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孤独そうだけど孤独ではなかった

2024年10月11日(金)

孤独死になりそうなところだったけど

SNSのおかげで、そうはならなかった。

唐沢俊一氏の訃報を夕刊フジに書いた。

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評論家・唐沢俊一さん、

SNSで「つながり」孤独ではなかった 

火葬に立ち会い、死の手続きを請け負った唐沢なをきさんは立派

夕刊フジ 長尾和宏   →こちら




最近、Xで著名人の訃報を知ることが多くなってきました。いえ、著名人でなくとも、そのXのアカウントをもっていた当人が亡くなった場合、「〇〇の妻です」とか「〇〇の息子です」という方が、その人の死を伝えていることもしばしばあって、見ず知らずの人のアカウントを、不思議な気持ちで眺めることもあります。


生前のポストをつい遡って、どんな人だったのだろう...と想像してみたり。死んでから、誰かの存在を知るなんて、不思議なことです。 先日も、不意に流れてきたポストに目が留まりました。


「9月24日、唐沢俊一が心臓発作により自宅で亡くなりました。本日荼毘に付しまして葬儀は行いません。 彼は俺に対して嘘、暴言、罵倒を繰り返してきて20年以上絶縁状態でした。晩年は金の無心も酷かったです。冷たく聞こえるかもしれませんがこの話はもうしたくないのでお悔やみの言葉はご遠慮願います」


続いてこんなポストも。


「孤独死でしたが、SNSで異常に気づいた方々が動いてくれて早期発見できたと聞いております。ありがとうございました」


 このポストの主は、漫画家の唐沢なをきさん。亡くなったのは、なをきさんの兄で、いわゆるトンデモ本を発掘する「と学会」を作るなど、「オタク文化」評論家として数々の著作もあった唐沢俊一さんのことでした。享年66。


 血を分けた兄弟が、SNSでこんなふうに家族の死を伝えなければならないとは...よほどのトラブルがあったのだろうと察します。 


それでも火葬に立ち会い、死の手続きを請け負ったのですから、立派です。


僕は在宅医時代、家族が誰も引き取りにこないご遺体、つまりは無縁仏をたくさん見てきましたから。 家族制度が崩壊しつつある我が国で(夫婦別姓反対がそれを食い止めるとも思えませんが...)、孤独死は珍しいことではなくなりました。最近は、20~40代の世代で孤独死する人が増えているようです。


唐沢さんのように自宅で心臓が突然止まって、そのまま死に至るケースもここ数年で増加しているとのこと。その理由は...あえてここでは言及しないでおきましょう。


しかし死ぬときは皆ひとり、です。多くの人に看取られたからといって幸福な死だとは限りません。臨終の床を囲んで遺産相続について揉めるような家族なら、いないほうがマシというもの。


なをき氏も呟いたように早期発見できれば、それでよし。SNSが更新されなくなったら、誰かが通報をしてくれる時代。唐沢俊一さんは多くのファンにフォローされ異変に気付いてもらったのですから、孤独ではなかったとお察しします。



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この記事へのコメント

「NSN」の功罪」「NSNの光と影」「NSNのメリット・デメリット」。言いたい放題だがひとたび発信すれば消し去ることはできない。いいことも悪いこともと、評価は際限ない。とんでもない時代に入ってしまったものです。
地下足袋をネット注文したら、その後1年ほどパソコン開けば地下足袋の広告。「隠れた」つもりが「頭隠して尻隠さず」です。だからクレジットカードの使用はゼロ、おかげで不便なこともあるが受け容れざるをえません。「包丁も使い放題」というから、なんとか折り合いを付けていかなければなりません。なんと、我が家では包丁もガスレンジもありませんが。

「少子多死社会」は「超孤独社会」! 「1日1食」の配達弁当と、配達新聞、シルバーラブイブそして長尾ブログが、世間との「きずな」です。しかし、きずなは永遠ではありません。「1日」「1日」を大切にしていきたいものです。

Posted by 匿名でごめん at 2024年10月11日 09:18 | 返信

私は、遺言書も伊丹市の公証役場で作ったのですけど、遺言執行人を選ばなければいけないそうです。
白内障の手術で市民病院に入院しようと思ったら「保証人を出せ」と言われて、市役所の看板に書いてあった「行政書士」に保証人になってもらおうと思ったのですけど、芦屋市や川西市の行政書士も来て、3人で「任意後見制度にはいってもらわなければいけない」とか既に遺言書は作ってありますというと「遺言書を行政書士に書き直すことを承諾する」という書面にハンコを押してくれとか言われて、怖くなって、お断りしました。すると「市民病院の入院するから保証人になってくれと言ったのだから、市民病院に入院しなくても保証人の代金5万円をはらえ!」と言われて、怖いので5万円を投げつけて転がるように逃げてきました。
市役所の無料相談で弁護士に相談したら、「行政書士に保証人になる権利もないし、遺言書を書き換える権利もない。任意後見人になる権利もないのに」と言って怒っていました。私がお礼を言って帰りかけたら、市役所の人が「宝塚市が、行政書士に頼んでいるので安上がりなんです」と説明して弁護士を、なだめていました。
おひとり様の老人やお婆さんは多いのに、このようないい加減な行政書士がいるなんて、皆さん大丈夫かしらと不安です。
鍼灸師会は自民党の鴻池瑞祥参議院を顧問にして「鍼灸師も医師であること」を参議院に上程するなどとだまされていたし、介護支援専門員協会も自民党のもと厚労大臣を顧問にしてケアマネジャーも国家資格にして貰うことができる」とだまされています。
皆さん自民党にだまされているのです。
私は自宅で、のたれ死にしたいのですけど、自治会と不動産屋が許さないと思います。不動産屋は、初めに開発した時にメガバンクに安く売り渡して、メガバンクが自分の経営するメガバンクの銀行員が退職するときに安く売り渡しているので銀行員の自治会役員が不動産屋の方針を指導しています。自治会は「老人は、早く老人ホームに入居して近所に迷惑をかけないように」勧めます。

Posted by にゃんにゃん at 2024年10月11日 11:11 | 返信

この評論家の方も唯一の家族である弟さんに絶縁される一歩手前だったにしても、なんとか火葬と多分納骨もしてもらえるのはラッキーというべきでしょうか。SNS上でそのコミュニティへの挨拶も一応してもらえてるし。

私はSNSも特にやっていないし、友人も少ないので夫に先立たれて日本に帰って余生を過ごした場合、孤独死する確率が高いです。今の帰省先の巨大なマンションは土地柄かプライバシーを重んじる傾向が強く、入居者同士の付き合いは少なく、実際孤独死する人が時々あると住人から聞きました。もし私が引き継いでもそこには住まないつもりです。いくら環境が良くても自分には合わないし、もっと生活感がある、ごちゃごちゃした下町みたいな所に住みたいと思うからです。
近所の人が、あれ、ここ2、3日見かけないなあと言って訪ねてくれるような所が理想ですが、もう日本ではそんな場所は無いかも。

居住国ではご近所に家庭事情や行動を全て把握されているので、孤独死はあり得ませんが、逆にプライバシーが全然守れないのでまあ両極端なのも困りますね。

Posted by Yoko Oda Thapa at 2024年10月11日 11:45 | 返信

今晩は。
同じ部落で、隣や裏前でも、全く交流無しで、何年かぶりに、公民館や村の行事で見かけるだけ。
日本人は、30年も40年も顔を合わせてても、よそよそしい為、仲良くなる事は、難しいですから。
昨今は、「アレ」が原因⁉︎で、突然死が、増えてると思います。
父の友人で「アレ」を打って突然死してる人もいます。
「いつまでマスクを着けないと駄目なの?」と聞いてくる人がいます。
新コロちゃんって口裂け女やコックリさんと同じ様な物です。
その事に気が付く人は、殆ど居ないみたいです。
だから、怯えて、死ぬまで、打ち続けるんです。

Posted by 三毛猫 at 2024年10月12日 03:55 | 返信

「遺言書」のことで公証役場や専門士業のかたと行き違いがあるようですね。   
❶「遺言公正証書」の場合も「自筆遺言書」の場合も、「遺言執行者」が指定されていなくても有効です。
❷「遺言執行者」を指定したい場合、「法定相続人」や「士業以外の一般人」が「未成年または破産者」でなければ、「だれでも」指定することができます。

匿名でごめんからにゃんにゃんへの返信 at 2024年10月12日 11:01 | 返信

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