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天下分け目の外国人参政権議論
―金美齢という生き方―(長文です)
2010年01月24日(日)
今週末は大阪にいました。昨日の自分の講演、そして今日、大阪である2つの講演会を聞くのを楽しみにしていました。中丸薫氏のワールドレポートと「たかじんのそこまで言って委員会」です。中丸氏の講演会にお金を払ってイザ入口の扉を開こうとした瞬間、携帯電話が鳴りました。末期の患者さんが亡くなったと訪問看護師からの連絡です。昨夜も深夜に往診しました。慌てて戻り死亡診断書を書いてご家族とお話しました。これで中丸氏の講演は諦めました。1時間遅れで始まる、「たかじんのそこまで言って委員会」に少し遅れて参加しました。
キャパ300人の会場は超満員でした。「勝谷さんの知り合いだ」とごり押しで入れてもらいました。拝聴料3000円。勝谷誠彦氏、西村真悟氏、金美齢氏、元共産党の藤坂氏ら4人が外国人参政権と東アジア情勢について、テレビでは絶対に放映されない本音の議論をしていました。オフレコの話はお金を出して聞くべきだと思いました。たかじんさん、ありがとうございます!
政権交代の意味や中国という国の戦略について詳しく知ることとなりました。不景気を退治するのに勝谷氏は「日本の技術料で原子力潜水艦を10隻製造して配備しよう」と呼びかけ、西村真悟氏は「日本の歴史をもっと見直そう」と、そして遅れて入られた金美齢氏は自らの人生から外国人参政権反対を語りました。あまりに感動的で泣きそうになりました。
金氏は昨年9月に台湾国籍を捨てて日本に帰化しました。日本に50年住んでいます。2人の子供達は社会人になった時に日本国籍を取得しました。彼女は台湾独立運動の活動家で中国政府からブラックリストに載っているため、台湾人でありながら、台湾に帰れず、台湾の独立を夢見て数十年を悶々としながら日本で暮らしてきたそうです。
昨年夏の台湾の選挙で、台湾独立派の候補が敗れ、中国共産党寄りの人物がリーダーになりました。彼女は「日本の8月30日のようにうまく口で騙された」と表現されていました。そして台湾の急速な中国家が進んでいます。これを見て彼女の「心の中で糸がプツンを切れた」そうです。夫は台湾国籍のまま亡くなりました。彼女は子供達に自分の日本帰化を告げると「お父さんが寂しがるね」と言われたそうです。一家の中で、親子で国籍が違うことに金さん一家では特に違和感はないそうです。
彼女は日本の歴史と文化を愛しています。ただ後期高齢者で日本に帰化することは書類上の手続きがかなり煩雑だったそうです。それでも晴れて日本人となり嬉しそうでした。台湾人でいたかったけど、中国人になる位なら日本人になる方がずっとずっとまし、とのこと。この辺の心情は本を読むよりライブトークの方が理解できます。
日本に2、3代住み続けている外国人が何を考えているか?日本国籍を取って日本人として生きるのが最もシンプルですが、親、祖父の代からの教えで絶対に日本国籍を取らない家庭も相当あるそうです。当事者たちはかなり複雑な心境のようです。
中国には戸籍と言うものがありません。だから日本国籍を得て、実質二重国籍となる人も相当いるようです。金氏の子供さんたちも社会人になるまで日本に生まれてずっと住みながら、戸籍が無かったそうです。日本国籍であってもメンタリテイや忠誠心が日本人でない場合もあります。反対に金さんより忠誠心が無い日本人が多すぎます。
現在、日本の国立大学の大学院には多くの中国人がいます。超優秀な人が多く教授になる人材も多く出ています。留学生は月額18万円の学費をもらい、日本の技術を学び、母国中国に持ち帰ります。偶然にも今夜のNHKスペシャルでもすでに日本のテレビ業界が中国に負けた様子が描かれていました。12月23日、日本の国立大学の中国人教授は授業をするそうです。日本人なら当然休みます。
中華思想はやはりアジア制覇を狙っているようです。中国政府は沖縄に中国大使館を置かせてくれと要請しているそうです。台湾、対馬より沖縄の方が先に中国になる日が来るかもしれません。私がせっせと、宮古、石垣、西表などの先島、そして沖縄本島に足を運ぶのは動物的本能かもしれません。近い将来、外国になるような気がしてなりません。
民主党が推進する外国人参政権については問題がありすぎると思います。そもそもなぜ、いま、外国人参政権なのでしょうか?さっぱり解せません。日本崩壊の始まりだと思います。あと外国人参政権と並んで進められている地方分権も慎重にしないと大変な損失になります。たとえばある特定の地区に参政権を持つ外国人が集まるとそこは実質外国になります。これが進むと日本が無くなります。これは困ります。
どう考えても、参政権を持たないから「外国人」であるはずです。お客さんはお客さんです。百歩譲って、外国人参政権を許している国となら交換条件として検討する余地はあるでしょう。しかし今議論されているのは、それではないはずです。
何故?今?との問いに西村真悟氏は「パチンコ」と答えました。日本はアメリカに奪われ、中国にも奪われ、お人よしでいいのですが、本当に国が滅びてしまっては困ります。こうした危機感は、シンクロニシテイとして動物的に察知するのでしょうか?大阪でのイベントにも関わらず、遠方からと、若者が多いのに驚きました。遠く仙台から来た若者もいました。中学3年生の男子がいい質問をしました。「学校で政治の話をしても誰も関心が無い。どうしたら政治に関心を持ってもらえるか」と質問しました。西村氏は「政治という科目を作るべきだ」と答え、金氏は「美味しいもので惹きつけてから政治の話をしないと、政治なんて誰も聞かないものよ」と答えました。
勝谷氏は叫びました。「医療や介護で国が元気になりますか?コンクリートから人へ、もいいけど、気がついたら国が滅びたで、いいですか?」と。確かにそう言われればそんな気もします。医療なんて悲しいけど国のレベルからいえばどうでもいい問題のようです。診療報酬の1点、2点でギャーギャー言っている医師会なんて市民は誰も相手にしません。テレビ競争で日本が中国に負けたというNHKスペシャルを見るとなおさらそう思います。「2位でもいいじゃないですか」と事業仕分けで言って、すっかり株を下げてしまった可哀そうな蓮舫さんの顔が浮かびました。
帰ろうとしたら、別の末期患者さんに呼ばれました。麻薬を増量し今夜が山場と説明しました。結局、今日1日で阪神間を3周回りました。患者さんに呼ばれるのは時間のある時は苦痛ではありません。車のテレビで、八ツ場ダム問題で地元住民に説明する前原国土交通大臣の顔を眺めていました。住民は完成を訴えていましたが、大臣はマニフェストどうり、中止の方針を曲げません。彼は間違っていません。そして彼がおそらく次の総理大臣になると感じました。混乱期こそ、国のかじ取りを京都の人に任せたい時です。JALのトップになった稲盛氏然り。介護の山井議員然り、そしてできれば医療も・・・。
本当は八ツ場ダムだけでなく多くの建設中の不要なダム工事をすべてストップさせなければいけません。八ツ場ダムは単なる象徴にすぎません。しかしそのたった1例においてさえ新政権は難渋しています。しかし公共工事の見直しは間違っていません。要はすべてが程度、加減の問題に思えます。やはり誰がなんと言っても今は、長年貯まった膿(=無駄な公共工事)を見直すべきです。
もはや昔の自民党に戻ることはできません。勝谷氏は言いました。「信用出来ない男と頼りない男、どっちを選ぶか」うーん。まあ当たっているか。頼りないけど誠実な方を選びたい。しかし、外国人参政権問題は、間違いなく夏の参議員選挙の争点になります。
もしこのブログを読んでくれている民主党議員の方がいれば、是非、聞いて頂きたい。
それは、
もし間違ったと気がついたら素直に国民に謝ることです。
●中国と間違った外交をしたこと。
●天皇を政治利用したと受け取られる軽薄な行為をしたこと
●そして外国人参政権推進は間違っていると気がついたこと
この3点について国民に素直に謝ればいいのです。今ならまだ十分間に合います。半数はまだまだ寛容な目で見てくれています。しかし、それだけが何故できないのでしょうか?
菅谷さん誤認逮捕にも検察は謝るべきでした。でもできなかった。やはりメンツです。
人間とはそんなものなのでしょう。医療事故でも素直に謝れば違った展開に進んだであろう事例がいくらでもります。
これから外国人参政権問題についてはもっと考えたい。そしておそらく政界再編に向かうでしょう。3月に平沼氏が新党を立ち上げるそうです。西村氏、みんなの党の渡辺氏も合流するでしょう。そして全国から眼の覚めるような新人候補、そして民主党もおそらく割れて入って来るでしょう。
国民が期待しているのは、まさに「新生保守」である!! もちろん民主党にも新生保守になる資格はまだ充分あります。気がついて欲しい。そう実感した休日でした。
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