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集中治療を譲る意志カード

2020年05月13日(水)

欧米では、命の選別が、実際に行われている。
患者数が多すぎて呼吸器の数が足りないから。
一方、日本では「譲るカード」が対案された。
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「集中治療を譲る意志カード」


発案者の石倉先生は知っている医師。
前立腺がんの全身転移?、だという。

後期高齢者の生還率は3%なので、
その3%を諦めて若い人に譲ると。

100人中、90人以上は反対するという。
しかし、これは強制ではなく、任意である。


これも、リビングウイルの、ようなもの。
ただし条件付きのリビングウイルである。

一方、足りていても、「呼吸器を拒否」する高齢者、
つまりリビングウイルを書く高齢医者が増えている、

コロナ肺炎への人工呼吸器は延命治療ではなく救命治療だ。
だからリビングウイルを書いたら必ずつけない、ではない。

しかしリビングウイルを書いておくと、集中治療室の医師の
精神的負担は減ることは間違いないので、書いておくといい。

ただし、PCR検査を受ける前に書いておかないと。
ということは、無症状の平時に書いておかないと。


公益財団法人・日本尊厳死協会は、リビングウイルを受け付けている。
緊急事態宣言が解除されたら事務作業を再開するので希望者はどうぞ。

申し込みは、→こちら

リビングウイルを書いたら解熱して不安が消えた、と言われた人がいる。
そんなものかもしれない。

不安によって交感神経が緊張して発熱していたのか。


要介護5の高度認知症の方は、リビングウイルを書けないので、
落ち着いたら、家族と医師やケアマネさんと人生会議をすべき。


こんなことを書くのは不謹慎だ、と怒る医師が多いが、
市民や患者さんからの問い合わせが多いので紹介した。




PS)

コロナチャンネル#024
免疫と自律神経の関係って?
https://youtu.be/Up81YRBtwCs
 













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この記事へのコメント

「不謹慎」とのご批判があるかもしれませんが、相模原事件死刑囚も、すべての障がい者を抹殺の対象としたわけではありません。明確な「トリアージ」がありました。
イタリア・ピエモンテ州では、「緊急事態下・集中治療へのアクセス基準」を作成し、「年令80歳未満」としています。アメリカの一部では、精神障がい者を排除するとしています。

日本では、災害時の医療や、平時の救急治療でトリアージが明確にされています。ある学会は、「新型コロナウイルス感染症蔓延期における外科手術トリアージの目安」を明確にされています。いずれも欧米のような「年令や疾病、障がい」区分を導入するところまでにはいたっていません。

ですが、PCR検査に見られたように感染者数を絞り込む。検察庁法強行突破を図る。不要不急の自衛隊を中東に交替派遣する。トランプからの兵器爆買いを止めない。こうした政権がのさばる限り、国民の劣情を刺激して「高齢者排除で医療崩壊を防げ」という「目安」が示されることでしょう。

「『感染リスクをゼロにするべきだ』という正しさは、強い排除の力を生み出します。」(磯野真穂)
医療従事者や感染者への差別、パチンコ依存者への非難。
「危険の排除」は、「社会の分断」「いのちの選別」に突き進む。

Posted by 鍵山いさお at 2020年05月13日 06:04 | 返信

わたしは50歳代後半、男性の平均余命からすればまだまだ「若い」といわれるだろうが、
もしコロナウィルスに感染して重症化したら、治療機会は若い人に譲りたいと思う。

妻も子供もなし、もしわたしが急にいなくなれば職場は大騒ぎだろうが、交通事故で頓死
したとでも考えてもらおう。ここまでの人生、果たすべき義務は果たしたし、このさき良
いことはあまりなさそうに思える。それを見ずに退場できるのは、むしろ幸福である。

体力と運に恵まれたひとは生き延びるが、そうでない者はウィルスに蝕まれて死ぬ。自分
の免疫にすべてを託しすえ、自然によって淘汰されるのもいたしかたない。そう考えると、
むしろ晴れやかな気持ちにさえなるのである。

Posted by 愚公 at 2020年05月13日 09:44 | 返信

若い力士さんにも、
久美子さんにも、
バカ殿にも、
多くの方々にも、
あれ?可笑しい?と体調の異変を感じた時に、
アビガンを飲んでいたら、救えたのでは?と
素人なので思ってしまいます。

Posted by 匿名 at 2020年05月14日 11:51 | 返信

50歳代後半の愚公さまへ

85歳・元最高裁検事が起案した法相あて『意見書』、ご覧になられましたか。
「(安倍2.13国会発言は)、『朕は国家である』との中世の亡霊のような言葉を彷彿とさせるような姿勢であり」、『法が終わるところ、暴政が始まる』とのジョン・ロックの警告を引用しています。そして、「心ある国民すべてがこの検察庁法改正案に断固反対の声を上げてこれを阻止する行動に出ることを期待してやまない。」と結んでいます。
法務省に向かう85歳・清水勇男と77歳・松尾邦弘・元検事総長の姿に2020.5.15の歴史的転換にストップをかけたい決意を感じましたが、いかがでしょう。

意見書の中で、「ロッキード世代として看過できない」との言葉が出てきます。ああ、ぼくも同世代だ。「これまでの人生、果たすべき義務は果た」せていません。
コロナ非常事態危機下、自公維が暴走しているのは、元法相の買収資金提供者が首相であるからなのであろうか?
愚公さんと違って、なかなか「晴れやかな気持ち」にはなれません。

鍵山いさおから愚公への返信 at 2020年05月15日 08:54 | 返信

85歳の母は、眼科と歯科以外かかりつけがありません。調子が悪ければ横になり、自力で何とかしています。普段からお遍路やお寺参りで、よく歩いていました。今は自粛で動きは減っていますが「コロナに罹っても私は大丈夫や。負けへん」と言い切り、リビングウィルの話に至りません。
それどころか以前「125歳まで生きる」と言っていたのが、今になって「130歳まで」に延びています。戦後、子供時代から家族を養うために働き、自力で人生を切り拓いてきた母にすれば「今の大人はお坊ちゃんお嬢ちゃんや」
負けずに私は「子どもや孫に苦労させたくないって頑張ってきたから、私らが苦労してないのは願い通り」と口答えするものの、モノもサービスも豊かで便利な暮らしに慣れ切った世代としては、何にもない時代から今の暮らしを造り上げてきた、祖父母や親世代を敬う気持ちはあります。
苦労してきた分、最期は思うように過ごせたら良いのでしょうが「あんたらの世話にはならん」とだけで、終末期など考えない、自分が弱るところを想定したくないようです。
年齢に関係なく、一人ひとり、思いは違いますね。

Posted by taco at 2020年05月16日 01:51 | 返信

読者の誰一人、「一斉休校」を唯諾々と受け容れ反対しないのはなぜか。
その理由がやっと分かった。言い出しっぺが「アホ」だからだ。
「アホ」が批判されると、わがごとのように「身震い」するからだ。

先ごろ、1審2審の「再審決定」を最高裁の小法廷判事全員が「棄却決定」
した。なんと弁護士枠出身の判事も加わっていた。
経歴を調べると、「加計学園」の役員だった。なにせ最高裁の判事15人全員が「アホ」に任命されていた。
国税庁長官は、あの財務局長だった。
警察庁長官も近く、官邸出身の次官が就任する。
検事総長も、永年官邸と息の合う法務官僚あがりがなる予定だった。
みずから「立法府の長」という内閣の長だけのことはある。
「朕は国家である」。国会で問われて、にやけていた。

「アホ」がふたたび政権を投げ出す日は、今朝かもしれない。
「アホノマスク」が届く前に、「アホ」は官邸から遁走する!

Posted by 鍵山いさお at 2020年05月24日 03:33 | 返信

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