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1月31日(土)

2009年01月31日(土)

肝臓病学の権威である岡上先生の前座で講演させて頂きました

 最近、講演やら色々重なり、毎日何をやっているのか自分でもよく分かりません。講演テーマも、在宅医療→ピロリ菌→タバコ→肝硬変と、一貫性がありません。講演のスライド作りも一夜漬けどころか講演10分前まで車の中で格闘している始末です。

  今日の夕方は、第15回尼崎肝疾患懇話会で肝臓病学の権威である岡上先生による「C型肝炎の最新治療」の前座として、「肝硬変・肝がん診療の病診連携と在宅医療」について話しをさせて頂きました。 
 
 「インターフェロン治療や肝がん治療、さらには肝移植などで病診連携の意義は益々高まる。肝硬変末期や肝臓がん末期は在宅医療のよい適応であるが、非担癌肝硬変症の在宅看取りは、肝性脳症下では本人の意思確認が不十分など、倫理面に深く配慮すべきである。こまめな病診連携により数年以上の長期予後が期待できる場合もある」
といった内容をお話しました。

  丁度、今週、政府にC型肝炎のみならずB型肝炎患者団体が医療費補助の運動をしており、そのことについても触れました。C型肝炎のインターフェロン治療費助成も始まりましたが、まだ十分に活用されておらず予算が余っていると聞いています。 
 
 その後クリニックから徒歩1分にできた、明日オープン予定の「ソルトスタジオ」で岡山からの金城先生たちとマイルド温熱療法に関する臨床研究の打ち合わせを行いました。             

 
 帰ろうとしたら危篤状態の患者さんから往診依頼がありました。「今夜がヤマである」とお話し再び自宅近くまで帰ったところで、
別のがん患者さんから激しい痛みを訴える携帯電話が鳴り、慌てて引き返しました。この患者さんは昼にも呼ばれましたので今日2回目の緊急往診です。激しい痛みで、またパニック状態です。

昨年から激しい痛みが続くためモルヒネを開始して、どんどん増量して来たのですが、今夜はさらに増量しました。昨日、長時間待っただけで何の意味のなかった診察を受けたがん拠点病院の主治医は、昨年から一貫して「モルヒネは飲んじゃだめ」と患者さんに説明しています。私は「そんなもん、痛いのは痛いんだから私を信じて指示どうりモルヒネやレスキューを飲んで下さいね」と、今夜も説明しました。

しかしがん拠点病院って一体どうなってるの???連日連夜こんなに痛がっているのに、モルヒネは使うなって。全く理解できません。もしかしたら開業医がモルヒネを使うことが気に入らないのかな?まさか・・・。


  愚痴になりました。帰宅したらまた午前様で、家内に怒られました。

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