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往診先で今日発売の伊勢白山道の「森羅万象?」を頂きました。
2009年11月27日(金)
毎日何軒かのお宅を訪問しています。白衣を着ていないので「泥棒ではありませんよ」と言いながら入っていく家もあります。綺麗だけど冷たい家、汚いけど暖かい家、新しいけど寂しい家、古いけど懐かしい家。家は人間そのものです。天才写真家のアラーキーこと荒木氏が全国を回って名もない普通の人々の顔写真を撮っています。「顔は究極のヌード写真である」と彼は言います。私は「家は究極の人生である」と感じます。今日、ある往診先で不意にご家族から伊勢白山道の「森羅万象?」を頂きました。わざわざ、紀伊国屋書店で今日発売のこの本を今日訪問予定であった私の分まで買って頂いたとのことで本当に頭が下がります。
「与えれば与えられる」「生かせて頂いてありがとうございます」。伊勢白山道という人はこの真理を説くべくブログランキング1位を走り続ける謎の人物です。伊勢白山道の本を頂いたのはこれで6冊目です。よく読んでしっかり精進したいです。
とはいうものの、今夜は参りました。夜の診察終了後に抱えらえながら急患が入ってきました。4日前から腹部の激痛がありずっと我慢していたが、耐えきれず今やっとご家族の車で来たとのこと。「もっと早く来てよ」と思いました。検査や処置をするも激痛が続き、患者さんは唸っています。看護師も事務も検査技師もレントゲン技師も帰れません。「感染性胃腸炎だから今夜は食べないでくださいね」というと「先生は死ねと言うのですか?」と逆切れされます。昼にもギックリ腰の人がやってきて、薬を飲まずに今すぐ治せと言います。安静を指示すると、「明日からハワイに遊びに行かなければならないのに安静になんかしれられるか」と言われました。結局、腹痛の患者さんの処置を終えて帰ろうとすると今度はめまいの患者さんが飛び込んできました。1週間前からめまいが続くため今から点滴をして欲しいと平然と言います。これらをコンビニ受診と言うのでしょうか?医療者なら24時間喜んで対応するのが当たり前と信じているようです。もし断ったらきっとご家族が怒鳴りこんできます。医療者は常に弱い立場です。
今度こそ帰ろうとしたら、携帯電話が鳴りました。「動悸がして不安でしかたがない、診に来て欲しい」と言っています。深夜に緊急往診をすると、動悸は収まっていました。1分間ぐらいだったそうです。「一人暮らしなもんでなにかと不安で」と言われます。こうして今日も深夜の帰宅になります。しかし家に帰れば帰ったで、また「遅い!!」と怒られます。泣きながら(笑)深夜の晩飯を食べますから、ますますメタボになります。まあこんな人生を選んでいるのだから、諦めまましょう。(泣、笑)
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