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「セカンドオピニオン」を聞くべきは、専門医の方ではないのか?

2009年11月30日(月)

  泣きそうな顔をした患者さんが入ってきました。前立腺がんの腫瘍マーカーPSAがわずかに高値になり泌尿器科で前立腺生検を受けた結果、前立腺がんと診断されたそうです。主治医はたくさんのパンフレットを患者さんに渡して「手術しますか?それともホルモン治療しますか?はたまた放射線にしますか?どれにするか次回までご家族でよーく相談してきてください」と言われました。困った患者さんは私に「セカンドオピニオン」を聞きたい、と嵐のような外来にやって来ました。

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  ああ、またこの手の相談か。ホント、情けないなーと思います。この主治医は、患者さんに治療法を選ばせることが「インフォームドコンセント」だと信じているようです。どこで誰に習ったのか知りませんが、やはり若い医師のようです。患者さんは当然、自分で判断できずに「セカンドオピニオン」を聞くべく私のような聞きやすい医者に相談します。しかし私は前立腺がんの専門家でないからよく分かりません。しかし考えてみれば、この医師(一応、専門家?)こそが自分自身で学会・研究会等で「セカンドオピニオン」を聞いて回り、患者さんに分かりやすく指南するべきではないでしょうか?いくら訴訟回避のためとは言え、患者さんに治療法を選ばせることが「インフォームドコンセント」なんてありません。はき違えています。専門医なら専門医らしくはっきり導くべきだと思います。パターナリズムは悪いことではありません。「インフォームド・パターナリズム」を目指したいものです。

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