感染することは十分覚悟の上で仕事をしている。
家族がいる人は、自主隔離を続けている人も多いよう。

差別や偏見は、「自分は感染しない」という優越感からくる。
残念ながら、医療従事者のなかにも、そんなアホはいるけど。

アドラーはいう。

差別は自分の心の中にある。と。

対人関係の悩みは全て対人関係にある。
優越感と劣等感は、実は同じであると。

差別や偏見をみたら、スルーしよう。
差別する人を差別するのもおかしい。


PS)
毎日、とっても忙しい。

なんでやろう?

いつもと違うことばかり。

ミーテイングをやってもやっても時間が足りない。
もちろん、ZOOM会議。

無我夢中で4月も半ばを過ぎた。

今は予行演習。

夏の本番に備えよう!






































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この記事へのコメント

マスクしないで咳やくしゃみをする人は、やはり非常識です。だから、医療機関も「マスクしてない受診者はお断り」で良いと思います。マスクが入手できないという人には、キッチンペーパーと輪ゴムを渡して作り方を表示したコピーを渡して「自分で作って着用してから来てください」で良いと思います。マスクは作ろうと思えば作れる。
https://373news.com/_news/area.php?areaid=54&storyid=118079
キッチンペーパーでマスク手作り 鹿屋市教委

私は医療関係者ではありません。
私はコロナの話題になると「私も調べれば陽性かもしれない。あなたも、ね」と言います。
するとその反応は「そうだよね〜」と言う人と、「・・・」と怪訝そうな人に分かれます。
「・・・」の人は、自分は感染していない、と思っているのでしょうね。

おそらく、かなりの陽性者が潜在しているように思います。
ですから、皆が、自分も陽性かもしれない、だから、咳やくしゃみでウイルスを放出しないためにマスクをする、必要があると思います。

悪化しなければよいのですよね。
その見極めが肺のCT ???
感染しても8割が軽快して免疫ができるけど、急激に悪化する場合もある、のが怖いです。

今、私が自分を心配しているのはまぶたが腫れぼったくなって充血もあること。目やにも少し。
結膜炎がコロナの超初期症状とか。
しかし通常の結膜炎とコロナの超初期症状の区別ができない、と。
おまけに私は花粉症と寒暖差のアレルギーですぐに目がかゆくなるのです。
いつもはまぶたが腫れることはないので、何となくイヤな感じ。
ちょっと疲れもありますけど。

コロナはまぎらわしい症状ばかりで悩ましいですね。

Posted by 匿名 at 2020年04月15日 02:04 | 返信

長尾先生、クリニックの皆様
ごくろうさまです

Posted by 尾崎友宏 at 2020年04月15日 06:22 | 返信

昨日、テレビで茨城のパチンコ屋の行列を見た。
家にいたらストレスがたまるからとか、、、
そんな行列を見たらこっちがストレスたまる
せめてマスクなしの方は入店お断りくらいのことはしてほしい。

感染した有名人も頑張って復帰しますっていうことの方が多い
知らない間に多くの人に移してしまったかもしれない
みなが自分も感染しているかもと思って人に移さないような行動をとらなければいけないと言ってほしい。

Posted by ノバ at 2020年04月15日 03:00 | 返信

本当にお疲れさまです

人生会議‥
新コロのせいで選べる自由が少なくなってしまいました
入院していたいけど、家族の面会時間が少なくて こんなところにはおれん!家に帰る!

こんな感じの方も増えてきました
生きること、たいへんです

Posted by 宮ちゃん at 2020年04月15日 10:17 | 返信

本当にお疲れさまです

人生会議‥
新コロのせいで選べる自由が少なくなってしまいました
入院していたいけど、家族の面会時間が少なくて こんなところにはおれん!家に帰る!

こんな感じの方も増えてきました
生きること、たいへんです

Posted by 宮ちゃん at 2020年04月15日 10:53 | 返信

医療従事者が感染するニュースが増えてきて、痛ましく言葉がありません。
想像を絶する状況、と思います。病院や介護施設では、インフル流行時でさえ息をしたくない位な気分なのに、たちの悪い新種とあっては、まさに見えない敵との戦い。市民が自宅待機疲れなんて声があがって
ニュースになっているけれど、子どもはともかく、分別ある大人であれば、想像力を働かせて、最前線の兵士と化した医療や介護従事者の働きに思いを馳せてみたら如何かと思う。自宅で飽きる疲れよりも、現場で神経を擦り減らすことプラス膨大な仕事量は、どれだけ疲れているか、感染が増えてきたのは疲れがピークになってきた証、と分かると思う。見えない敵との戦い、先が見えない戦いは想像を絶する。
他者を守るということは、自分だけでなく、というよりも自分はさて置きの状態になってしまいがち。
文を締める言葉・ねぎらいの言葉が簡単には書けません。医療者感染のニュースを報じる時に、院内感染
を危惧?責める?かのような表現に終わってしまうのは、味気ないニュースだと思う。

ネットの旅行サイトを検索すると、ビジネスホテルなどが5連泊で安価なパックを始めています。
自宅を離れて身体を休められるから、いい企画だなと思いました。

Posted by もも at 2020年04月16日 12:43 | 返信

追記
誤解を避けたいと思い、訂正・補足: 旅行サイト ではなくて「宿泊サイト」です。一般人向けでは無く
通勤回避等の目的があっての企画、とプランにも説明があると思います。東京都知事のコメントで
聞きましたが、医療従事者限定を企画するか、もうあるのか、とにかく最前線の方が身体を休めるための
企画だと思うので、間違っても一般人が旅行気分で使用するものではないです。
くれぐれも、医療従事者の方を擁護する発言を書きました。

TV報道のあり方について、ワイドショーのコメンテーターをわざわざオンライン出演してまで
コメントを求める必要があるのか? TV局内感染を発生させた局、しかも感染したアナウンサーが
不適切にも熱発した状態で出演していたという、その会社が作る番組内で、今更、シロートが無責任な賑やかし発言をするのは聞き苦しい。この際、番組の在り方を考え直すのにいい機会ではないか?
特別な著名な先生に出演頂いたなら、社会に向けて「今、厳しい規制が必要。協力を」というコメントを仰ったなら、その発言で十分と思う。

Posted by もも at 2020年04月16日 09:33 | 返信

神奈川県医師会が、「不安をあおるメディア」に投げかける疑問 「医療現場の現実を、知ってもらいたいのです」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200418-00000006

上記、医師会会長の10ページにも渡るメッセージ、お願い文です。切実な訴え。
「コロナに関しては、未知のもの。誰も専門家ではないのです。」とワイドショーの無責任コメントに
困っています。この際、ワイドショーではコロナを扱わず自粛した方が社会のためじゃないかな。
緊急事態には、正しい情報を得る訓練も必要だから。

Posted by もも at 2020年04月20日 12:10 | 返信

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