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インフルワクチン接種は医療か介護か?
2009年10月23日(金)
季節性インフルエンザワクチン接種が佳境を迎えています。連日、別館で多数の新型インフルエンザ診療を行っていますが、並行して、外来患者さんへのワクチン接種もしています。いざワクチンを打ちかけたら、直前に「なんだか打ったような気がする」という患者さんが何人かおられました。軽い認知症の患者さんに多いのですが、ご家族に確認すると確かにデイケア先で打っているようです。これまでに間違え2回打った患者さんがいました。
ワクチン接種はかかりつけ医で行うと理解しています。肺炎球菌ワクチンに続き、新型インフルエンザワクチンも基礎疾患を確認してかかりつけ医で行うはずです。しかし、一部の介護業者はデイケアに来た患者さんに勝手にどんどん打っています。一応デイケア施設の近隣にある医療機関の管理下で打っているようですが、私は問題があると思っています。
季節性ワクチン接種はワクチン代と看護師の人件費や事務手数料を計算すると約2000円が原価だと私は勝手に解釈しています。一般の患者さんの価格は自由に設定することになっていて、当クリニックでは広くワクチンを打ってもらうため数年前から2000円にしています。2000円で打っていたら「先生、ワクチンで金儲けしないで」と言われた反動もあります。以前、友人の開業医は1000円で打っていたそうですが、医師会から「そんなに患者を集めたいのか」と、えらく怒られたそうです。一方、65歳以上の方には約4000円という公定価格があり、自己負担が1000円で約3000円の公的援助があります。今回、新型ワクチンは3600円の全国統一価格になりましたが、季節性ワクチンもできれば統一価格にしてもらいたいものです。安いと同業者に、高いと患者さんに怒られます。
話が飛びますが、地域にいると様々なものを目にします。無作為に地域の患者さんの家を回って血圧を測って受診を促したり、インフルワクチン接種を促したり、無料検診を促したり、商店街のど真ん中に机を並べて血圧や骨塩を測ったり、患者の勧誘をするする医療機関があります。路上で医療行為をしたり、介護施設で医療行為をしたりすることは本来、医療法に違反すると思います。さらにあるデイケア施設ではそこに整形外科医、内科医、歯科医などを呼び、「総合病院のようなデイケア」を謳っている業者さんがあり、薬まで出されていて驚きました。定められた医療機関以外で医療行為を行うのは医療法に違反していると思うのですが・・・。こんな違法行為は放任される一方、正規に在宅ケアを行っている在宅車両は5分で狙い撃ちする行政にはちょっと複雑な思いです。
夜は月例の医局会でした。勉強会の後は男5人で深夜まで飲みながら、今後の診療体制について検討しました。
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