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自殺企図の患者さんとの毎日
2010年02月17日(水)
先週から本気で自殺を企てている患者さんが月曜日に受診されました。うつ病の増悪です。大きな病院の精神科にもかかっていましたが、投薬だけでほとんど診てくれない、と愚痴ります。最近、こんな患者さんばかりです。半分が精神科関連です。自殺企図ということで早急に精神病院に入院すべく送ろうとしました。しかし患者さんは過去のイヤな経験から周囲の精神病院は拒否し、遠くの精神病院にして欲しいと言われました。
その病院に電話しましたが満床で入院できないとのこと。町医者の経験では精神病院への入院が、一番難易度の高い仕事です。統合失調症があって暴れて措置入院という場合以外、緊急入院が出来た記憶がありません。アルコール依存症の入院もほとんどできません。かなり複雑です。病床が足りないのでしょうか。
しかたがないので毎日、親御さん同伴で来院させることにしました。もちろん抗うつ薬は沢山飲んでもらっています。昨日、今日と気分は少し落ち着いてきたようです。それでも今週、希望される遠くの精神病院を受診して頂きます。私はそれまでの中継ぎの役割を確実に果たさなくてはなりません。
この患者さんはこれまでに何度も錯乱状態になり日曜祝日・深夜を問わず緊急往診してきました。両親も子供さんも一族全員を診ています。重症糖尿病もありますが、今は、自殺企図が優先します。町医者としてどこまでも寄り添います。
毎日「自殺は絶対にいけません」と手を握りお願いしています。これしかできません。
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