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2月16日(月)

2009年02月16日(月)

仲間のタバコの煙で呼吸が止まりかけた肺がんの患者さん

 「肺がんの患者さんが呼吸困難で苦しがっている」と聞き、昼休みに緊急往診しました。苦しいながらも気分転換のため友人の車に乗って酸素を吸いながら短時間外出され、ちょうど家の前まで帰ってきたところで、バッタリ出会いました。家に入って診察すると衣服からタバコ臭がプンプンしてきました。友人たちのタバコの煙が患者さんのパジャマにタップリ付いているのです。案の定、肺がんの患者さんは家に上がるなり激しい呼吸困難に陥り、喘息の重積発作のような呼吸になりました。

 病人を苦しめておいて何が友人なのか、と思いましたがそこはグッと我慢。受動喫煙の怖さを知らないだけなのです。そうそう「タバコを憎んで人を憎まず」でした。それにしても、タバコで肺がんになり、タバコが吸えなくなった末期状態でもまだ友人のタバコの受動喫煙に苦しめられている、しかもその事実にすら気付かない、という現実。

 「ニコチンの呪い」の根深さを改めて感じるとともに、春に出版予定のタバコの本の完成を急がなければ!と思いました。

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