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昼は「医療と介護の連携」の対談、午後はiPS細胞とがんワクチンの勉強会、夜はがんの地域連携パス勉強会と肝臓MRIの勉強会

2010年02月04日(木)

今日はよく勉強しました。
先週からがん拠点病院から在宅医療を頼まれた患者さんを診ていて、病院の緩和医療にいつもながら疑問を感じています。
1)まずなにより痛みの評価が甘すぎる
2) 抗がん医療と緩和医療は並行して行うことを理解していない
3) 病院の予後告知は実際の2~3倍甘い
がん拠点病院さんには、ずばり、患者さんの痛みを感じ取る訓練と麻薬の使い方をよく勉強して欲しいのです。

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最近、私にとっての休日が休日でなくなってきました。朝はある複雑な裁判の参考人に巻き込まれてしまい弁護士さんと面会しました。双方の弁護士から毎日電話がかかってきて困っています。昼はある医療雑誌の取材。「医療と介護の連携」についての対談をあるケアマネさんとしました。午後は大阪で、有名な山中伸弥教授のiPS細胞と東大医科研、中村祐輔教授のがんワクチンの勉強会でした。夜はがん拠点病院でがんの地域連携パスについての勉強会、そして肝臓MRIの勉強会でした。

先週、若い末期がん患者さんがいきなりがん拠点病院から紹介されました。10回行う予定であった放射線治療を9回行ったところで寝たきりになったので、在宅医療で診て欲しいと依頼がきました、そもそもこれが間違っています。もっと早くに紹介するべきです。ちなみにこのがん専門医からは死亡ギリギリの紹介が多く、いつも難儀しています。本当はこのブログを読んで気がついて欲しいのですが、町医者からそんなことはさすがに言えません。

初回訪問時、一目見て、痛みの評価が甘い!と感じました。悶えているのです。以来、たった3日間で病院での麻薬を6倍量に増やしました。不必要な意味不明な処方は全部切りました。そしてやっと初めて笑顔が見られました。この作業をタイトレーションといいます。病院主治医はタイトレーションを知らないのでしょうか?ホント生きて笑顔が見られてよかった。というのも、その医師からの紹介はひどい時は亡くなる24時間以内なのです。いくらお願いしても遅いのです。どうしたらいいのでしょうか。

もちろん自宅には介護用ベッドもありません。家族も介護保険の存在すら知りません。どこから始めたらいいのでしょう。毎度こんな調子です。講演で何度話してもがん拠点病院の視点は何も変わりません。もう笑うしかありませんね。
 

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