このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

大病院へのコンビニ受診が止まらない。病院医師は何故怒らない?

2009年12月02日(水)

   90代の在宅患者さんのAさんを週1回訪問しています。訪問終了時に娘さんが、申しわけなさそうに言いました。「土曜日に母親が腰痛を訴えました。長尾さんに行こうとも思ったけどもB大学病院の方がすいているのでタクシーで行って診てもらいましたが、,親切に診てもらい異常なしと言われました」と。大変満足そうに言いますから、返す言葉が見つかりません。

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 

  別の90台の寝たきり老人の在宅患者さんの娘さんは、「先日、母が目まいがするので、C大学病院までタクシーで連れて行きました。向かいの画像診断クリニックでMRIを撮ると脳梗塞と脳出血があり脳外科で手術する必要があるかもしれないので紹介しましょうか?と言われました。どうしたらいいのでしょう?」と。私は心の中で「年とればラクナ梗塞ぐらいアラーな。それがどうしたの」と思いました。患者家族にとっては遠くの大学病院にかかっているのが安心でありプライドのようです。しかし私には「?????」です。

  何故、大学病院の医師が寝たきり患者さんを外来で診察するのでしょうか?そして次回の診察予約を取って引っ張るのでしょうか?90歳以上の寝たきりとは言え、落ち着いた老人に何故脳外科の手術の話をして、患者さんやご家族をノイローゼにさせるのでしょうか?私は不思議でなりません。

  大病院再生のカギは、「診療所への逆紹介」にあります。病院は入院医療に特化すべきです。そして大病院へのフリーアクセスは制限すべきです。診療報酬議論と並行して「病診連携議論」をしないのは完全な片手落ちです。
 

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ