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横田滋さんを偲ぶ

2020年06月14日(日)

この1週間、毎日、横田滋さんのことを考えていた。
人生の半分を娘さんたちの救出活動にささげられた。
コロナがあっても、拉致問題を忘れないことが大切。
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横田めぐみさんの父、滋さん死去 初代家族会代表
https://www.sankei.com/world/news/200605/wor2006050028-n1.html

昭和52年11月に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん(55)=拉致当時(13)=の父で、
拉致被害者家族会の前代表、横田滋(よこた・しげる)さんが5日午後、
老衰のため川崎市内の病院で死去した。87歳。

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週刊誌に、20代からの経時的な写真が出ていた。
どこの年代でも本当に優しい顔をされている方だ。

優しくて、娘を想う父親は、どこにでもいるだろう。
しかし滋さんの情熱は、突出していた。

滋さんさんは晩年、涙を流して悔しがったという。
僕も拉致問題のことは忘れてはならない、と思う。

夕刊フジの連載も150回を超えた。

この2ケ月間は、コロナで亡くなった方ばかり
書いてきたが、久々にコロナ以外の人を書いた。

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ニッポン臨終図巻 第159回
 
サザンオールスターズのアルバム『葡萄』の中に「Missing Persons」という曲があ

ます。「北風 激しい雨 孤独な夜を超えて 絶望の海を越え たどりついた地の果て」
というフレーズが印象的なサビ。せつなく哀しくも、力強く歌い上げる桑田佳祐さ
ん。
サザンのコンサートで初めてこの曲を聴いたとき、最初は何について歌っているのか
わかりませんでした。でも…「必ず最後は逆転勝利へ」で歌詞は終わり…もしやこれ
は?
と首を傾げたラスト。桑田さんはこうシャウトしました。
 
「Megumi come back home to me!」
 
そういうことか…気がつけば拳を振り上げながら涙が溢れていました。
歌詞の中には、「北朝鮮」も「拉致」という言葉もないけれど、これは桑田さんが、
横田めぐみさん親子に捧げた歌だったのです。
カムバックホーム! 海の向こうにいる最愛の娘に向けて43年間も祈り続けていた
めぐみさんの父で拉致被害者家族の会の初代代表であった横田滋さんが、
6月5日に川崎市内の病院で亡くなりました。享年87。
その病室には、めぐみさんの写真が3枚飾られていたそうです。
多くのストレスを抱えながら講演を続けていたことも関係しているのでしょう、
晩年の横田さんは数々の病気に見舞われました。
 
2005年に血栓性血小板減少性紫斑病という血液の難病を発症、奇跡的に回復した
ものの、2年後に胆のう摘出手術。このとき家族会代表を退任しました。
そして一昨年よりパーキンソン病のため入院、リハビリを続けていたそうです。
しかし死因は、「老衰」との発表でした。眠るような穏やかな最期だったようです。
昔、病院で働いていた時、死亡診断書に老衰と書くことはあまりありませんでした。
寿命を全うした最期でも肺炎や心不全などの病名を書かねばならぬという医者の暗黙
のルールがあったのです。
 
一方、今は在宅看取りの場合は、老衰と書くことがよくあります。老衰とは、すなわ
ち大往生。長く良く生きた証でもあります。「大往生やったなぁ、おめでとう」
とご遺体に話しかけることもあります。
こうした文化が病院にも浸透しつつあるのは嬉しいことです。
 
しかし、横田さんに対しては大往生を喜ぶよりも、めぐみさんを抱きしめるまで何と
しても生きていたかったやろなぁと、悔しさで胸が詰まりそうです。
まだ死ねないという強いエネルギーがあったから血液難病を乗り越え、リハビリにも
励まれていたはずです。
 
あの優しい笑顔の裏にどれほどの憤りと強さがあったかを、私たち日本人は忘れては
なりません。お辛いでしょうが奥様の早紀江さんには生きて再会の日を迎えてほし
い。
どうか必ず、最後は逆転勝利へ…祈り続けます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨夜(正確には日曜日の深夜)、お看取りがあった。
帰宅したら、午前4時で、鳥の鳴き声が聞こえた。


コロナ禍の中でも、粛々と仕事ができることに感謝。
久々に朝帰り。



PS)
コロナチャンネル#056

病院も施設も受け入れ拒否! さまよえる認知症
https://youtu.be/qziHWI60ysA


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この記事へのコメント

私も家族と一緒にニュースを見ている時に訃報を知りました。
認知症の家族もそっと涙をぬぐっていました。
死因は「老衰」とアナウンスされた時に、きっと看護の手厚い病院で安らかに旅立たれたのだなとに感じました。先生が以前にも、なかなか「老衰」とは書かれないとブログにあげておられたのを同時に思い出し、何故かこう感じました。ご遺族の会見、、、、涙だ無くしては・・・。
安らかなる、ご永眠を心よりお祈り申し上げます。
私の今の悩みが、ちっぽけに感じる瞬間でもありました。

サ高住。。。来月も『籠の中の鳥』作戦らしい。
認知症の家族でさえ「出られないんだよね?みんな、どうしているんだろうね」と、家族と直ぐにお友達になって下さった、身寄りのいらっしゃらない方を心配しています。家族は、その方の名前は思い出せませんが。日に何度も聞いてくる家族。家族の質問で始まる1日。家族の質問で終わる夜。
時々、私の事も心配して~何ぞ思ってみるが・・・。

責任・・・。コロナに感染したら、うつしたら、責任を取らなくてはいけないのでしょうか?
政府からのお達しを待ち続け、「籠の中の鳥」作戦を続行???
責任を取るって誰が???なんのお達しを待っているの???感染症2類から5類になるのを待っているの?
責任という言葉を使う前に、万が一感染者らしき方が出たら、どう対応していくかをしっかり組み立て、
実際に手順を実地してみたり、利用者家族にも協力を求めいざという時は、それぞれが連携しあいましょう!!!と声をあげたらどうでしょうか?中には連携なんぞできない利用者家族もいるでしょう。
しかし、いまだコロナを入れない努力だけされているのが残念でなりません。
今いる県では、もうコロナ感染者は0人の日が続いています。(数字を信じるならですが)
4ヶ月間、外に出られない方がよっぽど異常事態。来月も解除しないならまる5ヶ月だ。
いつそれに気が付いてくれるのでしょうか?
フレイルは?知っている?知らない?
私は、長尾先生に教えて頂きました。

折角、良いスタートが切れた施設でしたが・・・。
施設側の都合。訳があって施設の利用を踏み切った家族側の都合。それぞれ色々な訳がある。でも、必ず交わる点があるはずと信じたいが。
私の家族が、この施設に戻ることはもう無いかもしれない。
この秋に施設内でインフルエンザが蔓延しないことを祈ります。
私が直接何もできないが、いまだ外出することが出来ない皆さんが心配。利用者の、家族同士は連絡は取り合えない。先生のブログもコロナチャンネルも伝えることが出来ない。歯がゆい。
考えすぎて眠れない日が続き、少し私の思考が乱れています。
すみません。今日は、わけのわからないコメントなりましたことをお許しください。

歩こう!! コロナチャンネルを見よう!!!
先生、今日もありがとうございます。

Posted by 匿名 at 2020年06月15日 04:50 | 返信

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