このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

サクラダファミリアが完成した!?

2026年09月22日(火)

サクラダファミリアが完成したって!?

嬉しいような、嬉しくないような報道。

偉そうに言って一度も行ってないけど。


2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 




在宅医療をやっていたとき、毎年、何軒もの患者さんから「これ、うちで作った梅干しやから食べて」と頂きました。梅干しというのは、家それぞれで酸っぱいものもあり、塩辛いものもあり、甘くしたものもあり、本当にその家の個性よく出ていて、おもしろいなあと思います。


昔から日本人は、梅干しを「一日一粒、医者いらず」と言って大切にしてきました。 梅干しには昔の人の知恵がたくさん詰まっています。梅干しの酸っぱさのもとであるクエン酸には、疲労感の軽減やエネルギー代謝を助ける働きがあることが知られています。暑い季節は汗とともに水分やミネラルが失われますが、梅干しに含まれる塩分は適度な水分補給を助ける役割も果たします。炎天下で農作業をする人や、昔のお弁当に梅干しが入っていたのも、理にかなった知恵だったのでしょう。


今は「塩飴」というのを酷暑対策になめている人も多いようですが、梅干しもおススメです。なぜなら、梅に含まれるポリフェノールや抗酸化成分についても研究が進み、健康維持への働きが期待されているからです。 近年では、梅干しを熟成させる過程で生まれる「ムメフラール」という成分が血流改善に関与する可能性も報告されています。


では、どのように食べるのがよいのでしょうか。 おすすめは、一日一粒程度を目安にすることです。梅干しは塩分が多いため、食べ過ぎは高血圧や腎臓への負担につながることも。昔ながらの塩分15~20%の梅干しは、一粒でもかなりの塩分を含みます。


一方で、減塩タイプは食べやすい反面、保存料や甘味料が加えられている商品もありますので、表示を確認して選ぶとよいでしょう。 食べるタイミングとしては、朝食がおすすめです。ご飯と一緒に食べれば食欲を刺激し、暑い夏でも朝からしっかり食事を摂る助けになります。刻んで納豆や大葉と和えたり、イワシやサバなど青魚と合わせれば、さっぱりと食べられるだけでなく栄養のバランスもよくなります。




***

さて、

驚いたのが、140年以上にわたって建設が続けられてきたスペイン・バルセロナのサグラダ・ファミリアで、最大の主塔「イエスの塔」が完成したというニュース。


1882年に着工し、ガウディが設計を引き継いだのは翌年。彼は1926年に73歳で亡くなりますが、その時点で完成していたのは全体のわずか四分の一ほどでした。そして没後100年となる今年、ようやくその姿が完成に近づこうとしています。


なぜこのニュースが気になったかといえば、この春、尊敬する沢田研二さんがアントニオ・ガウディを演じた『ガウディ・ガウディ』という芝居を観たからです。舞台を観終えたあと、しばらく席を立つことができませんでした。アントニ・ガウディという一人の人間の生き方に、すっかり魅了されてしまったからです。


140年以上という歳月を考えると、私たちは「ようやく完成した」と言いたくなります。しかし舞台を観ていて、ふと思いました。ガウディは、本当に完成を目指していたのだろうか、と。1882年に着工し、ガウディが設計を引き継いだのは翌年。彼は1926年に73歳で亡くなりますが、その時点で完成していたのは全体のわずか四分の一ほど。


ガウディには、有名な言葉があります。


「私の依頼主は急いでいません。」 ‥‥‥‥


ここでいう依頼主とは、神のことです。神の時間は、人間の時間とは違う。 百年も千年も、神にとっては一瞬の出来事に過ぎない。だから焦る必要はない。 完成を急ぐ必要もない。そんな壮大な時間感覚が、彼の建築の根底には流れていました。 現代社会は、とにかく「完成」が好きです。仕事も、勉強も、資格も、人生も、早く結果を出せと言われます。


SNSを開けば、「夢を叶えました」「成功しました」という完成形ばかりが並びます。途中で迷ったり、失敗したりしている姿は、あまり評価されません。 けれど人生とは、本当に完成を目指すものなのでしょうか。


完成とは、すなわち死ではないのかな? 舞台を観ながら、そんな問いを何度も自分に投げかけていました。ガウディは自然を何よりの教師としていました。木は何十年もかけて大木になり、鍾乳石は何万年もかけて成長します。山も川も、大地も、完成という瞬間を持ちません。ただ、絶えず変化し続けています。だからガウディは、建築もまた自然のように育てばよいと考えたのでしょう。


そして、もう一つ、僕の心に深く残ったガウディの言葉があります。


「人間は何も創造しない。ただ、発見するだけである。」


この一言には、ガウディという人間のすべてが込められているように思いました。 人間は誰しも、自分の手柄をほめてもらいたいもの。自分が何かを生み出した、自分が世界を変えた、自分が新しいものを創造した、と考えがちです。しかしガウディはそうは考えませんでした。


自然界には、すでに完成された法則がある。


植物の葉脈も、木の枝分かれも、蜂の巣の六角形も、骨の構造も、すべて合理的で、美しく、意味があります。人間はそれをゼロから創るのではなく、自然の中にある真理を見つけ、それを形にしているだけなのだ、と。


この考え方は、芸術だけではなく、僕は医療にも通じる言葉だと思いました。 医学がどれほど進歩しても、人間が生命を創ったわけではありません。人体の精巧な仕組みを、一つずつ「発見」してきただけです。


病気を治す薬も、人間がゼロから生命を創造したのではなく、自然界に存在する物質や法則を見つけ出し、その働きを理解して利用しているに過ぎません。 ペニシリンも、土壌のカビから発見されました。多くの抗がん剤も植物や微生物がきっかけです。漢方薬も自然の恵みです。そう、イベルもね!!!


現代人ともすると科学や医療が万能になったような錯覚を抱きます。しかしガウディのこの言葉は、「人間の知恵には限界がある」という謙虚さを思い出させてくれます。 自然の前では、人間は学ばせてもらっている存在なのです。 だからこそ、自然を壊し、土を壊し、森を壊し、生態系を壊すことは、自ら教科書を燃やしているようなものなのかもしれません。


ちなみに、ガウディは生涯独身でした。知恵遅れの妹がいて、縁談が破断になったこともあったようです。その最愛の妹が死に、すべての愛を失ったガウディは享楽的な生活をやめて、晩年には質素な服をまとい、工事現場で暮らすような生活を送りました。


財産も名誉も求めず、ただ神と建築に人生を捧げました。最後は身なりがあまりにも質素だったため、電車の事故に遭っても浮浪者と間違われ、十分な治療を受けられなかったとも伝えられています。 しかし、彼の人生は決して不幸ではありませんでした。完成を見ることができなくても、彼は一日一日を積み重ねていたからです。


はたして、人生も同じなのではないでしょうか。 あらゆる仕事も、人間関係も、「完成」というゴールはありません。 だから面白い。だから我々は生きているのだ。 今日より明日、ほんの少しだけ成長する。 昨日より今日、ほんの少しだけ優しくなる。 人生とは、完成品を手に入れることではなく、未完成のまま歩き続けることなのかもしれません。


僕はそれを、沢田研二さんのお芝居から教わったのです。 ガウディは亡くなる前、弟子たちにこんな言葉を遺したと伝えられています。


「諸君、明日はもっと良いものを創ろう」


完成したから終わりではない。

今日よりも明日。 明日よりも、その次の日。昨日の自分を少しだけ超えていけばいい。 サグラダ・ファミリアは140年以上の歳月をかけて、ようやく完成へと近づいています。


しかし僕は、この建物の本当の価値は、「完成したこと」ではないと思うのです。 大切なのは、140年間、無数の人々が一つの夢を受け継ぎ、今日よりも明日、もっと良いものを創ろうと努力し続けてきた、その営みです。 私たちの人生もまた、きっと同じです。完成を急ぐ必要はありません。 だって、完成はすなわち「死」なのですから。




PS)

完成したくない。


だから、死にたくない。

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

コメントする

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ