このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

ワクチン接種も発熱外来も「屋外」で

2021年06月29日(火)

当院は、発熱外来もワクチン接種も屋外でやっている。

前者に3つ、後者に2つのテントが必要で合計5つも。

この季節は暑いので、スポットクーラーなども使うし。

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 



屋外でワクチン接種をしているのは、もしかしたら

日本中で僕だけではないのかなあ?


もしも他におられるなら誰か教えてください。

テレビやメデイア映像では見たことが、ない。


屋外でワクチン接種をする理由は

通常診療と動線を分けるため。


加えて発熱外来とも動線を分けないといけないので

スタッフたちは、結構、複雑な動きになる。


ワクチン接種は、クリニックの「前」でやり、

発熱外来はクリニックの「裏」でやっている。


時間帯によっては、中がガラガラなのに外部が混みあう

ということにもなるだろうが、それは仕方がなことだ。



そんな当院のワクチン接種の様子を

日経メデイカルさんが書いて頂いた。→こちら



唯一無二のやり方だろうが、「どうやってやっているの?」

とよく質問されるので、興味のある方は参考にして欲しい。



今、大きな第五波に備えて準備している。

重症化マーカーの「TARC」、を使いたい。


まあデルタ型やラムダ型に備えておかないとね。

第四波と第五波の波間のワクチン接種なのかも。



PS)

コロナチャンネル #415


_人間は、死んだら水になる ――コロナと男の孤独死  →こちら



----- : ----- : ----- :

心に沁みる掲示板のことば 第33回 掲示板のことばセレクション 

掲示板のことばセレクション  江田智昭(僧侶)  


全国でワクチン接種が進んでいます。私が住んでいる港区HPを見ると、ようやく私にも今週接種券が届くようです。そこで接種会場はどこかと調べたところ、病院などと並んで、なんと増上寺が指定されていました。お寺がワクチン接種の会場に選ばれるのは全国でも珍しいのではないでしょうか?お寺で注射を受ける機会など二度となさそうなので、もし可能であれば、今回は増上寺で接種しようと思っています。  それはさておき、現在コロナ禍の中でコツコツと『お寺の掲示板』(新潮社)の続編を制作しております。前回に引き続き今回もお寺の掲示板のことばを紹介します。



■サビは鉄より出でで 鉄をくさらせ 愚痴は人より出でて 人を亡ぼす (静岡県・玄忠寺)


 「いつも愚痴ばかりもらしている人」が身の回りにいませんか?  不平不満を話すことで、本人はストレス解消をしているつもりかもしれませんが、それは自分自身を滅ぼす原因にもなります。この掲示板は『法句経』の以下の言葉に由来していると思われます。 鉄から起った錆が、 それから起ったのに 鉄自身を損なうように、 悪をなしたならば、 自分の業が罪を犯した人を 悪いところ(地獄)にみちびく。 (中村元訳『ブッダの真理のことば感興のことば』、岩波文庫)  「愚痴」は、「貪欲」(むさぼり)・「瞋恚」(いかり)と並んで三毒と呼ばれ、人間の諸悪・苦しみの根源とされています。仏教で言う「愚痴」とは、不平不満を漏らすという意味よりも、根源的な愚かさのような意味合いがあり、そこには「妄想、混乱、嫉妬、ねたみ」などの意味も含まれています。  そのような「愚痴」が身を滅ぼすエピソードが『スッタニパータ』という経典の中にあります。コーカーリヤというお弟子さんが舎利弗と目連という優秀な弟子仲間に嫉妬し、お釈迦様に対して「彼らは邪念をもっている」と何度も訴えます。そこには後継者候補の舎利弗たちを教団から追放したかったという意図があったようですが、お釈迦様にはまったく聞き入れてもらえませんでした。その後、彼はお釈迦様のもとを離れ、病気に苦しみ、地獄に落ちたと書かれています。  シェークスピア『ヘンリー8世』の中に、「敵のために暖炉を熱しすぎて おのが身を焦がさぬように」(Heat not a furnace for your foe so hot that it do singe yourself)という言葉があります。コーカーリヤは勝手に舎利弗や目連を敵と設定し、彼らに対して大きな憎しみを抱き、最後に自分自身の身を焦がしてしまったのです。  相手への憎しみのあまり自分自身が見えなくなり、敵を傷つけようとして、自身を傷つけてしまった。非常に皮肉なことです。


お釈迦様はこのときに以下の言葉を残されています。 人が生まれたときには、実に口の中には斧が生じている。愚者は悪口を言って、その斧によって自分を斬り割くのである。(中村元訳『ブッダのことば―スッタニパータ』、岩波文庫)  普段から悪口ばかりを言っていると、悪口を言う人が周りに集まってきます。そうすると、自分がいないところで周りから悪口を言われているのではないかと疑心暗鬼の気持ちが芽生えるようになり、自己肯定感が下がり、と徐々に悪循環に陥っていきます。そして、それがエスカレートすると最後には自分の心や身体を滅ぼしてしまう結果になるのです。  きっかけはすべて「私の口」にあります。みなさんも気づかないうちに口の中にある斧で自分自身の心や身体を切りつけているかもしれません。 自分を苦しめず、また他人を害しないことばのみを語れ。(中村元訳『ブッダのことば―スッタニパータ』、岩波文庫)  発する言葉にはくれぐれも気を付けましょう。



■人生に花が咲こうと咲くまいと生きていることが花なんだ。生まれてきたことが花なんだ。アントニオ猪木(広島県・超覚寺)    


 燃える闘魂・アントニオ猪木さんのことばです。猪木氏は、日本のプロレス界を長年引っ張ってきた偉大な英雄であり、ボクサーのモハメド・アリと対戦するなど、日本の異種格闘技の先駆者でもあります。  格闘界で一時代を築いた猪木氏ですが、最近は内臓系の重い病気を抱え、身体の状態が思わしくないようです。自身の動画をインターネット上に上げていますが、現役当時の姿とのあまりの違いに驚かれた方も多いかもしれません。猪木氏は自身の著書の中で以下のように述べています。  


 俺は、まず自分が生きていることに感謝したいと思っている。金持ちも貧乏も、見てくれがいい奴も悪い奴も、頭がいい奴も悪い奴も、正直者も嘘つきも、ただ生きているだけで本当は価値があるのだ。人間がその時その時を精一杯生きている姿こそが、もっとも美しい花なのである。(アントニオ猪木『花が咲こうと咲くまいと生きていることが花なんだ』、経済界)  


 普通の人であれば、病気や老いによる弱った姿をあまり他人には見せたくないはずです。ましてやあれだけの強さを誇った伝説の人物ですからその気持ちはなおさら強いことでしょう。  しかし、猪木氏は何一つ恥じることなく自信を持って、病気や老いと戦っている自身の姿を世間に晒し続けています。まさにこの本に書かれている通り、「そのときそのときを精一杯生きている自分自身の姿こそが最も美しい花である」という固い信念を心の中に持っているからなのでしょう。  


 仏教では生・老・病・死の苦しみを「四苦」と呼び、それらを絶対に避けられない苦しみとしています。どんな人でも老いや病気によって体力や気力が衰え、若い頃には当たり前にできたことができなくなり、人生が思い通りにいかなくなってきます。これは嫌なことですが、決して避けて通ることはできません。  


 現在、病気や老いの姿を覆い隠そうとする考え方が世間には蔓延しています。老いに関して言うと、「アンチエイジング」という言葉がもてはやされ、老いからできる限り逃れようとする風潮があります。もちろん老いの先には死があるので、老いを恐れることは死を恐れることという意味で当然のことかもしれません。


 しかし、世の中で若さや健康ばかりがもてはやされ、若さと健康が幸福の象徴のように扱われるのも問題だと思います。そのような世間の風潮が、老いや病気に直面した際の苦しみを増大させる原因にもなっているのです。  釈徹宗師は『仏教ではこう考える』(学研プラス)の中で、老いの苦しみへの対策の一つとして「諦めること(もしくは、引き受けること)」を挙げていました。


 「諦める」というと、マイナスなイメージで捉えられがちですが、仏教的には決してそうではありません。むしろ「真理を明らかに観ずる」という意味で、ポジティブな言葉になります。「どんな人でも病や老いを避けることができない」という真理を明らかに観て、それを引き受ける。これが仏教的な姿勢です。  ですから、自身の老いや病気をそのまま受け入れ、そのような姿を最も美しい花ととらえる猪木氏の価値観をわたしたちもぜひ見習いたいものです。

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

「ワクチン接種も発熱外来も「屋外」で」拝読いたしました。コロナチャンネル「人間は、死んだら水になる ――コロナと男の孤独死」、長尾先生のお話を聞き、自然と涙が溢れて来ました。人はいつかは死を迎える時が来ると、常に頭のどこかで思い、また、それを忘れようとしている自分がいます。「生」と「死」、自死する以外は選択することは出来ません。私は、お釈迦様の「涅槃図」が人間の「死」の理想の姿であると自分だけの考えかと思いますが、そう思っております。山川草木、生きとし生けるもの全てが悲しみにくれてお釈迦様を見守っています。孤独死された方にはそれぞれ様々なご事情がお有りなのではとは思いますが、最後には傍で自分を見守ってくれる人が一人でもいることが、人間には必要なのではないでしょうか。その意味で、長尾先生が命を懸けて行われている「在宅医療」はとても素晴らしい尊いものであると心から思っております。
暑い日が続いています。長尾先生、スタッフの方々、どうぞお身体に気を付けてください。

Posted by 洋ちゃん at 2021年06月29日 09:56 | 返信

久しぶりの書き込みになります。またも騒々しくなってきましたね。今度は、やれ変異株だのリバウンドだのと。相変わらず陽性反応者数を「感染者数」と勘違いしてるあたり、テレビの頭の悪さが伝わってくるかのようです。そして疑いもせず、真に受ける大衆(冷めた目の人も増えているみたいですが)。「同じ阿呆なら踊らにゃ損損」でしょうか。

ちなみに、某「緑の狸」が入院しましたね。同情する声も多いみたいですが、どうしても個人的には勘ぐってしまいます。まさかとは思いますが、復帰後に
「入院中、いかに医療関係者が激務か痛感しました。ワクチン接種も進んでいますので、そろそろ指定感染症から外しても良いのではないでしょうか」
などと言い出したりして。そうなれば「安心安全の五輪」が実現するでしょう。今は指定感染症だからこそ、世を挙げて大騒ぎ(馬鹿騒ぎ?)してるわけですから。

Posted by 国崎ルーチ at 2021年06月29日 12:41 | 返信

大阪市内の医療機関でも、駐車場を利用してワクチン接種されています。

65歳以上のみ電話予約OK
それ以外は予約フォーム
接種券を持っている方全員
かかりつけ患者以外もOK

と、してらっしゃいますよ。

Posted by 匿名 at 2021年06月29日 05:18 | 返信

先生今日もお疲れ様でした。63歳のお誕生日おめでとうございます。6月だとは知っていましたが昨日でしたか?忘れないようにします。部屋の中は涼しいですが、外に出ると蒸し暑くて、先生もテントの中は辛いでしょう真夏には大変ですよきっと。知り合いが長尾クリニックの前を通ったと興奮して電話してきました、先生居らんかったと・・私。

アントニオ猪木さんの闘病中のお写真を見てとてもショックでした。昔猪木さんの目覚まし時計を持っていました永遠のヒーローですね。復活して欲しいです。
妬んだり愚痴は言いませんが、テレビを観て・たまに悪口はいます。娘に怒られますが‥・だって・・ですやん、最近のワイドショー見てたりすると。デルタやらラムダ、覚えられません全部ひっくるめてコロナでいいんですね?

Posted by 長尾先生大好き at 2021年06月29日 08:19 | 返信

アントニオ猪木さんが、病気や老いと戦っている自身の姿を世間に公開したようですが、高齢者は「自分が弱って死に向かう姿」を他人に見せたほうがいい、と私は思う。無様でもいい。それを見た人が何かを考えるはずだから。
私は、パーキンソン病で管につながれて死んでいった母の姿を見て「人はこんなに苦しい死に方をしないといけないのか」という疑問を持った。その解決策が分からないままに50歳になり、自身の体の不調を覚えたときに解決策が見えた。
それは「自然に任せる」ということで、それ以後、出来るだけ病院にかからないという生き方をしてきた。医療に頼らない生き方がいいと思ったのだ。何かの病気になったら、その病気で死ねばいい。
現在、高齢者に何かあると、家族は救急車を呼んでしまう。その結果、重度の障害を抱えた高齢者が・・・。医療に頼るから不随な体で生き続けることになる。

Posted by 高齢の変人男性 at 2021年06月29日 09:54 | 返信

米国や欧州では飲食店でも屋外席のみ解禁で屋内席はまだNGとかですね。ワクチンも屋外で接種してる映像が多いです。
コロナがエアロゾル感染するウイルスである以上、屋外で動線分離でやるのが常識だというのは小学生でもわかるはず。
どうしても屋内でやるなら換気十分か陰圧である事が条件でしょう。
コロナ感染者も個人宅訪問診療&看護体制を充実させて早期診断・早期治療するのが最も理想的な選択肢であり、感染者を1つの建物内に集める、ホテル・病院内監禁がいかに感染拡大リスクを高めて、クラスター発生誘因になろうか。
これから3か月くらいは高温多湿で猛暑の時期。救急外来も訪問診療・看護もPPE装備による熱中症のリスクが高まります。
五輪開催による変異株全員集合によるコロナ感染爆発、熱中症、ワクチン副反応、の3つに一度に対峙しなければならないというとんでもない過酷な状況になりますが、NHK番組に登場した無責任な面々によって現場の医療者が戦死しないでほしい。
ラムダ株はワクチン効果が大幅に低下するので、さらなる感染大爆発、重症者・死者増加は避けられない気がします。

Posted by マッドネス at 2021年06月30日 12:40 | 返信

本日も暑中お見舞い申し上げます。スポットクーラー大活躍でしょうね。
暑さとコロナ禍のストレスから逃れたくて、ちょっとワクワクする夢を描いてみました。

コロナ禍収束の為に、2類指定の縛りに囚われず、早期診断・早期介入で1人の死者も出されていない
「けったいな町医者」こと長尾和宏先生。
カーボンニュートラル実現の為に、電気自動車一辺倒なのでなく水素自動車の開発に邁進する、
トヨタの豊田章男社長。トヨタイムズのサイトで色々読んでは胸が熱くなります。
(尼崎が生んだ世界のレーシングドライバー、小林可夢偉選手も開発に関わっておられますね)

国の号令をそのまま飲み込むのでなく、内輪だけの得を求めるのでなく、広い視野を持って
自らの信念と責任でチャレンジされる方々だと思います。対談なら、お二人の対談が見てみたい。
どんな会話が交わされるか、何かとても良い化学変化が起こりそうです。
トヨタが富士の裾野に展開する「ウーブン・シティ」は果たして、最期まで平穏に過ごせる街、
終末期まで見据えた街になるのでしょうか。

長尾先生、お誕生日おめでとうございます。離れた所からエール送ります。
プレイングマネージャーとして大変と思いますが、スタッフの皆様共々ご健勝で過ごされますように。

Posted by taco at 2021年06月30日 05:00 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ