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「肝臓MRI」という難しいけど魅力ある世界
2010年02月04日(木)
今夜の最終は、第13回南阪神肝疾患病診連携セミナーでした。岐阜大学放射線科の兼松雅之先生による講演「肝MRIの診かた―EOB造影検査を含めて」を拝聴しました。とても魅力的でマニアックな内容でした。MRI診断医の現状、MRI診断の進歩がよく分かりました。
【MRIの基礎】
T1low,T2high=細胞間質の水の上昇を意味している
T1高信号には重要な情報が含まれている。
逆にT2低信号が示す重要な情報もある。
【肝硬変のMRI信号は様々】
淡いT2信号は、危険信号である。
phase-shift MRIについて。
in-phaseとout-of-phaseの意味について。
水プロトンと油プロトンの話。
肝乏血があると脂肪沈着する。
脂肪も鉄もMRIでよく分かる。カルシウム、ガスも分かる。
【拡散強調像による肝がん診断】
分化度と拡散は関係ある。従って拡散は有用な補助診断である。
MRIで分子標的治療の効果判定も行える。例えばVEGF受容体拮抗薬であるアバスチンの効果も拡散強調像で分かる。
【Gd造影からEOB造影の時代に】
EOB・プリモビスト造影検査が注目を浴び、研究が進んでいる。ガドニウムは半分で良い。世界的に関心が集まっている。血流とEOB信号は比例する。また肝線維症のEOB診断に有用である可能性がある。腎機能の悪い人には使えない。
【高磁場MRIが無い施設の場合】
MDCTやレボビスト造影エコーを活用する。
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