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「医療崩壊の本質」 昨夜のNHKスペシャルの感想

2021年06月28日(月)

昨夜のNHKスペシャルは、医療崩壊の検証だった。

厚労省や日本医師会を取材していたが本質は不明。

結局、内容があまり無かったので大変残念だった。

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昨夜のNHKスペシャル 

パンデミック 激動の世界 →こちら



世界一病床数が多い日本が、なぜさざ波程度で医療崩壊したのか。



そもそもの命題にNHKは真摯に向き合っていた。

しかし結局、その答えは番組の中には無かった。


厚労省も日本医師会も自己弁護に終始するだけで、逃げていた。

結局、NHKも本質に迫る分析ができず、残念な内容に終わった。


期待していただけに、ガッカリ。

難問であることは分かっているが、少しでも本質に迫って欲しい。


もし第五波が来ても(8月かな)また同じことが起きるだけだろう。

あの程度の検証では、亡くなられた方々は浮かばれない、と思った。



「医療崩壊の本質」


この命題の検証は、関係各所に聞いて回っても無理、だと思う。

縦割りなので言い訳しか出てこず、責任回避するのが人間の性。



次のパンデミックに備えるためにも今、実のある議論をすべきだ。

日本人はすぐに「喉元過ぎれば忘れる」民族だから、今やるべき。


僕のなかには、答えはあるしずっと書いてきた。

でも、詳しく書くと、何時間もかかってしまう。


番組を観てコトの本質を本に書くことに決めた。

ちゃんと書いて、後世に残したいと真剣に決意。



PS)

コロナチャンネル #414_


ワクチンだけじゃない⁉ コロナ治療薬最新事情  →こちら



昨日の日曜日も夜間~深夜まで、往診でグルグル回っていた。

日曜日でも日付けが変わるまで働く60代は、ちょっとミジメ。


結局朝方、2人が亡くなられた。

2人とも40歳代のがん患者さん。


お人の「死の壁」、と向き合っていた。

「痛い在宅医」ではなかった、と思う。



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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

先生。昨日は本当にお疲れ様でした。私はライブの練習でもと・・ごめんなさい。
日付けが変わるまでは辛いですね。でもみじめだと思わないでください。人間生まれてくる時も逝く時も時間は関係ないですね。
お人の「死の壁」に向き合う・・沢山の患者様を看取られてきた先生なのに魂は一人一ついくら慣れてるからって、それにまだ40代、癌‥嫌いよ。「痛い在宅」でなかったと、思う。どうゆう事ですか?

私はネットでワクチン予約しました家から歩いて5分スポーツセンター集団です、、さっき散歩がてら観に行きました・・ガラス張りの接種場、パイプ椅子に腰かけて沢山の年配市民が待たれていました・・・涼しくなってからでもよかったかな・・。

Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年06月28日 04:26 | 返信

『「医療崩壊の本質」 昨夜のNHKスペシャルの感想』拝読いたしました。私は、普段TVはほとんど見ませんので、久しぶりに「NHKスペシャル後編」をみました。私の感想としては、取材を受けた方々は、コロナ感染者を受け入れようと努力された病院や病床確保に努力されていた役人の方以外の元厚労省官僚、田村厚労相、中川日本医師会長は「日本の医療の構造的問題」、「皆様一生懸命にやられていたと思う。」などと仰るだけで根本的問題の指摘、解決策は示されなかったように思い、長尾先生と同じく「あの程度の検証では、亡くなられた方々は浮かばれない、と思った。」と思いました。それ故、田村厚労相、中川日本医師会長は、感染者が6月27日現在、感染者796,252人、死者14,688人にも上り、経済も惨憺たる被害を受け、閉店、廃業、失業者の方が激増している事、亡くなられた方お一人お一人の無念さ、残された遺族の悲しみ、ロングコロナで苦しむ方々がいる今の日本の現実を本当に真剣に受け止めているのか、はなはだ疑問であるとも私は思いました。番組の中で田村厚労相が『「地域医療構想ガイドライン」の中にこれから「感染症」の問題を取り入れていかなければならないと考えている。』と話されてはいましたが、その事も、厚労相が変り、コロナが収まれば忘れ去られるのではないかと思います。今回のコロナ感染で日本の医療が崩壊したという認識を厚労相、日本医師会長が本当にお持ちならば、コロナ感染がある程度落ち着いた時点で早急に第三者委員会を立ち上げ、今後の日本の医療体制及び感染症対策について、これから本当にどうすれば良いのか国民的議論の基となるような報告書を作成していただきたいと私は切に思います。そして、特に、隣国の韓国では、6月27日現在、感染者155,071人、死者2,013人と人口は日本の約半分とはいえ、かなりコロナ感染の影響を抑えています。この違いは一体どこから来るのか、この事も明らかにして頂きたいと私は考えています。
また、長尾先生が「僕のなかには、答えはあるしずっと書いてきた。でも、詳しく書くと、何時間もかかってしまう。番組を観てコトの本質を本に書くことに決めた。ちゃんと書いて、後世に残したいと真剣に決意」と述べらている著作が上梓されることを期待しております。ただ、あまりご無理はなされないようにして下さい。
これからもワクチン接種など多忙な日々が続くと思いますが、どうぞ、長尾先生、スタッフの方々、お身体に気を付けてください。

Posted by 洋ちゃん at 2021年06月28日 04:51 | 返信

こんにちは。初めてコメントいたします。いつも楽しみにブログとコロナチャンネルを拝見しています。もし、機会が有りましたら「コロナチャンネル」で先生のご意見をお聞きしたいと思います。ワクチンについてですが・・大阪大学で発表された「感染増強抗体」についてです。伊勢白山道さんのブログで知りました。
ワクチンの摂取により「感染増強抗体」も中和抗体と同時に体内に保有することになる危険性があると思われますが、先生の所見をお聞きしたいと思います。また、デング熱の「フィリピンショック」のような惨事になる可能性はあると思われますか?抗体の各人の保有状況をスクリーニング検査してからのワクチン接種が望ましいと個人的には思います。いかがでしょうか?コロナ対策の抜本的な見直しと同時進行出来ればな~などと、素人考えでワクチン接種をためらっております。何卒、ご指導宜しくお願いいたします。

Posted by nodoka王子 at 2021年06月28日 05:27 | 返信

頑張れ!長尾先生
今回のブログと「#415 人間は、死んだら水になる・・・」を観させて頂いて思わず、言ってしまった
少し、寂しい感じの長尾先生だったような・・・
でも、亡くなられて方のご冥福をお祈りさせて頂くと共に、長尾先生が関わったの以上、

「痛くない死に方」をされた

と、私は信じています
実は日曜のNHKスペシャルは少しだけ見ました
でも、中川会長の映像が流れた時点で消しました
本当はちゃんと、長尾先生と向き合ってほしかった
最前線でコロナと向き合う長尾先生
その頂点でいらっしゃる医師会の中川会長
少しだけでも良いので、長尾先生に労いの言葉があってもいいと思うのは、部外者の私だからなのかもしれない(泣)
それでも、長尾先生らしいのは他人に誉めて欲しいからさせて頂くのでなく

そこに困った人がみえたから、必死の思いで手を差し伸べただけ

忖度無しの行動
私の本音を書きます
あの~福岡ハカセとは出来ないのですか?

「福岡ハカセ × 町医者の長尾先生」

私の夢です
博士同士の対談だと思います
誰が何と言おうと

「福岡博士 × 長尾博士」

これは譲らないもんね
絶対に譲らないもね
それに、流石、長尾先生
オリンピックで何かあったら、マジに駆けつける準備が出来ているなんて
人の命を天秤に掛ける事なく頑張れなんて・・・
でも、余り、無理をされないようされて下さい
しかし、63歳という年齢にしては

ライブをされるのが好きとは

ライブをされるだけのエネルーのある60代の現役医師は、なかなかみえないと思います
ライブ応援しています
遅れながら

「お誕生日おめでとうございます
 これからもよろしくお願いします。
 いつまでも、けったいな町医者でいてほしいです」

Posted by ナオミ at 2021年06月28日 07:05 | 返信

日本人はすぐに「喉元過ぎれば忘れる」民族。昨日アベノマスクがタンスからでてきたが家族は誰も使わない。あんなものにお金を使った事さえ皆忘れる。それを見越して好き勝手する政治家達はある意味頭がいいのてしょう。ずる賢い。

Posted by 匿名 at 2021年06月28日 08:01 | 返信

NHKには期待するだけ無駄でしょう
結局、自組織の予算や受診料金額承認について国会つまり与党承認を前提としている以上、仮に報道員として一部にまともな人が残っていたとしても真実に迫った報道は望むべくもない
与党の後ろには医師会や製薬メーカー等々も控えているわけであり、利害関係者の利を優先せざるを得ない部分もあるので
本当に独立した報道機関とはいえない
文春やNEWSWEEK等の一部くらいしかまともな機関の感覚の記事は残っていないのかも

Posted by 匿名 at 2021年06月28日 10:27 | 返信

長尾先生、24時間365日、おつかれさまです。
今日はETV特集「“孤独死”を越えて」をコロナチャンネルでレビューしていただき、ありがとうございました。
「優しさ」がキーワードだったのですね。もう一度見てみたいドキュメントでした。

Posted by yn at 2021年06月28日 10:43 | 返信

厚労省は以前から「なぜできないのか?」という言い訳を必死で探すだけの組織だったが、今回も同じでしたね。
現在の厚労大臣の田村氏は厚労省医系技官に忖度してご機嫌とりするには最適の人材だったのではないでしょうか?
日本医師会も同じ。文春砲撃を何度も食らっても、権威のあるメディアNHK取材には作り答える厚顔ぶりには本当に呆れる。
「なぜできないのか?」の言い訳に終始。自分の病院のコロナに適切に対応できないような会長を誰が信用できるのか?
この会長の姿が画面に映った時点でザッピングした人も多かったのではないでしょうか? 
米国で公園にテント即席ICUの画面が一瞬映りました。おそらく通常医療を守るための最良の方策の1つだと思います。
当然このようなコロナ専用即席病床を稼働するものだと思っていましたけど、日本ではやれなかったのでしょうか?
結局、プレハブもテントも建てず、通常病床の一部をコロナ病床に転用することしかできなかったのは何故なのか? 
コロナ医療と通常医療を同じ建物内で実施するのが困難なのは誰が見てもわかることだと思うが、なぜやろうとするのか?

Posted by マッドネス at 2021年06月28日 11:11 | 返信

コメント欄には、不掲載で御願い致します。
何度かコメントをさせていただいた者でもあるのですが…
長尾先生に謝っておかなくてはならないことがあります。伊勢白山道のコメント欄にて、長尾先生が伊勢白山道の読者であることを伝えてしまったのは、私です。
伊勢白山道さんには「不掲載願い」で書いたのですが、コメント欄に載ってしまいました。伊勢白山道さんに意図があって、掲載扱いになったのだとは思いますが…
(その後、先生自身がブログや動画で、伊勢白山道のことについて言及されていましたが…)読者であることが多くの人に知れてしまい、ご迷惑をかけてしまったのではなかろうか?と、ずっとずっと申し訳なく思っております。伊勢白山道は、宗教ではありませんが、良く知らない人から見れば宗教的なものとして見なされると思います。そのせいで医師として、困ったことになってないだろうか…と。伊勢白山道の読者であっても、先生は先生のスタンスを貫いてらっしゃるように感じますが…やりにくいこともあるのではないかと思ったりして、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当にすみません。

医師の立場として、本当に今、お辛いだろうなと思います。賢い先生ほど、ワクチンに関しては心を痛めているのではないかと思います。本音の本音は、なかなか言えないだろうな、と。いつの時代も医学の発展には、ある程度の犠牲がつきものだったとは思いますが… 「一人でも多くの人を救いたい」という思いで活動している先生にとっては、とてもしんどいことだろうなと思います。
スタッフや患者さんのことを思えば、やりたくないこともやらざるを得ず…経営者としても、大変かと思います。
先生どうかお身体には、十分気をつけてくださいね。オーバーワークに注意してくださいね。これからも、先生のことを陰から応援していきます。こちらの思いばかりを詰め込んで送り、すみません。それでは、これにて失礼致します。宝塚に住む五十路女より〜

Posted by 匿名 at 2021年06月28日 11:23 | 返信

先生、おはようございます。洗濯物を回しなが文集オンライン誰も書かなかった「死の壁」をどう乗り越えるか・・を読んでいました。
人間て不思議ですね。祖母が亡くなった時大阪から駆けつけた私を待っていたかの様に、母が「さっき息を切り、在宅の先生が帰った」と、元気な祖母は夏には海に潜り鮑やサザエ等採るのが好きでした、ですので肺が強くて息が切りにくかったと母親が、私と母で身体を拭きました、、お腹がぺったんこで私はびっくりしました「何も食べなかったん」て母親にきつく言ってしまいました何故病院に入院させなかったん、と。祖母が60代で用意していた死に装束を妹と着せました、そうしているうちに村中にマイクで祖母の名前が放送され・・00家のおばあさんが無くなりました。と。直ぐに親戚や兄弟が集まってきました。暑いお盆過ぎの夜。死の壁を読みながら‥色々思い出していました。
先生に出会えて良かったです。今日も頑張って下さいね無理しないように。

Posted by 長尾先生大好き。 at 2021年06月29日 08:39 | 返信

医療崩壊が何故起きたのかは、鍼灸師の私には分かりませんけれど、国が箱物の病院とか、設備のエクモとかハード面ばかり整えていた割に、看護師さんの境遇とか、給料面だけじゃなくて少ない人数でローテーションを組んだりして中々休暇が取れなかったり、1980年代のうわさでは妊娠するのも出産するのも当番制があって、おちおち妊娠できないという状況だと聞いたことがあります。北海道の夕張市民病院も夕張市の財政赤字から倒産しそうになったので、村上(元職薬剤師)医師が、診療所にして、在宅医療専門にしたので、赤字解消になったと聞きました。日本国国家が福祉切り捨ての方針だから医療財政も切り捨てられたのではないかと推察します。看護師さんも2~3年勤めたら結婚して永久就職するとか、鍼灸学校にも元看護士さんが結構入学していました。私自身も祖母が元看護婦だったので、祖母は子どもの頃、四国の田舎で救世軍のクリスチャンの洗礼を受けて赤十字病院に就職していたけれど何故か急に辞めて神戸の結核専門病院に勤めて、その病院の看護師仲間の兄の後妻になりました。看護師職には合わなかったようです。私もその為というとウソになりますけど、医療食に魅力は感じませんでした。アメリカ映画のER救急救命室の看護師さんや女医さんや黒人のヘルパーさんが仲良く仕事をしているのを見ると羨ましかったです。
あれってアーサー.クラインマンの原作だったか、スピルバーグの原作だったか忘れました。理想です。

Posted by にゃんにゃん at 2021年06月29日 07:53 | 返信

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