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外国人参政権より日医会長選選挙権

2010年02月09日(火)

民主党政権になり外国人参政権が議論されています。私は反対ですが、日医会長選を控え、私が欲しいのは会長選の選挙権です。医師会理事でもない末端開業医の本音を述べます。

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【3つどもえの日医会長選挙】
4月1日に行われる予定の日本医師会会長選挙は、医療再生に大きな影響があると考えます。現会長の唐沢先生、茨城県医師会長の原中先生、京都府医師会長の森先生の3人が立候補を表明されています。唐沢先生は、親自民党(現在はよくわかりません)で、原中先生は親民主党で、森先生はどちらでもなく政権から距離を置かれているようです。3つどもえの選挙になると報道されています。政権との距離感が3者の違いに見えますが、それだけでいいのでしょうか。

【勤務医や末端開業医不在の選挙】
日本医師会会長選挙は代議員選挙であるため全国約300人の代議員による選挙で行われます。都道府県や市町村医師会の幹部にしか選挙権がありません。当然派閥選挙になるでしょう。私のような末端会員が何を言おうが何の影響もありません。すべては雲の上におられる医師会幹部により決定されます。その幹部も地区の代議員選挙で選ばれているので、代議員制にはちゃんと民主主義の大義があると言われれば、返す言葉はありません。かくして日医会長選は勤務医や末端開業医不在の選挙になります。

【市民不在の診療報酬議論】
診療報酬議論を見ていますと、単にお金の分配だけで、そこに本来あるべき医療改革の哲学がまったく見えてきません。大企業の労使交渉と同じに映ります。それが日本医師会の使命だといわれれば、あまりにも悲しすぎます。けっして綺麗ごとをいうわけではありません。本来なら診療報酬議論に市民も参画すべきですが、末端市民の声が反映されているとも思えません。一般市民不在、末端医療者不在の診療報酬議論に見えます。一般市民もうまく巻き込むことも日本医師会の責務ではないでしょうか。そして最も議論すべきはこれからの日本の医療の在り方ではないでしょうか。

【新会長に望むこと】
日本医師会は公益法人か一般法人かの岐路にたたされています。また医療再生できるのか、国民皆保険制度を維持できるのか、また医学研究を発展できるのか、我が国の医療はいろんな意味で瀬戸際にあります。もはやpoint of no returnを超えているという指摘もありますが、私はまだrecovery可能だと信じています。キーワドは3つです。医療連携、医療事故調、新臨床研修医制度です。この3つの鍵をこじ開けるためにはまず、まず入会金を安くして医師全員に医師会に入会して頂き、会員全員による直接選挙で会長や幹部を選ぶように変革すべきではないでしょうか。直接選挙により会員の意識が変わると思います。以上は、3人の先生がいずれも主張されていませんので、敢えて意見させて頂きました。

政治には命がけで脱・官僚を目指し、同様に日本医師会には脱・欲張り村を目指して欲しいと願います。
 

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

2月10日
本日は、ボランティア研修を受けさせていただきまして有難う御座いました。
昨年12月の講演でも感動して聞かせて頂きましたが、現場を見せていただき
一層先生に惚れました。短時間で内容の濃い、それでいて患者さんに心のこもった
往診がなされていて大変嬉しかったです。
今の社会無駄な動きばかりに感じますが、先生の動きには一分の隙もない完璧な
動きに感じました。日常の行動の中にぜひ生かしたいと思いました。
西淀川区歌島3-8-1-209 と住まいも近いので今後をお目にかかれる機会が
あれば大変幸せに思います。
日本の医療現場を改善される大事な体、ご健康と無事故をお祈り致します。
本当に有難うございました。

Posted by 渡辺 観二 at 2010年02月10日 11:39 | 返信

渡辺 観二さま
長尾です。昨日は御苦労さまでした。頑張ってヘルパーの資格を取り、ケアマネ資格も目指してられるとのこと。とても頼もしく感じました。短時間で十分な指導ができてたとはとても思いませんが、少しでも在宅現場や仕込み現場を見て頂き、「医療と介護の連携」を叫ぶ仲間になっていただければ幸いです。我々の仕事は本当のところ、どこまでが仕事でどこからがボランテイアかわかりません。でもそれでいいのです。だから楽しいのです。根本は、人間のお世話をする喜びだと思います。今後も志く高く掲げ、同志として頑張りましょう!!

Posted by 長尾和宏 at 2010年02月11日 02:48 | 返信

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