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生活保護より貧乏な「ワーキングプア」はどう考えてもおかしい。
2009年12月01日(火)
夜診の最後に63歳の男性が入ってきました。高血圧と中等度慢性心不全と糖尿病があります。カルテを良く見ると、2週間投薬なのに1ケ月に1回の受診です。良く聞くと経済的な理由でした。彼はまだ年金は貰っていません。彼は慢性心不全にもかかわらず作業の仕事をしています。20?30kgの荷物を持って運ぶ重労働だそうです。しかし給与は約10万円。福祉になれば14万円貰えることは知っています。出来るならば生活保護を貰いたい、しかし福祉のお世話にはならず自力で生活したい。その葛藤の中で生活し、医療機関にかかっていることを知りました。
彼は国民健康保険料を10ケ月分(=3万円)滞納しています。保険料を滞納すると健康保険証の有効期限は半年に短縮されます。要するに信用がないわけです。アパートの家賃も4ケ月間(=16万円)滞納しているそうです。両親は亡くなり、妻は胃がんで13年前に死別。娘が一人いるが娘にだけは金乞いしたくないとのこと。その気持ちはよーくわかります。そしてこれが、生活保護とワーキングプアの狭間の現実です。
何カ月もしていない糖尿病の血液検査なんてとても言いだせません。何千円もする季節性インフルエンザワクチンや優先患者である新型ワクチンの接種もとても言い出せません。しかし「どんなことがあっても血圧の薬だけは飲んでください」とは言いました。
「生活保護より貧乏なワーキングプア」なんてどう考えてもおかしい。正直ものが馬鹿を見るとはこのことです。毎日ワクチン接種をしていて思いますが、何故、生活保護が無料で、この患者さんのような人が3600円なのでしょうか?本来は逆ではないでしょうか?政府には、よーく考えて頂きたい事例でした。

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この記事へのコメント
先生のお話を伺うと一体何が正しくて何が正しくないのか、ということを
考えさせられます。年金を払うのは勿体ないから、年を取って生活が苦しく
なればその時は生活保護を受ける、という若い人もいると聞きます。
母親から何億という「お小遣い」をもらっている日本の国主の「庶民感覚」
とはどんなものなのでしょうね。MRIで覗けないものでしょうか(笑)
Posted by ちろる at 2009年12月04日 06:51 | 返信
ちるるさん
鳩山総理は金持ちだから、何億円の子供手当もしょうがないと思います。そんなことより、思い切った改革をバッタバッタやって欲しいのですが、何もかも中途半端です。「友愛やめて武士道にします」なんて言い出してくれないかな。
生活保護問題は大変難しい。これ以上増えると支え切れなくなります。
Posted by 長尾和宏 at 2009年12月05日 12:31 | 返信
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