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警察庁トップと在宅車両の駐車禁止取り締まり問題で懇談

2009年10月22日(木)

 今日は、待ちに待った決戦の日です。がん対策基本法に逆行する、尼崎市南部における行き過ぎた在宅車両をターゲットにした駐車禁止取り締まり問題について、警察庁のトップ5人と懇談しました。トップのオーラが出ていました。警察組織のトップ官僚と直接話し合うなんてことは想像していませんでしたが、梅村聡参議院議員のご尽力で実現しました。

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すでにネットメデイアに掲載された「緑虫との闘い」という小文で私の主張を勉強されていました。駐車禁止除外票を持っていても、尼崎南部のような市街地では道路交通法が優先するため、違法駐車はたった5分で捕まります。先週だけでも2人が10分以内に捕まりました。これが在宅医療従事者のモチベーションを大きく損ねているので改善策を提言しました。1時間40分も話をしました。

 しかし結論から言えば、規則は規則、絶対に守る以外に道はない。この1点につきました。いかなる状況にあっても法治国家である限り、規則を破ることは許されず例外規定はない、との見解でした。尼崎市南部の地域性を十分に説明しましたが、駄目でした。しかし時間をかけて話合ううちにいくつか新しいことを知りました。

1) やや細めの道路で右に余地がない場合や一方通行で右側駐車しかできない場合は、絶対に駐車せず、近くの幹線道路を探して駐車する。私の場合は、2号線や43号線ですが、これまではこんな太い道に駐車すると危ないのでこれまで遠慮していましたが、全く逆であり、堂々と駐車して何の問題もないとのことです。
2) 駐禁取締員は違反車両を機械的に取り締まる民間委託員であり裁量権は一切ない。万一彼らが違法駐車を見逃した場合はそれ自体が問題なので、警察に通報してもらいたいとのこと。
3) 組事務所周囲などを取り締まらないのは、取り締まろうとしても監視カメラで気がついてすぐに外に出てくるからで、ステッカーを張る瞬間までに出てくれば違反はキャンセルされる。フロントガラスに貼る瞬間が運命の分かれ道である。裏を返せば5分程度の猶予はあるとも言える。
4) 医師の場合、緊急往診のみ除外票の使用が認められるが、緊急往診かどうかの判断は医師自らの判断に委ねられている。ここだけは医師の裁量権を尊重するという言い方もできよう。
5) 取り締まり員を接待しろというアドバイスもあったが、本当にそれをしたら贈収賄の罪になる。

まあ、予想された回答でありました。というか、全く予想どうりの結果でした。投げた直球をスコーンと打ち返されました。道路交通法改正はおろか規制緩和の検討自体も難しい印象でした。せっかくの機会ですから、

1) 在宅医療は訪問看護師が主役。緊急事態には通常、看護師が先に訪問する場合が多い。訪問看護の方が除外対象として医師より優位に来るべきである。
2) 同じ意味で、ケアマネージャーも緊急に訪問する場合が多いので医師より上位にランクされるべきである。

この2点をしっかり説明してきました。さすがに警察トップもあまり認識していない在宅医療の要点を説明しました。

 わざわざ1日つぶして新幹線に乗って行きましたが何の成果も挙げられず、ガッカリして帰阪しました。夜は兵庫医大の西口教授主宰する肝炎の勉強会に出席しました。

職員には明日からこう言います。というか、管理者としては以下のように説明するしかありません。

1) 緊急の場合は、交通量の多くてどんなに邪魔になろうと幹線道路に堂々と駐禁除外票を提示して駐車すること。
2) やむを得ず道路交通法上禁止されている場所に駐車する時は、5分以内にするか5分毎に駐車禁止取り締まり員がいないか見に行くこと。時間がかかる場合は、面倒臭いが幹線道路に移動させること。

これ以外の方法では、ドライバーを付けることです。
警察庁の方は、今日の意見を今後の通達改正の参考にすると言ってくれたのがせめてもの救いでした。明日から、気持ちを新たにして捕まらないように在宅医療にとり組みます。
 

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この記事へのコメント

やくざの外車は絶対に駐車禁止シールなどようはらんくせに
本当に情けないです。事故の無いように お気をつけて

Posted by ojisann at 2009年10月24日 11:44 | 返信

わざわざ警察に駐車違反の通報をしても取り締まらないことすらあるのにね。
民事不介入とか関係ないことを言う誤認した警察官もいるのにトップがこれじゃ・・・。

Posted by QK at 2009年10月28日 07:19 | 返信

警察官僚のトップは素晴らしい方々だと思いました。しかし地域の警察を見ているとごく一部の内部は腐敗していると思う時もあります。日本医師会も一部腐敗していますから、どこの組織も同じようなものかもしれません。しかし、あからさまに医療福祉車両を標的にするのは行きすぎであり、間違っています。なぜか暴力団はやりません。密約でもあるのかな?と思うのは自然な疑問です。

Posted by 長尾和宏 at 2009年11月24日 01:46 | 返信

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