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神戸大学感染症科教授の岩田健太郎先生による「MRSA感染症」の講演。その後、深夜の突然の大往生。

2009年12月03日(木)

   今夜は神戸大学の感染症学の岩田教授の講演「MRSA感染症」の講演を拝聴しました。36歳での若さで教授就任、現在38歳の教授です。沖縄中部病院で研修⇒亀田総合病院⇒留学⇒教授ですからただ者ではありません。学生のようにしっかりノートを取りました。グラム染色から始まる感染症学の話は、30年ぶりですがとっても新鮮でした。

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   黄色ブドウ球菌(SA)の話から始りました。MRASは院内感染で有名ですが、SAがMRSAに変化すりのではなく最初からMRSAなのだそうです。悪さをしないMRSAは、治療は不要です。よく施設入所時に鼻腔のMRSAを調べさせられて、陽性の場合は除菌してからしか入所させない、と言われています。しかし岩田教授は、「全くナンセンス。除菌も必要ない」と切り捨ててくれました。

   私は「施設の入所時の診断書のMRSAと梅毒の項目を先生のお力で削除して欲しい」と質問しました。岩田教授は「私だけでは無理なのでみんなで一緒にやりましょう」と答えられました。仕分け作業ではありませんが、診断書の検査項目にも仕分けが必要です。これだけで全国で何億円以上削減できるでしょう。このブログにしっかり書いておきます。必ずやり遂げたいと思います。

   帰り道、携帯電話が鳴りました。慢性心不全で在宅医療で診ていた方が、嘔吐したまま虫の息になったそうで、御家族はさすがに慌てていした。急行すると丁度、御臨終の瞬間でした。3日前に訪問した時はいつものように「先生、コロッと死にたいわ」「なに言うてんねん。生き仏が」なんて冗談を言いあってご家族と談笑していましたが、本当にその通りになりました。突然の大往生でした。高齢者にとって冬は大きな山です。
 

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