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記録ではなく持続が大事
2024年09月07日(土)
高石ともやさんを知っていますか?
音楽家であり市民マラソンの草分け。
記録ではなく持続の大切さを示した。
歌手・高石ともやさん、市民ランナーの草分け的存在
記録ではなく持続が大事
「ゆっくりでないと見えてこないものってあるんですよ」
夕刊フジ 長尾和宏 →こちら
敗戦のこの季節になると、思い出す曲があります。『死んだ男の残したものは』という谷川俊太郎さんが作詞、武満徹さんが作曲した反戦歌です。名立たるアーティストたちが歌っていますが、僕はこの人の歌声が好きでした。
『受験生のブルース』等のヒット曲で知られる歌手の高石ともやさんが8月17日、京都市内の病院で死去されました。享年82。死因は膵臓がんとの発表です。
高石さんは、市民ランナーの草分け的存在としても有名でした。ホノルルマラソンには、外国人として最多出場となる計47回も出場し自己ベストは2時間45分台。トライアスロンやアイアンマンレースなどにも挑戦していました。
後期高齢者になってからもフルマラソンを完走していたのですから、驚異的です。
高齢者でもマラソンをしていいのか?そんな相談を時々受けます。僕は今、66歳です。ゴルフならばいくらでもできますが、マラソンを始めようという気持ちには、到底なれません。走りたいと思えるだけでそれは健康な証拠。「誰かと競おうとせず、ゆっくり走ってください。疲れたら歩いてください」とお答えしています。
高齢者が安全に走るためには、注意点もあります。思いつくままアドバイスをしましょう。
〇どんなに若いつもりでも足腰の筋力が弱っていますからクッション性の高い、ちょっといいシューズを買ってください。
〇走る前には入念なストレッチをしてしっかり体を伸ばしましょう。
〇必ず飲み物を携帯すること。高齢になると、脱水症状の自覚がない場合があります。
〇寝不足の日は走らないこと。
〇マラソンではなく、スロージョギングを目指しましょう。鼓動が速くなったと感じたらすぐにペースダウンをしてください。
高齢になってからのスポーツは、「記録」ではなく、「持続」が大事。それにしても、高石さんの持続力はスゴイです。マラソンだけでなく、京都の円山公園音楽堂で開催していた宵々山(よいよいやま)コンサートも1973年から断続的に30回も続けていたそうです。
10年前の日経新聞のインタビューで、高石さんはこんなことを語っていました。
「ホノルルマラソンは成熟したマラソン大会です。(中略)生き方のヒントをもらえる大会。国も人も急成長する時期にはどうしても競う、争う飛行に行きますが、成熟期は違う知恵がいる。ゆっくりでないと見えてこないものってあるんですよ」
なんと深い言葉でしょうか。 ゆっくりでないと、見えてこないことがある。若い頃には見えなかった景色がある。人と競わないことがすなわち成熟です。
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エラそうに書いているけども、
何をやっても持続しない最近。
疲れ易い。
すぐに眠くなる・・・
これって夏バテかなあ。
高石さんを見習わないと、ね。
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この記事へのコメント
「つかれやすい・すぐねむくなる」(長尾先生)。
9月に入っても「35度以上の酷暑・25度以上の熱帯夜」が続いています。どんなに「食事・運動」に日々心掛けていても「酷暑と熱帯夜が100日」も続けばお手上げです。昼間に寝入ってしまうのは気持ちよくても「要注意」です。かくいう私も同様です。
息子が開業医をしている90代の常連さんにも、枕を捨て「冷凍枕2枚重ね」をおすすめしています(冷蔵枕は不可です)。うまくいけば、5,6分以内に「180分の深睡眠」に入れます。あと朝までの眠りはおまけみたいなものです。「180分の深睡眠」の間に、しっかりと「心身・免疫系のメンテナンス」がおこなわれます。「脳脊髄液の爆発的な循環」が集中的に行われ「脳内排出物」も吸収・排除されます。
この秋慣れれば冬も続行。夏冬年中「冷凍枕2枚重ね」を楽しみます。冬寒ければ首にスカーフを巻き椎骨動脈を温め深部体温を保持します。年寄りは夜間トイレに立たないよう、そばに尿瓶を置いておくか、紙パンツをはいておきます。お試しあれ!
Posted by 匿名でごめん at 2024年09月06日 10:42 | 返信
水泳は比較的ゆっくり長くできますが、マラソンは持久力なくてようしません。水泳は逆三角的なそれなりに筋肉質な人多いけれど、マラソンは細い人多いですね。やはりそれだけ脂肪を燃焼するのかと思います。けれどようしないし、高齢者はプールで歩くあたりが膝などに負担なくよさそうな印象はあります。まだまだ暑いし、今年は猛暑でしたし、色々な心労も重なって。本当にこの10年、ジェットコースターですから元気な人は実は運がいいくらいで、先生みたいに多忙な方は、多少疲れが来ても仕方ないと思います。無理せず、疲れを感じるときはゆっくり美味しいもの食べて寝てください。でもあんな長距離張走りぬけるってすごいなと思います。マラソンしようとも思わないし興味もとくにないけれど、山中教授がマラソン好きだったなと、一時、映画予告で「侍マラソン」ってよく入った時期があります。なんだか現代示唆さえ感じる「なるほど…」と感じた予告でしたので。興味があれば予告の映像だけ見てみてください。2009年にやったトム・クルーズの映画、ワレキューレと、2019年2月22日公開した「サムライマラソン」は今と通じるイメージです。1956年に大映で実話もとにした「まらそん侍」のリメイクみたいです。
Posted by 心の中の応援者 at 2024年09月07日 12:23 | 返信
こんにちは。
持続しない最近、とのこと。季節の変わり目の一時的な
ものだとよいのですが。移動疲れかも。
「成熟期は違う智恵がいる」。PDCAのマネジメントサイ
クルでも、Doの行動ばかりでは、進歩は無いようです。
お知らせです。
HPVワクチン薬害訴訟 全国弁護団@HpvvLawyer
2024年9月19日(木)大阪では3回目の本人尋問期日が行われます。
皆様ぜひ多数ご参加頂き法廷で証言する3人の原告にパワーを届け
てください。
では。
Posted by たまねこ53号 at 2024年09月07日 08:23 | 返信
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