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証拠を捏造した検察官は裁かれるのか

2024年10月10日(木)

袴田事件は、58年もかけて冤罪と認められた。

証拠を捏造した検察官と死刑を求刑した司法の

罪はどうなるのか?誰もが袴田さんになりえる。

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僕は、今の司法はおかしい、と思う。


捏造(でっち上げ)しても、もみ消しても、裁かれない。


近年、司法の犯罪があまりにも多すぎる。



以下、毎朝、愛読している勝谷さんメルマガから

転載させて頂く。(怒られたら削除します)


故・勝谷誠彦さんの眼である。


ーーーーーーーーーーーーーーーー



「勝谷誠彦のxxな日々」(2018年6月12日号)


<日本国の司法にとっては大きな踏み絵だということだ。私は最下層ながらボクサーの端くれとして、いまの若いひとたちにとっては地味であろうこの話題をとりあげてきた。そこで大きな動きが。

 <袴田事件/再審取り消し/血痕鑑定、信用性否定/東京高裁>  

https://mainichi.jp/articles/20180611/k00/00e/040/173000c  


<1966年に起きた「袴田事件」で死刑が確定し、2014年の静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌元被告(82)の即時抗告審で、東京高裁(大島隆明裁判長)は11日、地裁決定を取り消し、再審請求を棄却する決定を出した。地裁が再審開始の根拠とした弁護側のDNA型鑑定について「信用性は乏しい」と判断した。>  


半世紀も前の事件である。証拠も劣化している。いろいろと資料も読んだが、正否を判別するのは、いまの私には難しい。ただし、日本人の矜持としてひとつ。82歳の老人を更に鞭打つ意味があるのだろうか。身柄が出ているのはいいとしても、それを公式に「社会で一般に生活していいですよ」というのが、良識ある裁きではないかと考える。


この事件に関しては、私は署名運動にも協力してきた。いちおう元記者としていろいろと見たが、正直いって古い話なので何が信実かは、記者の目としてはわからない。ただし、くりかえすが、かくも長くの拘留で弱り切っている元被告に更に過酷な刑を課する必要があるのかどうなのか。欧米の友人たちは「信じがたい日本の人権の感覚」だと怒るというよりもあきれ返っている。  


こういう司法の狡さを私はずっと見てきている。帝銀事件などが典型であった。焦点のひとが亡くなるまで、インポ裁判官どもは、逃げているのだ。わがイマオカジムでは入ったところにノートがあって、練習生たちが袴田さんの無実を訴える署名をずっと書き続けてきた。そんなに勉強しているわけではないだろう。けれども私たちは「ボクサーは悪いことはしてはいけない」をたたき込まれている。ましてや袴田さんはプロだった。


 ボクサーは、拳が武器だ。だからこそリングの外では使ってはいけない。こんなことは本能のようにわかっているので、私たちは袴田さんがやったとは思えないのである。賢い裁判官たちからいわせると、頭なぐられておかしくなっている知能指数の低い馬鹿の言い分であろう。どっちが正しいのか、とことんやろうじゃないか。>



そして10年前の記事。



「勝谷誠彦のxxな日々」(2014年4月15日号)


 「一億総懺悔」という言葉が大嫌いだが、袴田巌さんの事件に関しては、ここまで救い出せなかったことを日本人としてみんなが反省すべきではないかとまで私は思う。  


私は死刑存置論者だが、何度も触れているようにだからこそ、その判決には慎重な上にも慎重でなければいけないと考える。と同時に死刑の判決を受けた受刑者にしても、袴田さんのようにいつそれがひっくりかえるかわからないという想像力が必要だ。つまりは、刑が執行されるその瞬間までは、きちんとした人間としての扱いを受けるべきなのである。その人権感覚が、なぜここまで北朝鮮のように愚劣なのか、私は司法関係者に聞いてみたいほどである。  司法の高級官僚たちは「批判されること」がない聖域にいる。しかしそれは人を断罪する立場にいる以上、許されないことだ。今日はこのことにもあとで触れたい。  


袴田さんが、やっと私たちの前に直接姿をあらわしてくれた。

 <袴田さんピース/半月ぶり公の場に>  http://digital.asahi.com/articles/DA3S11084670.html

 <「袴田事件」で死刑が確定し、再審開始決定で釈放された袴田巌さん(78)が14日、ほぼ半月ぶりに公の場に姿を見せた。日本弁護士連合会が東京都内で開いた報告集会に出席し、「よろしくお願いします」とあいさつした。>  


涙が出る。よく頑張ってくれた。この歳まで闘い続ける事ができたというのは、ランカーのボクサーとして鍛え抜いた日々があったからだろう。今やランカーではない。袴田巌は名誉世界王者だ。しかし。


 <袴田さんは姉のひで子さん(81)と出席。兄の遺品というジャケットを着て、ピースサインを作り、会場に入った。マイクの前で積極的に話そうとしたが、うまく話すことはできなかった。弁護団は長期の拘置による拘禁症状とみている。>  


この責任を日本国はどうとるのかね。再審制度というのは「ひょっとすると冤罪かも知れない」という危惧のもとに作られている。であれば、再審で(袴田さんはまだ確定していないが)無罪となった時には、拘束した時と同じ状態で家族のもとに戻すのが国家としての責任ではないのか。もちん加齢によるさまざまな障りは出て来るでしょうよ。しかし、懲役ではなく確定死刑囚であれば、その瞬間まではきちんとした心身の状態を維持するはずではなかったのか。  


はからずも今の袴田さんの症状は、それがなされていないということを示している。先日も書いたが、2、30年前までの死刑囚は前日に通告があり、家族との別れも許されていた。国権の最高機関である国会が法律を決めたわけでもないのに、いつの間にこんなことになったのか。だからズルズルと「実態」をかえていく官僚は怖いのだ。


私たちが選んだ政治家による文民統制がなされていなかったことになる。袴田さんがどうしてこういう状態になったのか、国会は法務省の役人を呼んで、きちんと問いただすべきだ。  新聞各紙は今回の集会を「袴田さん」という呼称で伝えた。読売新聞だけが違ったことは特筆しておきたい。


 <袴田元被告がVサイン、支援者に「よろしく」>  http://www.yomiuri.co.jp/national/20140414-OYT1T50073.html  


大マスコミの卑劣さを示す典型的な例である。<元被告>って何だよ。そのあと「確定死刑囚」になっているのだから「さん」づけをする根性がないのなら「袴田死刑囚」と書くがいい。だって再審はまだ始まっていないのだから「身分的」には「死刑囚」である。他の大マスコミは腐ってもそれぞれの取材で無罪を確信しているから「袴田さん」という呼称にそのオピニオンを込めているのである。読売新聞は違うということだね。  


その袴田さんを巡って、講談社がいい仕事をしている。そう、これを本来ならば新聞社やテレビ局といった大マスコミがやるべきなのだが、記者クラブでズブズブの連中にできるわけがない。『現代』よくやった。記事のトップをリンクするべきところだが、今回はまず見せたい図表が載ってきる最後のページを貼る。  


<袴田巌さんの捜査と裁判にかかわった、主な刑事・検事・裁判官>  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38938?page=5  


ぜひ覚えておいていただきたい。ちょっとここは隣国の告げ口ババアの真似でもしますか(笑)。「勲章もらっているけど、あの人は無実の方を殺しかけたのよ」とか囁きましょう。何よりこの方々の栄達ぶりを見てくべし。やはりトップページもリンクするので、順に読んでいって欲しい。。  http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38938  


当時の現場での異様としか言えない振る舞いは敢えて引かない。ここではそうした、下手をすると無実の人を殺す「殺人犯」になっていた連中がどういう栄誉を与えられているかについての記録を引いておく。繰り返すがよく取材している。いい記事だ。週刊誌根性を見せてくれているね。


 <吉村検事はその後、長崎地検佐世保支部長、東京高検検事、甲府地検次席検事、仙台地検検事正と順調に出世。'02年春の叙勲で勲二等瑞宝章を受章している「エリート検事」だ。>


 <「原判決に事実誤認はない」と上告を棄却した宮崎梧一最高裁裁判長は'86年秋の叙勲で勲一等瑞宝章を受章している('03年に死去)。>  


<「5点の衣類は長期間、味噌の中に漬け込まれたことは明らか」「共布の発見に証拠の捏造をうかがわせる事情は見当たらない」と袴田さんの足かけ27年におよぶ再審請求を棄却した最高裁の判事にしても、今井功裁判長と中川了滋裁判官がともに旭日大綬章を受章している。>  


旭日大綬章は親授ですよ。ということは、こいつらは畏れ多くも天皇陛下を騙しているのである。本来ならば剥奪せよと私は言いたいが、綸言汗の如し。陛下がなされたことは変更できない。昔ならば君側の奸が腹を切って詫びたことだろう。  


実は日本国はなかなかに怖い国なのである。あなたも、あなたも、いつ「犯罪者」にされるかわからない。司法によって「犯罪者」にされることはなくとも、下劣なメディアや衆愚の手にあるネットによって、いつでも「水に落ちた犬」にされる。そうならないためには、よほどの注意をし、手に武器を隠し持っていなくてはいけない。  


私なんて「逮捕されていないだけ」である(爆笑)。安全保障についてよくここで書くが、それを学んでよかったと思うのは、自分を護ることに役立つからだ。しかし責任を持って護れるのは自分だけだ。畢竟、私はこうしてひとりだけの人生だ。  でも袴田さん、みんなの前に出られてよかったね。きっと、体調も良くなる。後楽園の「袴田シート」に座る日を待っているよ。>



ーーーーーーーーーーーーーーーー



この勝谷さんはもうこの世にいない。


いれば、100%、11月の県知事選に出馬していただろう。


僕は応援していただろう。



この件に関しては、Xのスペースで話したので聴いて欲しい。




PS)

話題になっている2本の洋画を観た。


「SOUND of FREEDOM」と

「CIVIL WAR」



感想は書かない。


一言だけいうならば、ネットの評価とは全く違っていた、こと。


僕は僕の価値観で動く。





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この記事へのコメント

「司法によって『犯罪者』にされることはなくても、下劣なメディアや衆愚の手にあるネットによっていつでも『水に落ちた犬』にされる」。言葉遣いはかなりご乱暴ですが、まさにそのとおりです。いくつかの新聞は、事件当時の記者が書いた記事を紹介し反省していますが、いくつかの新聞は今回の再審判決を批判する検事たちの詭弁をわざわざ囲み記事にして恥じません。

このコメント欄でも、事実に基づかない職業的インフルエンサーの「ネット情報」が意図的に拡散されています。あるいは個人の尊厳・幸福追求権を認めず、LGBTを自認するひとびとを揶揄したり、選択的夫婦別姓制度に抵抗する統一教会思想が拡散されています。私は「選択的・・」より「戸籍制度解体・夫婦別氏制度」に賛成ですが、いまだに「家父長的家制度の残滓」に固執する「ネット情報」にはあきれるばかりです。

Posted by 匿名でごめん at 2024年10月10日 12:13 | 返信

長尾先生の”Xスペース長尾和宏”を聞きたいと思ったのに”ニコニコ動画の長尾和宏”しか出てきません。
イーロン・マスクのXスペースも追い出されたのでしょうか?
プリンターをEPUSONに変えてから、調子がわるいです。
機会おんちなんで、さっぱりわかりません。

Posted by にゃんにゃん at 2024年10月10日 10:57 | 返信

すみません。買い物から帰って来て「X長尾」で検索したら”Xスペース長尾和宏”が出てきました。
昼間は、ニコニコ動画が出てきたと思うのに、私が認知症なのでしょう。

Posted by にゃんにゃん at 2024年10月10日 07:21 | 返信

かずくん、こんにちは。


なかなか忙しくて、袴田さんの裁判や話題も追えないのですが、何十年もかかり勝ち取った判決なので、風化させないように分析して認識とある一定の結論まで辿りつかないといけない道筋なのでしょうね。

「犯罪心理学」という分野がある様に、「特権心理学」という学問分野が必要なのではないでしょうか。同時に「特権犯罪心理学」という分野もね。
もし、これから人類が生き残れるなら何十年どころか、何百年かけて分析していかないといけない事なのでしょう。


かずくんは、よく冤罪で監獄されている大切な友人のお話をされていますが、袴田さんの様子も一緒に調べていると、美輪明宏さんが時々仰っている「地獄、極楽は、胸三寸にあり」という言葉が、最近よく浮かびます。

私は最近、その言葉の意味と生かし方が何となく分かって来た気がして、ちょっとは成長したのかな…と感じています。
でもそれは秘密のままにしておきます。内緒です(笑)


子どもや若者を大切にする事は、当たり前過ぎる事なのですが、どうして多くの人達はそれが難しいのでしょうか。
不思議だけど、そこは人類全体の課題なんだろうな…と思います。
そういいながら、子どもの世話や掃除に追われているのですけど(笑)、まあ誇りを持って日々過ごしています。


でも、かずくんもやっと手に入れた自由な日々なのですから、毎日の中で幸せを感じながら過ごしてくれたら良いな、と願っています。

今日も、応援しています。

Posted by 白夢 at 2024年10月11日 02:14 | 返信

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