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大病院へのコンビニ受診が止まらない。病院医師は何故怒らない?
2009年12月02日(水)
90代の在宅患者さんのAさんを週1回訪問しています。訪問終了時に娘さんが、申しわけなさそうに言いました。「土曜日に母親が腰痛を訴えました。長尾さんに行こうとも思ったけどもB大学病院の方がすいているのでタクシーで行って診てもらいましたが、,親切に診てもらい異常なしと言われました」と。大変満足そうに言いますから、返す言葉が見つかりません。
別の90台の寝たきり老人の在宅患者さんの娘さんは、「先日、母が目まいがするので、C大学病院までタクシーで連れて行きました。向かいの画像診断クリニックでMRIを撮ると脳梗塞と脳出血があり脳外科で手術する必要があるかもしれないので紹介しましょうか?と言われました。どうしたらいいのでしょう?」と。私は心の中で「年とればラクナ梗塞ぐらいアラーな。それがどうしたの」と思いました。患者家族にとっては遠くの大学病院にかかっているのが安心でありプライドのようです。しかし私には「?????」です。
何故、大学病院の医師が寝たきり患者さんを外来で診察するのでしょうか?そして次回の診察予約を取って引っ張るのでしょうか?90歳以上の寝たきりとは言え、落ち着いた老人に何故脳外科の手術の話をして、患者さんやご家族をノイローゼにさせるのでしょうか?私は不思議でなりません。
大病院再生のカギは、「診療所への逆紹介」にあります。病院は入院医療に特化すべきです。そして大病院へのフリーアクセスは制限すべきです。診療報酬議論と並行して「病診連携議論」をしないのは完全な片手落ちです。
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