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集団的個別指導を受講しながら思ったこと。

2009年10月01日(木)

 今日の午後は近畿厚生局兵庫県支部主催で開かれた集団的個別指導を受講しました。講堂一杯に集められた約400人に対して役人や医系技官から保険診療のルールの説明がありました。もちろんあまりいい気はしませんが、国民皆保険制度を守るためには規則の遵守は当然だと思いながら聞いていました。今年から「レセプト点数が、透析を除く各診療科目の中での上位8%」を対象に呼び出されましたが、同様の全国各都道府県で集団的個別指導が行われているようです。高点数=悪(である可能性が高い)という根拠で呼び出されます。

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 当院のようにかなり在宅医療を行う医療機関は、当然一般内科のみの診療所より高点数になると思われるので必ず呼び出しがかかります。MLなどで知る限り、全国の在宅医は全員、呼び出しをくらっているようです。「透析」は認知されており別枠になっていますが「在宅」は、保険指導においてまだ認知されていないと思いました。本来なら、在宅医療は別枠として統計を取るべきでしょう。
 先月、在宅療養支援診療所連絡会という全国組織ができましたが、上記のような保険指導における「在宅医療」の扱いについて提言を出来る唯一の組織であるとも思います。是非、上記の行政指導に対して、しっかり対峙していただくことが大切だと思いました。
 その後、NHKに駐車禁止問題についての取材をして頂いたあと、友人の誕生パーテイに呼ばれました。プロゴルファー、吉本の芸人さん達といつもながらの楽しい宴会でした。
 

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この記事へのコメント

「在宅」は、保険指導においてまだ認知されていないと思いました。本来なら、在宅医療は別枠として統計を取るべきでしょう。
>確かにそんなおかしなことが医療行政では行われていたんですね 驚きです。

Posted by ojisann at 2009年10月24日 11:51 | 返信

「在宅診療科」を新設すべきだと考えます。この部分は、人工透析同様、別枠で統計を取るべきです。国は在宅医療推進と言っていますが、言うほど在宅医療を信用していません。国が一番病院依存しています。もちろん日本医師会も医療者も病院も、在宅医療を信じていません。こんな素晴らしい世界があるのに、医療者の5%くらいしか気がついていないのは残念です。国民のほうが気づいている人が多い印象です。しかし本当に良いものは放っておいても必ず自然に認知されます。見守ることにしましょう。しかし、気が短いのでついつい言ってしまうのです。ああ、自己嫌悪。

Posted by 管理者 at 2009年11月24日 10:39 | 返信

埼玉で診療所を営んでいる「Drまさきち」と申します。私も在宅を行っているので何度も個別指導に赴き、その度に犯罪者のような取調べを受けております。(笑) そもそも高得点=報酬が怪しいと疑いというか、見せしめのような制度自体がおかしいと感じています。在宅などの特徴のある一部の医療機関や専門分野を集中的に排除するようなしくみに見えてなりません。 保険診療はきちんとルールに沿って行うべきですし、医療は人為的な部分も多いので人為的なミスも生じますし、もちろん是正も必要です。本来なら保険診療を理解してもらう趣旨の個別指導なら、一定期間間隔で全ての医療機関が受けるものだと感じています。
先生の記事をインターネットで見つけ、共感したのでコメントに残させていただきました。

Posted by Drまさきち at 2011年08月07日 09:12 | 返信

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