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町医者になって１５年。経験からそう確信します。冬場になると、トイレや風呂場で倒れる老人が増えます。これらはほとんど血圧に関係しています。中には命を落とす人もいます。だいぶ前、「病気の場所」というエッセイを書きました。今でも、マスコミから「長尾先生、これって本当ですか？」と問い合わせがあります。講演でも患者さんに「ヒトはトイレや風呂で死にます」なんて言います。みんな「そんなアホな」という顔をして見ています。でもこれは真実です。ちなみに骨折するのも室内です。決して屋外ではありません。
家は安らぎの場所でもあり、しかし場所によっては危険な場所です。

雪の舞う寒い一日でしたが、血圧に始まり血圧に終わった大変忙しい１日でした。肺炎や胆のう炎、そして老衰の方の往診も沢山しました。夜診が終わって認知症の在宅患者さん宅ばかり数件を回りました。そういえば外来にも認知症の初診が２組ほど家族数人で来られました。血圧も大事だけど、ホント認知症の時代です。