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2月2日(月)
2009年02月02日(月)
ワーキングプアならぬ糖尿病治療プア ―インスリン管理料の3割負担は高すぎる―
インスリン注射をしている患者さんは管理料が高く、薬剤費、検査費など全部含めると3割負担の人の場合、月に6?9千円ぐらいの自己負担がかかります。一所懸命働いても、社会保険料、介護保険料、医療保険料を納めると僅かの手取りしか残りません。その中から毎月の医療費が1万円近くかかるインスリン治療は非常に辛いと言われます。
経済的理由で治療中断の患者さんは沢山おられますが、特にインスリン治療の患者さんに多いようです。これはインスリン管理料の患者負担が他の管理料に比較して高いからだと思います。本当は医師の技術料として決して高くなく、むしろ安いぐらいなのですが、患者さんの負担率が3割だとこのような割高感が目立ち、多くの受診抑制が起きます。インスリン治療の中断は必ず悲惨な結末になります。
治療中断されないためには、例えばインスリン注射の患者さんは2割負担にするとか、何らかの患者負担軽減対策を打たないと、可哀そうで見てられません。
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この記事へのコメント
こんばんわ
その患者さんの収入はいかがですか?
仕事は?
貯金は?
生活保護の申請をしたほうがよいのでは・・?
もしよろしければご紹介ください
尼崎市議 義村 玉朱
Posted by たまちゃん at 2009年02月11日 11:32 | 返信
コメントありがとうございます。背景に関して具体的なことは何も知りません。
想像では手取り20万円以下で貯金などは知りません。時には生活保護を勧めることもありますが、この人は働いていますので対象にならないと思います。重症なのに現実に受診していない人がかなりいることを伝えたいのです。2割負担と3割負担では、40%の受診抑制が起こります。特にインスリン治療のようなやや高額な医療ではその抑制は顕著になります。何らかの対策が必要だと感じます。
Posted by 長尾和宏 at 2009年02月14日 01:35 | 返信
随分遅くなってしまいました。
40歳台でも、仕事があっても
収入が国の定める最低生活費をわっていれば、申請はできますよ。貯金があるとダメですが・・・
例えば、医療費の負担がその収入を圧迫していたら何らかの手段はあるかもしれません。
医療機関でなかなか個人情報を細部まで得るのは難しいですよね。
気になる患者がいらっしゃいましたら、いつでもご相談に応じますのでお気軽にお申し付けください。
Posted by たまちゃん at 2009年03月14日 12:02 | 返信
>医療機関でなかなか個人情報を細部まで得>るのは難しいですよね。
しつこく聞くと「これは警察の取り調か?」と怒る人もいて結構気を使います。しかし、病気だけでなく患者さんの背景を診るのが町医者ですから頑張って聞かないとね。最近は生活保護のケースワーカーさんから結構厭味を言われるので安易に生活保護を口にすることを控えています。市当局からすれば、一人でも生活保護を減らしたいようで、その苛立ちがモロに開業医に向かうこうとがあり、板鋏みになることもあります。
Posted by 長尾和宏 at 2009年03月23日 01:52 | 返信
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