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さよなら、楳図かすおさん

2024年11月22日(金)

なんか分からんけど、この人を好きだったみたい。

亡くなってから初めてそれに気づくことが、ある。

漫画家の楳図かずおさんが、そう。 さようなら。

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漫画家・楳図かずおさん 

寿命を生ききった「天寿がん」と呼ぶにふさわしい終わり方 

愛の大切さ発信し続けた偉大さ

夕刊フジ 長尾和宏  →こちら




町医者を引退し、僕は医師としてこれまで担っていた様々な役職を降りました。余生は好きなことに時間を費やそうと、遅咲きの歌手デビュー。秋のライブを終えたところです。


今回のライブテーマは「俺を止めるな!いろんな愛のカタチ」。ええ歳して愛を語るな? いえいえ、高齢者になってから分かる愛がたくさんあります。


 精神科医のジークムント・フロイトは晩年「人生において大事なことは何か?」と訊ねられたとき、「愛することと働くこと」と答えたという有名なエピソードがあります。


働くとは何も賃金労働だけを言っているわけではありません。愛する人のために働ける、働くことで愛を分かち合える...「愛」と「働」はじつは不可分なのだ。この人の人生を振り返り、よりそんな想いを強くしました。  


漫画界のレジェンド・楳図かずおさんが10月28日に都内の病院で死去されました。享年88。死因は、胃がんとの発表です。  


楳図さんはこの7月、自宅で倒れて緊急搬送。そこで末期の胃がんと診断されました。


9月からはホスピスに入院し、「痛いのは嫌い」と注射も点滴も受けず、内服薬のみ受け入れていたといいます。亡くなった当日も、お気に入りのドリンク剤とおにぎりを所望。


ドリンク剤を口に含み「おいしい」と言ったあと、まもなく天に召されたそうです。 「なぜ胃がんの早期発見ができなかったのか?」という報道も拝見しました。食欲の減退など、体調の異変は楳図さんも感じていたはずです。だけど検査を受けるか否かは、本人が決めること。


ギリギリまで医療とは無縁で自宅で過ごせていたのですから、早期発見されなくて本当に良かったと私は思います(今年1月に亡くなった桐島聡もこんな最期でしたね)。  


楳図さんは男性の平均寿命を越え、まもなく90歳に手が届く年齢でした。寿命を生ききった「天寿がん」と呼ぶにふさわしい終わり方だと考えます。  楳図さんは80年代、『わたしは真悟』という作品を発表しました。


ある日、家にやってきたロボットが自我を持ち始め現実世界を支配してゆくというSF超大作です。令和の今を予見していたようなこの作品、「真悟」と名付けられたロボットに主人公の少年はどんどん言葉を覚えさせます。


しかし「真悟」は言葉の一つ一つをエネルギーに変換し、愛する人を守っていく。そして最後に残った文字は、アとイでした。つまり愛≒AI?  楳図作品はいつも、愛のメッセージに溢れていました。


「言葉のなかにすべてがある」と語ってもいました。人を愛することの大切さを発信し続けた偉大な漫画家は、これからも多くの読者から愛され続けることでしょう。



ーーーーーーーーーーー




今日は久々に行きつけのライブハウスに行った。


気がつけば、半年以上、そこに行っていなかった。


初めての歌手と、初めての演奏者たち。


新鮮だった。



考えてみたらライブが終わり、ホッとする間もなく、

なんやかんやの雑用に追われて、音楽を忘れていた。



飲み足りなくて、カラオケスナックをハシゴした。


酔っぱらいのサラリーマンたちと一緒にカラオケを歌った。


尾崎豊、などなど。



「今夜、俺は楳図かずおだ!」なんて呟きながら帰路についた。




今日は、東京で次の映画の準備。


明日は、静岡のイベントに参加。





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この記事へのコメント

かずくん、おはようございます。


本当の意図が伝わるのであれば、離れることも意味があったと感じました。
◯◯さんも仰っていましたが、非常に厳しくなる一方です。
ただ気がついている人達は、ずっと気がついていますよ。
なかなか力が及ばず、本当にごめんなさい。


楳図かずおさんの最後のお食事、すごく素敵ですね(笑)
アーティストの自負を強く持って、死ぬまで周囲に絶対流されず、自分を保っている人間って、病院でもどこでもごく少数ですが、必ず一定数いますね。
駄々をこねている様に見えるけれど、最後は何となく立派です(笑)
そういう方達は、不思議とずっと忘れられず記憶に残っています。


こういう穏やかな文章は素敵です。
そういう時は書こうかな、と思います。
来週のゲストのくらんけさんも、とても自分を持ってて流されない方なので、少し楽しみにしています。


今日も、応援しています。

Posted by 白夢 at 2024年11月22日 07:11 | 返信

昨日の内容ですが、コメント欄、先生の意向であれば、全くかまいません。ですが、親が、ワクチン後遺症の様になった時、コメント欄の助言が、大変助かり、私に勇気づけてくれた事、今でも感謝しています。本来の用途では無いので矛盾していますが、どんなにありがたかったか。皆さんの考えからも、多く学べた事も確かです。今後、情報入手が難しくなります。でも諦めずに生きます。長尾先生、ありがとうございます。

Posted by みかんです at 2024年11月22日 09:58 | 返信

病院や痛い治療が嫌いだった楳図さん。お気持ちはよくわかります。私はそれ以前に検査をしてその結果が出るまで待っている間のストレスにすら耐えられない小心者です。
だから症状が出ないとそれも我慢できないくらいでないと病院行きません。早期発見出来なくても自業自得と思っています。

私の叔母はもうすぐ98ですが、昨年秋に乳がんが発覚しました。それも進行がん。県立総合医療センターの若い女医さんは、ご年齢もあるし手術や抗癌剤はやりません、でもこのままでも寿命に影響しないかもしれないですよ、とサラッと言われたのでそうなのか、と思いました。その後長尾先生が天寿がんについて教えてくださったのでよく納得出来ました。

楳図さんの作品で漂流教室という小学6年生の男の子が主人公の漫画を電子版で読んでみたいと思っている所です。試し読みしたところ、思春期に差し掛かった男の子の心理、母親との関係性をリアルに繊細に描かれていて流石だなと思いました。先生の言われる彼の作品の根底を流れる、愛について感じ取ることが出来ます。

Posted by Yoko Oda Thapa at 2024年11月22日 03:49 | 返信

今晩は。
母は、8人兄弟姉妹、5人が、腺癌、血液癌で亡くなりました。
癌になったとしても天寿癌である様に、食べ物等、身体に入れる物に気をつけたいです。
楳図かずお氏、子供心を持った方でしたね。
自宅に滑り台なんて、可愛らしいです。
でも、子供心を失ってしまった大人達には、理解出来なかったのが、残念です。
あの超ド派手な家は、どうなってるんでしょう?

Posted by 三毛猫 at 2024年11月23日 12:48 | 返信

昭和の子供時代、貸本屋がまだあって、一冊30円くらいで、昔は怖い話は、つのだじろうさんの「恐怖新聞」やら楳図かすおさんの「おろち」がおいてあったの覚えています。一冊30円くらいだった。昭和50年代あたり。今は全部デジタルですね。貸本もなくなった。あとは江戸川乱歩さんの作品を漫画化して高階良子さんとか、結構古いなと思うのが火星の話や11人いるなどかいた萩尾望都さんの作品とかよんでました。中学時代は漫画家目指したことあるから、昔の漫画には少し詳しいです。今は分かりません。「おろち」だけでなく、80年代ホラー少女雑誌、ハロウィンという雑誌があって、そこで楳図さんの作品で「のろい」のシリーズだったか、小川りまという転校生の話よく覚えてます。逆に小学生のとき、父が亡くなり一時アパート暮らしだったとき上の階の方が、少年サンデーかってて、当時、子供が子供会で廃品回収の手伝いしてて、そのもっていく時にサンデー何冊かもらい「まことちゃん」よんでました。ちょっと下品なところもあったけれど、怖い作品とのギャップに驚きました。
そういえば「駄目親父」もサンデー当時連載してたの覚えてます。ちょっと出世した頃だったかな。
懐かしい昭和時代。その思い出壊さないでが一番強いのかもしれません。
まことちゃんハウスの事は、物議の話きいたのは、実は職業訓練校でインテリアデザイン関連の授業のときでした。なぜ住民訴訟になったのか。周囲の美観にあわなかった。EUや、ギリシアとかポスターなるような街並みあるでしょう。あれはやはりそこの街で、そこに突飛な、カラーの家が建てば、その風景全体が台無しになるから、使える色とか決まってらしいのです。芸術家で革新家の方って、岡本太郎さんもそうですけれど、見方によれば、破壊的なパワーもってるから。その風景全体を壊すので、それでそこの風景にあまりいも突飛だからといって苦情がでて、訴訟なったけれど、ちゃんとそういった風景を守る法もあり、そうでないとサイケデリックな街なってしまうでしょう。それで負けたとみました。自分を貫く強さも見せられたけれど、周囲の街並みにそこだけカラフルな違和感を持つ人が少なくなかったようで、楳図かずおさんは偉大な天才と思うし、作品も楽しませてもらったけれど、まことちゃんハウスに関しては、場所がそこでなかったらよかったのにと正直思い、いいとも悪いともいえない気持ちでした。楳図さんご自身は何か自分なりの哲学や思いがおありで、その家で主張したいことがおありだったのでしょうね。それも分かるが、一般的によく聞けば、住民訴訟の話も、楳図さん嫌いとかそういったわけでもなく納得いく面もあり、なんとも言えませんでした。
最近やたら芸術といいながら、受け入れにくいデザインが平気で通る面もありますし。私個人は万博ノアのキャラも嫌いです。誰一人取り残さないとかいいながら、障害持つ人にも老若男女にもすべて上入れられる、それも海外がいってきたようなユニバーサルデザインを重視せず。一つのパビリオンなら構わないけれど。ユニバーサルデザインに沿ってるというのなら、前の万博や、愛知万博あたりまでだったと思う。一部の都合いいところには、誰一人取り残さない。おいてかないとかいいながら、自分等でユニバーサルデザイン掲げて、一部は細胞実験、連想させて気持ち悪いという声は押し殺して、かわいく見ろ、芸術駅に見ろという。安藤忠雄さん含めて、芸術家が沢山おられるから、違う視点をという趣旨は分かるけれど。あくまで私には悪意しか感じなかったデザインだったので。ゲームのグラディウスで出てくるラスボスみたいと思いました。既存をぶっ壊して個性を出すのもいいが、サイケデリックでカオスにもなりやすく、では全体に配慮しすぎて個性を殺していいのか、しかしそこは長年、それでまとまって協調しあうカラーで統一したからポスターになるような美しい風景が生まれてた。ある意味ではそこの場全体の調和を壊す。家のデザインでは賛否が分かれるところでした。多分、場所さえ選べば、いろんな多文化、逆に大阪の難波とかなら凄く受け入れられたかもしれない面白いデザインだと思います。私はもう革新しすぎて、全体主義のような個性を殺すことは望まないが、そこの地域のまとまりをあえて崩して違うところにするもも賛同できない。昔の思い出、前は物価もやすくて上辺でなく困ったときはその声無視で、声だけでなく、怖いおじさんもいたけれど、どうしたのか?なにが悩みか?とその人の本当の悩みにむきあったけれど、今は悩みでない、その状況を盾にしてその人の抱えてるものを広告塔にして、騒いで勝敗に結び付けて何かが進む、ゴリ押されるだけというイメージが強くて。掲載はされなくていいです。

Posted by 心の中の応援者 at 2024年11月23日 08:42 | 返信

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